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【オーストラリア・パース生活】日帰りで Bibbulmun Track に挑戦してきました!
先月始めの話になりますが、ずっと前から興味のあった Bibbulmun Track(ビブルマン・トラック)のトレイルウォーキングに挑戦してきました!
Bibbulmun Track は、パースの南東部に位置する Kalamunda(カラマンダ)と捕鯨で有名な町 Albany(アルバニー)とを結ぶ、全長約1000kmの長距離ウォーキングトレイルです。もちろん、山歩き初心者の私が全行程を歩くには色々な意味で無理がありますので、今回はお試しとして、『日帰り』で行ける16kmのコースを選んで歩いてきました。
本日はその Bibbulmun Track の基本情報をお伝えするとともに、私たちのトレイルウォーキングの様子をお届けしたいと思います!
Bibbulmun Track(ビブルマン・トラック)
Bibbulmun Track は、西オーストラリア州にある全長約1000kmの長距離ウォーキングトレイルで、先述した通り、パース南東部に位置する Kalamunda(カラマンダ)と南海岸部に位置する Albany(アルバニー)という町を繋いでいます。
トレイルの大部分は国立公園や特別保護区の中を通っているので、ジャラやカリの木がそびえ立つ森林地帯や、滝や渓谷、美しい海岸部など、西オーストラリアの大自然を楽しみながら歩くことができます。
トレイルの楽しみ方は幾つかあります。アクセスポイント(トレイルに入れる場所)は沢山あり、自分達に都合の良い場所から始めることができるので、私たちのように日帰りできるくらいの簡単なコース取りをするのも有りですし、数日かけて一つのセクションを歩き切るというのも歩き甲斐があると思います(そういったツアーもあります)。スケジュールや体力的に簡単ではないので、Kalamunda から Albany まで(又はその逆)の全行程に挑戦する人は少ないみたいですが、6~8週間ほどかけて歩き切る猛者もいるようです。
尚、トレイル内には49か所のキャンプサイトがあり、シェルターやテントサイト、雨水タンク、ピクニックテーブル、トイレ(水洗ではない)等の設備がついていますので、そこで休憩したり、夜を明かしたりすることができます。ただ、次のキャンプサイトまでの距離は結構ありますので(場所によって約10㎞~25㎞ほど)、スケジュールを組む際には気を付ける必要がありますね。
トレイルが通る主な町には、Dwellingup(ドゥウェリンガップ)、Collie(コリー)、Balingup(バリンガップ)、Donnelly River(ドネリー・リバー)、Pemberton(ペンバートン)、Northcliffe(ノースクリフ)、Walpole(ウォルポール)、Denmark(デンマーク)などがあります。何週間も歩き続ける場合は、こういった町に到着した際に、宿泊施設でシャワーを浴びたり、店で数日分の食料などを仕入れる形になるのだと思います。※町間の距離もかなり長いので、毎晩宿泊施設に泊まるのは不可能。
ちなみに、Bibbulmun Track は歩行者専用のトレイルですので、車輪や車両は通行禁止です。しかし、このトレイルとは別に、Munda Biddi Trail(ムンダ・ビディ・トレイル)という長距離サイクリング用のトレイルもありますので、オフロードのマウンテンバイクの旅に興味がある方は、そちらを調べてみて下さいね。
また、Bibbulmun Track の情報は、Bibbulmun Track Foundation のホームページで集めることができるので、興味のある方はそちらでご確認下さい。何の準備もせずにトレイルを訪れるのは危険なので、事前準備はくれぐれも怠らないようにして下さいね!
今回のコース取り
最初は『日帰り』にするか『キャンプサイトで1泊』するかで迷ったのですが、最終的に『日帰り』できるコースを選ぶことにしました。
というのも、宿泊するとなると、やはり荷物の量が格段に増えるのですよね。まず『寝袋』や『マット』を購入またはレンタルしないといけませんし、その他に『着替え』や『夜用の防寒着』、そこに『食料』や『水』もとなると、なかなかの負荷になります。本格的なトレッキングは今回が初めてですし、準備する期間も短かったので、無理はしないことにしました。今回は次回に向けての練習ということですね!
さて、そうと決まれば次はコース決めです。パースから近いアクセスポイントは幾つかあったのですが、歩く距離が短くなり過ぎるとつまらないので、総距離が15㎞~20㎞くらいになるコースを探しました。また、アクセスポイントまでは車で行きたかったので、安全な駐車場のある場所が好ましかったですね。さらには次回のために、Hut(ハット)と呼ばれるキャンプサイトの下見もしたい!
そこで見つけたのが、Mundaring(マンデイリン)の外れにある Perth Hills Discovery Centre から Hewitt's Hut までのコースです。ここの駐車場なら人の目が届いて比較的安心ですし、Hut まで行って休憩し、戻ってきたら約16km の歩行距離になります。というわけで、今回はこちらのコースに決めました!
事前準備(日帰り用)
用意する物のリストに関しては、Bibbulmun Track Foundation のホームページで紹介しているので、それを参考に準備しました。
当日の天気は快晴で、予想最高気温は28度くらいだったかと思います。暖かい日だったので飲料水は多めに持って行く必要がありましたが、防風・防寒用衣類が不要となったのはラッキーでしたね。靴はトレッキング用ブーツを買うべきかなと考えましたが、今回はトレイルランニングシューズでまかなうことにしました。あとは、下記のものを持って行きましたよ!
・帽子(日焼け対策)
・日焼止め(日焼け対策)
・スナック/ランチ(そのまま食べられるもの)
・飲み水(1.5リットルほど)
※この日は暑かったので、水はもっと持って行っても良かったです。
・トイレットペーパー(2~3回分)
・小さいタオル
・ゴミ袋(当然、ゴミは全部持ち帰り!Leave No Trace Policy です!)
・ファーストエイドキット
当日のウォーキングの様子
Perth Hills Discovery Centre
この日の最高気温は28度くらいにまで上がると聞いていたので、その前に出来るだけ多く歩こうと、早めに Scarborough(スカボロー)の家を出発。現地には午前9時頃に到着しました。
今回のアクセスポイントに選んだ Perth Hills Discovery Centre について、最初はインフォメーションセンターかと思っていたのですが、実はキャンプ場でした。トイレやシャワー等の設備がしっかりしていたので、長距離ウォーキングの経由地として利用するのにも良さそうな施設でしたね。
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さて、トイレを済ませ、ウォーターボトルの水も満杯に補給し、いざウォーキングスタート!!
と思ったら、ここでまさかの問題勃発。
なんと、トレイルの入口が見つからない…。
もうね、二人ともやる気満々だっただけに、顔を見合わせて笑っちゃいましたよね。いやね、方向を示す看板は立ってるんですよ。でも矢印の指す方向に『トレイル』らしきものが全然見当たらないなんて、一体どういうこと?
よって暫くの間、駐車場の周りをグルグルと行ったり来たりしていたわけですが、15分ほど経って、ようやく Trail Marker(トレイル・マーカー)を発見!しかも看板から結構離れた場所で!
結局、キャンプ場やトイレのある建物の後方辺りからトレイルにアクセスすることができました。正直、もうちょっと分かりやすいようにして欲しいなとは思いつつ、トレイルに入れてホッと一安心(笑)
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左には Albany 方面に続くトレイルがあったのですが、右にはトレイルらしきものが見当たらず。
Kalamunda 方面に行きたい私たちは、15分ほど辺りをウロウロすることに…。
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結局、さっき行ったトイレの近くにマークがありました(苦笑)
黄色い三角形のものが Bibbulmun Track の Trail Markers になります。
ここで、Trail Markers(トレイル・マーカーズ)について、少し説明しておきますね。
トレイルには Trail Markers と呼ばれる、ロゴのような『標識』があります。これらは道標(みちしるべ)としてあちこちに掲げられていますので、歩行者はそれに従って歩かなければなりません。Bibbulmun Track Foundation のホームページによれば、これらの『標識』は大体500メートルの感覚で設置されているとのこと。途中、分かれ道も沢山ありますから、『標識』を見逃したりしないよう、注意して歩く必要があります。
尚、Bibbulmun Track の Trail Markers は、黄色の三角形をしていて、中には蛇のような生物の絵が描かれています。Waugal(ワウガル)という、アボリジナルの神話に出てくる虹色の蛇をモチーフにしているそうですよ。
では、ここから暫くは、フォトツアーにてお届けします!
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この標識の指す方向に向かって歩いて行きます。
分かれ道だったり、道なのかどうかハッキリしないような場所では、
この標識が必ずあるはずですので、見逃さないよう注意が必要です。
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Trail Markers とは別に、時折このような道標も立っていました。
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パース近郊ではワイルドフラワーのシーズン真っ盛りでしたので、
色とりどりのお花も沢山楽しめました!
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黄色いお花も可愛いらしい
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Lookout Point
スタート地点から暫く歩くと、Lookout Point(ルックアウト・ポイント) が姿を現します。いわゆる『展望台』ですね。ここでは Mundaring Weir(マンデイリン・ウィア)と呼ばれるダムが一望できます!
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右端に見えるのがダムの堤防です。
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この後、このダムの上を歩いて対岸へと渡ります。
Mundaring Weir & Golden Pipeline
展望台からの景観を楽しんだ後は、 Mundaring Weir(マンデイリン・ウィア) に向かって山道を下って行きます。その途中、大きな Pipeline(パイプライン)に出くわすのですが、こちらのパイプライン、なんと約560kmも離れた Kalgoorlie(カルグーリー)という町まで続いているんです。
上記のダムとパイプラインは、Goldfields Water Supply Scheme(ゴールドフィールズ・ウォーター・サプライ・スキーム)という名のプロジェクトの下、西オーストラリア州東部に位置する金鉱地帯、Goldfields(ゴールドフィールズ)の地域に真水を供給する目的で建てられました。
C. Y. O'Connor(シー・ワイ・オコーナー)という名のエンジニアによって設計されたこのプロジェクトは、1896年に開始され、1903年に完了。パイプラインは現在も稼働しており、10万人以上もの住人、鉱山、農場、企業などに水を供給し続けているのだそうですよ。
ダムやパイプラインの歴史については、下記ホームページでより詳しく紹介していますので、興味のある方は是非読んでみて下さい。
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Mundaring(マンデイリン)から金鉱の町である Kalgoorlie(カルグーリー)まで続く、
真水を供給するために造られた557㎞のパイプライン。
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余談ですが、写真の奥の方に見える建物は、Mundaring Weir Hotel です。
近くにお店などはありませんので、早急に食事やトイレが必要な方は、こちらでどうぞ(笑)
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Mundaring Weir Hotel を過ぎると、またパイプラインが顔を出します
狭い道もありますが、逆に冒険心が擽られますね。
パイプラインに沿って歩いていくと、Mundaring Weir に到着しました。こちらのダムの上を歩いて対岸へと渡るのですが、ダムからの景色はとても迫力がありましたね。Lake O'Connor 側は真っ青な貯水池がずっと奥まで広がっていますし、Helena River 側はかなりの絶壁なので、真下を覗くと身震いしてしまいます。ダムの上は風も強いので、帽子などが飛ばされないよう常に押さえていました。
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ダム到着!写真だと分かり難いのですが、近くで見るとかなり迫力ありますよ!
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目の前に広がる Lake C. Y. O'Connor
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ダムの上からの景色(Helena River側)
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ダムの上を歩いて対岸へ渡ります。
変な格好ですが、これは日焼け対策ですよ(笑)
ダム周辺には、博物館やウォーキングトレイル、ピクニックエリアなどがあり、週末には沢山の人で賑わいます。もちろん駐車場もありますので、ここからウォーキングを始めることも可能です。
ダムを渡り切ったところには水洗トイレもありますので、私たちはそこでトイレ休憩をとりました。ここを過ぎたら『文明社会』とは暫しのお別れですからね。実際、Hewitt's Hut に着くまでトイレはありませんでしたので、トイレは行ける時に行っておくのが賢明です!
Golden View Lookout
ダムを後にすると、その先はもう自然しかありません。目的地の Hewitt's Hut まで、森林の中をひたすら歩き続けます!
分かれ道など結構ありますので、常に Trail Markers を意識して歩きました。動画や写真撮影に気を取られていると、絶対に見逃しますからね。しっかり集中して歩きましたよ!(それでも1回だけ道を間違えましたが…)
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自然発生のブッシュファイア―か、計画的な山焼きなのかは分かりませんが、
この辺りには焦げた木々が目立ってましたね。
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場所によって、土の色や森の状態に若干の違いが見られて面白かったです。
この辺りは乾いた感じの印象でしたね。
ダムを出てから30分~40分くらいでしょうか。別の展望台が姿を現しました。近くに駐車場があるらしく、そこでは既に数組のグループが景観を楽しんでいました。
こちらの展望台は Golden View Lookout(ゴールデン・ビュー・ルックアウト)と言うらしく、先ほど歩いて渡った Mundaring Weir や Helena River Valley を眺めることができました。写真だと伝わりにくいですが、壮大なパノラミックビューでしたよ!
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出発地の Discovery Centre は、矢印のあたりでしょうか?
結構歩いて来たように見えますが、この時点でまだ片道の半分くらい(笑)
さて、折り返し地点の Hewitt's Hut までは、まだ半分の距離が残っています。午前中のうちに到着したかったので、展望台には長居せず、すぐにウォーキングを再開させました。
そこまでアップダウンの激しいコースではありませんが、それでも山道です。舗装された平坦なコンクリートの道を歩くのとは全然違うので、時間も体力も沢山消費されます。気温も高かったので、水分補給とエネルギー補給はこまめにするようにしました。
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右側は谷になっているので、視界が開けて景観は抜群です!
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山歩きなのでアップダウンは当然ありますね。
平坦な道を歩くより大分時間がかかります。
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こまめに水分&エネルギー補給することはとっても大事です!
(ゴミはちゃんと持ち帰りましょう)
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そしてまた歩き続けます。
今回はパースに近いメジャーなコースを選んだので、Bibbulmun Track 専用の地図は購入しませんでしたが、本来であれば、専用の地図を持っていた方が絶対に良いだろうなと思いました。私たちはざっくりとしたマップを印刷して持って行きましたが、ざっくりし過ぎてて、現在地が全然把握できなかったので(苦笑)
後日、別の国立公園を歩いた時にインストールしたのですが、AllTrails(オールトレイルズ)というアプリが結構良かったので、Bibbulmun Track を歩く前にインストールするべきでしたね。まあでも、電波が届かない所もあるでしょうから、やはり紙媒体の地図を用意するのがベターでしょう。
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目印が無さ過ぎて、現在地は全く分からず。
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何も無いよりはマシでしたが、あまり役には立ちませんでしたね。
現在地が分からないと時間配分の確認も難しいので、やはり正式な地図はあった方が良いです。
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日が昇って暑くなってきました。
日陰もあまりないので、思ったより水を多く消費しました。
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P氏が丁度良いサイズの枝を見つけてくれたので、ストックとして活用していました。
ストックが有るのと無いのとでは、疲れ方が大きく違うように感じましたね。
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Hewitt's Hut が近くなると、今度は暫く下り坂が続きます。
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下り坂は滑りやすいので、これはこれで注意が必要ですね。
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下り坂を下りきったであろう所で、今度は脇道に入るサインが出てきました。
そこを曲がるとまた新しい景色が姿を現します。
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さっきまでは乾いた感じの景観でしたが、この辺りは鮮やかな色をした緑が多かったです。
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少し歩くと標識とともに分かれ道が出てきました。左側に進むと Hewitt's Hut があり、
右側に進むとそのまま Bibbulmun Track(Kalamunda方面)が続きます。
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ここでランチ休憩を取ります。
Hewitt's Hut
私たちが折り返し地点に設定した Hewitt's Hut(ヒューワイツ・ハット)には、午前11時40分頃に到着しました。Perth Hills Discovery Centre からは約8㎞の距離ですが、2時間20分ほどかかってしまいました。まあ、最初の方は写真を撮るのに忙しかったですし、一度道を間違えたりもしましたしね。復路の方が早いというのは、トレッキングあるあるかと思われます。
Hut に到着すると、オージーの先客(40代後半から50代前半くらい?)が一人いらっしゃいました。少しお話させていただいたのですが、彼は2泊3日でトライしていて、今日がその最終日なのだそう。今夜やっとホットシャワーが浴びれると言って喜んでいました(笑) やはり、連泊となると荷物は多くなりますよね。大きな荷物を背負い、両方の手にはストックを携えて、Kalamunda 方面へと歩いて行かれました。
最初に紹介した通り、Bibbulmun Track には49か所のキャンプサイトがあり、この Hewitt's Hut もその一つです。各キャンプサイトには、シェルターやテントサイト、雨水タンク、ピクニックテーブル、トイレ(水洗ではない)などの設備があり、そこで寝泊りできるようになっています。
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シェルターの前にはピクニックテーブルがあり、周りには大自然が広がっています!
何だかワクワクしますね!
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シェルターの両脇には雨水タンクが設置されています。
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シェルターの中はこんな感じです。ここに寝袋を敷いて雑魚寝するかたちですね。
予約制ではないので、時期によっては混雑することもあるみたいです。
外にはテントサイトもあるので、テントを持参するのが安心かもしれません。
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キャンプサイトを使用する上でのルールや注意事項が書かれています。
キャンプサイトによって微妙にルールが違ったりするので、しっかりと確認しましょう。
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こちらの水はとても貴重なものです。特に夏場以降は貯水量が少なくなると思うので、
「一滴も無駄にしないぞ」というくらいの気持ちで、大事に使う必要があります。
尚、こちらの水を飲むには『煮沸』が必要なので、そのまま飲んだりしないで下さいね。
(さっきのオージーのおじさんは、慣れているのか、そのまま飲んでましたけどね…笑)
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この設備はキャンプサイトによってあったりなかったりするみたいです。
いずれにせよ、ブッシュファイアーのリスクが高いオーストラリアでは、
森林地帯での『火の使用』は厳しく制限されています(特に乾燥する夏場)。
禁止されている行為など、事前にしっかりと調べておきましょう。
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さてさて、お待ちかねのランチタイムです!今回は日帰りですが、次回はシェルターに泊まりたいと思っているので、練習の意味も込めて、小型のガスバーナーを持参し使用してみました。私のお腹が雨水に耐え得るかも確認してみたかったので、コーヒーは雨水で作ってみることに。
雨水を飲むのは私の人生において初めての経験だったのですが、見た目も綺麗でしたし、普通に美味しかったです。何だか水道水よりマイルドな口当たりだったような気がするのですが、気のせいですかね。何の変哲もない普通のインスタントコーヒーでしたが、こういったシチュエーションでいただくと、何故か特別に美味しく感じますね!
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タンクの雨水を使ってお湯を沸かしました。
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雨水を飲んだのは人生で初めて!お腹は全然問題ありませんでしたよ。
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P氏作成のピーナッツバターサンド。
他にもフルーツやナッツ、ビスケットなどを持参しました。
(注:ゴミ箱は当然ありませんので、出たゴミは全て持ち帰りです)
トイレに関しては、シェルターから少し離れた所に設置されていました。水洗ではないと聞いていたので、汚くて臭いのかなと恐れ戦いていたのですが、実際に入ってみたら、想像していたよりずっと小綺麗な感じでした。トイレットペーパーの備えは無いと思っていたのですが、ここのトイレには何故か付いていましたね。でもまあ、常にあるとは限らないでしょうから、持参しておくのがベターでしょう。
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水洗ではありませんが、全然汚い感じではありませんでした!
この日はトイレットペーパーが付いていましたが、いつもあるとは限らないでしょうから、
持参しておくと安心です。
ここまで見ていただいて分かるように、キャンプサイトには最低限の備えしかありません。それはひとえに自然を守るためです。『自然界に与える影響を最小限にする』ためのガイドラインが用意されていますので、皆でルールをしっかり守り、自然をリスペクトした上で、このトレイルを楽しみたいものですね!
さて、1時間ほど休憩を取った後、私たちは来た道を戻りました。帰りは寄り道をしたり写真を撮ったりしなかったので、2時間ちょっとで到着できましたよ!
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これ、どうなってるんですかね?
大木から生えているのは木なのか枝なのか?
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5時間40分の中には、ランチ休憩の1時間と、
最初入口が見つけられずウロウロした15分も含まれています(笑)
消費カロリーは1300カロリーでした。やはり山道だと消耗が多いんですね!
感想
Bibbulmun Track を歩くのは初めてでしたが、事前準備(トレーニング含む)をしっかりして臨んだこともあり、難しいと思うことや、不安に感じることは何も無かったです。本当に楽しく歩くことができ、大満足でしたね!
コースに関しては、思ったよりしっかりと整備がされている印象でした。未舗装の道ですし、砂利や木の根に足を取られることもたまにありましたが、『道なき道』というほどではなく、思ったより歩きやすかったです。
キャンプサイトがどのような感じなのか、下見が出来たのも良かったですね。雨水も飲めましたし、トイレも想像していたよりきれいだったので、次回は是非キャンプをしながら数日かけて歩いてみたいです。
一方、気を付けるべき点もいくつか見えたので、下記に羅列しますね。
① 『熱中症対策』と『日焼け対策』
当日は快晴で歩きやすかったのですが、気温が結構上がったので、水を沢山消費しました。日陰も少ないので『日焼け対策』はもちろんのこと、『熱中症対策』も非常に重要だなと思いました。飲料水が足りなくなったりしないよう、十分な量を用意しておく必要がありますね。また、夏のウォーキングはかなりきついかと思いますので、避けた方が無難でしょう。
② Track Markers を見逃さない
Bibbulmun Track には分かれ道も沢山あります。Track Markers を見逃すと迷ってしまう可能性がありますから、サインを見逃さないよう、きちんと集中して歩く必要があります。
③ 足元に気を付けて歩く
砂利や木の根に足を取られることが多々ありますので、足元に注意して歩く必要があります。また、蛇に遭遇することも無きにしも非ずです。実際、小さいですが、私たちも一匹の蛇に遭遇しました。気づかずに近寄ってしまうと噛まれる可能性がありますので、周りには常に注意を払って歩く必要があります。
上記の理由から、歩きながらの写真&動画撮影は避けることをお勧めします(撮影する時は立ち止まって)。
④ Bibbulmun Track 専用のマップを用意する
本文にも書きましたが、マップはあった方が安心です。今回は谷間に沿ったメジャーなコースだったので迷う心配はありませんでしたが、現在地が分からず、目的地まであとどの位なのか計ることができませんでした。何かしらのアプリとともに、紙媒体のマップ(正式なもの)を用意するべきだなと思いました。
⑤ ハエ避けの帽子があると良いかもしれない
これに関しては必須ではありませんが、とにかくハエがすごかったので注意喚起です。いや、こちらのハエって本当にしつこいんですよ!歩いているのに、目蓋や口の周りに集まってきて、話すのも瞬きするのも本当に大変でした。次回のために、割と本気で、虫よけネット付の帽子でも買おうかと思っています。
思いつくのはざっとこのくらいですかね。あくまで今回の経験だけを基に書いているので、条件(コース、天気、気温、宿泊の有無、etc.)が変われば、必要になるものやアドバイスもまた変わってくることは、どうぞご了承下さいませ。
以上、本日は Bibbulmun Track の紹介と、当日のトレイルウォーキングの様子をお届けしました!