我流・キーボード選び【#作業環境四方山話】
ハッシュタグをタイトルにつけてはいますが、初めて使った上に今後使う保証もありません。
以前、似たような記事を上げています。
この時は主にアナログでの文字書きについてのお話をしていました。
万年筆をよく使うとか、紙の辞書と電子辞書を使い分けているとか。
廃盤になっちゃったシャーボXがめっちゃ使いやすいんだよ、とか。
そういう話がメインだったはずです。
……出来たら読んでいって欲しいわけですが(ダイレクトマーケティング)。
そんなわけで、今日はデジタルのお話です。
MacBook Pro の話は前回済ませているので、今日はWindows系のデスクトップ系。
ちなみにWindowsのラップトップも持っていて、Surface Pro 6 が現役マシンです。これもオススメです。
『ペン』選びは、やっぱり大事。
あ、スタイラスペンということではありません。
キーボードです。
そりゃあ昔は、入力できればそれでいいと思っている節はありました。
デスクトップPCを買ったばかりのとき(大学3年とかそれくらいかな)くらいまでは、それこそ標準で付いてきたメンブレンタイプのぺらぺらキーボードを使っていました。
それまでの自分のメインパソコンは大抵がノートパソコン(LaVie と VAIO を使ってましたねえ)でしたから、パンタグラフ式に慣れてたのもあって、とくにそのあたりに頓着してたわけではないのです。
学校の情報処理室とかにあったのはデスクトップでしたけど。
そんな私がキーボードを気にするようになったのは、やはり大学の研究室に入ってから。
先輩がね、けっこうイイキーボードを使っていたんですよ。
それをドヤ感満載で触らせてくれて、『論文書くんだから環境は整えないとダメだよ』となったら、そりゃあ興味も出ます。
セルフでいろいろ調べますよ。
その結果。
メカニカル方式と、静電容量無接点方式に行き着いたわけです。
メカニカルと静電容量無接点方式、両者の特徴。
タフ。
とにかく、コレに尽きます。
ホコリを取るとか、当然そういうメンテナンスは必要ですけど。
他の安価なキーボードと比べれば、それを怠らなければ長く使えるというのがこの両方式の特徴かな、と(っていうか場合によっては、メンテナンスのしようがないパターンもありますね。キートップが外れないと細かいところの埃などは取りづらいわけですし)。
数千円のを何回も買うよりは、数万円のを1回買った方が、ランニングコスト的な意味ではお買い得だと思うのですよ。
あと、本音。
あと、そこそこ高くてイイモノを買って使っていると、優越感というか、気持ちよくなれるんでね。
とくに文字書きにとっては、作業している時間がちょっとでも楽しくなった方が、やっぱりイイじゃないですか。
文字入力してるだけでも楽しかったら儲けモンですよ。
そういうモノですよ、モチベーション維持なんて。
結局、コレがいちばん大事かもしれないですね。
メカニカル方式キーボードとは。
最初に買ったのはこのタイプ。
そして、最近買ったのもこのタイプ。
内部機構はだいたいこんな感じですよね。
キートップは外してあります。
キーひとつひとつが独立したスイッチ構造になっていて、それをキートップで押し込んだときに入力が認識されて、文字が打たれるなどされるタイプが、メカニカル方式ですね。
スイッチの機構にもいくつかあって、独自機構を開発しているところもありますが、いちばん使われているのは「CHERRY MX」という型でしょうか。
ドイツの CHERRY 社が開発したキー。それが「CHERRY MX」。
特徴は、キーの色によって押下圧や入力感が分けられていることでしょうか。
色によって、例えば『黒軸』とか『赤軸』とか、「色+軸」という言い方で区別されます。メカニカルキーボードをちょちょっと調べ始めると、大概こういう単語にぶちあたるはずです。
例えば、『黒軸』は静かで押し込みに少し力が必要なモデルで、押し込んだ感覚が欲しいとか、キー入力が多いとか。入力ミスを減らしたいとかの人にオススメ。
『青軸』は最初の押し込みは軽く、入力のときにカチッと高い音が鳴る「クリッキー」なモデルで、タイピングに爽快感や楽しさを求める人や、誤入力(ゲームで操作ミス)を抑えたい人にオススメ。
好みに応じて色の違うモノがオススメになります。
この「自分に合った軸」を選んでいくのもまた一興でございます。
試し打ちができるようになっているお店に行って、何回か触ってみるとイイですね。
ただしその時は、極力自分が普段キーボードを叩いている姿勢が取れるといいですね。いつもの環境に近いに越したことはありません。
試し打ちも、普段自分がよく入力している文字列を空打ちするとか、そういうところでも「いつも通り」を意識するといいと思います。
ほら、ペンの試し書きでも、いつもよく書いている文字が書きやすいモノを選びますでしょう?
——え? 螺旋を書いてる? それ、意味ないから止めた方がいいよ? 個人情報を書くのは御法度だけど、意味のある文字列を書かなきゃ。
ちなみに私は『赤軸』派。
押し込みが軽く、かつ音があまりしないタイプ。
考えたお話をとにかく素早く入力したいので、あまりカチカチと音が鳴られるのも困るな、ということで、最終的に赤軸に落ち着きました。
最初は入力してる感を味わいたくて『青軸』にしていましたが、……慣れてくるとちょっと、ね。耳障りかなと思ってしまいまして(当然ですが、受け取り方については個人差があります)。
ちなみに私は、『青軸』、『黒軸』、『茶軸』、『赤軸』と、主要な4軸はすべて買ってしばらく試しました。
もはや趣味です。道楽です。楽しいです。イェイ。
ちなみに、『緑軸』とか『銀軸』なんてのもあるらしいですね。
これはだいたいゲーミングキーボードへの採用が多いですが。
で、最近買ったメカニカルというのがコレ。
CHERRY のキーではないのですが、概ね似た機構になっています。
ロジクールGシリーズの G512 です。
要するに、ゲーミングキーボードです(ちなみに、パソコンでゲームはあまりやらないタイプです)。
自室がわりと暗くて、バックライト付のメカニカルキーボードが無いかと調べたところ、これになりました。
リモートワーク体勢前だと、自室でパソコンに触るのは基本的に夜なので部屋のライトを付けてまして、暗いのとかはあまり気にならなかったのですが、リモートワークになって日中の日当たりがあまりよろしくないとちょっと不便だなということでね。
キーの構造はロジクールの独自機構ですが、「CHERRY MX」で言うところの『赤軸』に相当するキーのモデルを選びました。
ちなみに、これまたロジクールの独自機構ですが、こういうのも買いました。
同じくロジクールGシリーズ、G813 です。
こっちは押し込み距離が短く、ノートパソコン風のタッチができるのですが、メカニカル構造になってます。
こちらのシリーズも打鍵音とか押し込み感とかでバリエーションがありますが、軽くてクリック音がない『CHERRY MX 赤軸』に相当する『リニア』というモデルを選んでいます(他には『茶軸』相当のモデルと『青軸』相当のモデルがあります)。
G512 よりもさらに静かな印象。
物理的なショートカットキーもあって、使いやすいです。
ノートパソコンのキーボードになれている人とか、あまりガツガツとキーを叩かないタイプの人(Enterキーとかを『ッターン!』ってやらない人)には、こちらが良いかもしれないですね。
ちなみにこの機種もバックライト付きです。
単純に白色で光らせたり、延々ネオンライトみたいにしてみたりと色々と色で遊べたりします。
そういう楽しみ方もありますということで。
静電容量無接点方式とは。
メカニカルの後で買ってみたのが、このシリーズ。
金融業界、証券業界でよく使われる、静音性に優れタフなことで知られる形式です。
この形式だと東プレの『REALFORCE』シリーズが有名でしょうか。
あとはPFUの『Happy Hacking Keyboard』もありますね。
ちなみに、私は『REALFORCE』派です。
こちらもいくつか持っていますが、基本的にはこのモデルを使っています。
『一太郎』で知られる JustSystem の公式ECサイトで販売されていたオリジナルモデル。
赤いボディとアクセントの赤いキーがニクいヤツです。
静音モデルなのでかなり静かに、かつ高速な執筆ができる優秀なヤツですが、このモデルは残念ながら既に販売終了となっています。
普通の静音モデルは現在も販売中なので、今はそちらをオススメします。
このタイプで面白いのは、キーの重さが場所によって変わっているモデルがある、という点でしょうか。
東プレでは『変荷重キースイッチのモデル』と紹介されていますが、これはホームポジション周辺は重めに、小指で操作するような端のキーは軽めに設定されているモデルのことを指します。
総じて軽い操作感が得られるので、これも試してみるのをオススメします。
他にも黒いモデル(こちらは通常キー)と、バックライト付も持っています。
……JustSystem コラボモデルは、できたら再販して欲しいなぁ。
その他にも大事なこと、あります。
キー構造がタフなのは言うまでもないのですが、まだ大事にしておいた方が良いことがあります。
それは、ボディ剛性と足回りです。
ある程度の重量感があって、足がしっかりしているモノを選ぶべきです。
軽いとタイピング中に動きかねないですし、ボディがしっかりしてないと、ガタガタ揺れてうざったいです。
ボディにゆがみが来るような素材だと使っている内にガタガタし始めますし、底に貼られているラバーとかの品質が良くない場合も次第にガタガタし始めたり、入力中に動いたりします。
この辺り、安価すぎる製品だと、いくらキーはイイモノを使っていたとしても、ボディ的な意味であまり長持ちしないと思います。そこそこ値が張るモノはボディにも妥協をしていない場合が多いと思います。
安物買いの銭失いにはならないように注意しましょう。
まとめ。
もちろんお気に入りのモノで作業環境を構築するのがベストですが、できるだけケチらないようにしましょう。
とにかく、気持ちよく作業しましょう。
みなさんも、気持ちよくなりましょう。
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