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「その言葉を待っていたの」 彼女は晴れやかな笑みを浮かべて、プロポーズをした俺に向けて続ける。 「コレでようやく、あなたにサヨナラができるのね」 「え」 「『誰か良い人が見つかるといいな』」 まさか。 「貴方にそう言われて逝ったあの娘の気持ち、少しでも理解出来たらいいわね」 #140文字小説 #140字小説 #小説 #即興小説