いくぞ! ニーチェ
先日会った友人がニーチェの言葉を教えてくれて「そっかー」と思っていたら、今さっき立ち寄った本屋さんでキティちゃんのニーチェの本を見つけました。
どのページもキティちゃんだらけで、絵だけでもう「欲しい!」と思いました。
ニーチェのことは名前ぐらいしか認識がなかったのですが、裏表紙の説明によると、「私たちはどう生きていけばよいのか」という問いに真剣に向き合った人だったらしい。
開いてみると、この本には、キティちゃんのイラストとともに、ニーチェが思考の末に見出した「どう生きる」の言葉の中から具体例が126選ばれています。書きっぷりは、例えばこんな感じです。
そして、そのキャッチフレーズ的な言葉の下に、岩波文庫の『ツァラトゥストラはこう言った(上・下)』からの訳文が転載されていて、この訳文がとても身に沁みてくるのです。
なので、見た目からは10代の人たちにプレゼントしたいところですが、人生をいろいろ経てきた大人の人にこそハマる本だと思います。
キレイごとのような言葉だけど、
実はそういう真意を含んでいるのか。。。
それならすごくわかる。
もっともだ。
というように、60歳を前にした私は思うのです。
<キャッチコピー><解説文><ニーチェの訳文>を並べて同時に見せる構成が、ほんとうに大きな威力を発揮していて、最後126番目のフレーズではニーチェが目の前に現れました。
キャッチコピー
解説文
そしてニーチェが言ってる『ツァラトゥストラはこう言った(上・下)』の訳文は、こうなのです。
ただ希望があるから外に出るんじゃないんです。
強くても弱くても、毒気で窒息しそうなら窓を壊してでも即座に外に出なくちゃ死んじゃうんです。
だから、この本は「強く生きるために大切なこと」というより、
「生きるために必要なこと」かもしれません。
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