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下手くそなギターのようにかき鳴らします新年の挨拶、あけまして、どうもおめでとうございます。

新年の挨拶が金太郎飴のように並んでいると思うとネットを開くのがめんどくさい。
ずっと室内干しにしている洗濯物が実際くさい。
でもやっぱり金太郎飴の顔には意味があるので私も言いたいかもしれない、「あけましておめでとうございます」って言うっていうのは大きな意味があるの。
知ってるけどやっぱりでもこころが重い。

漬物石のような重いなにかをドラムを叩くようにぶっ叩く。
いつのまにか年も明ける。
そして少しずつ目を開ける。私。

新しい年は新しい味に。
新しい味にしたいのに、懐かしい味を求める矛盾がこんがらがって
そもそも新しいとは懐かしいのかもしれないし、
懐かしいとは新しいのかもしれないと思う。

下手くそなギターのようにかき鳴らします新年の挨拶、
あけまして、どうもおめでとうございます。

今年も下手くそな音を掻き鳴らそう、と心をなでつけながら、
あれあれそもそも私の楽器はギターで良かったのかしらと首を傾げる。
ピアノかもしれないしパーカッションかもしれないしラッパかも。
それでもおそるおそるギターを持ってやはり舞台に戻ってくるのよ。
それであれあれ、私の舞台はどこだっけ。
舞台もいいけどそろそろ私はバンドの正体を知りたいよ。
でも、そもそもバンドでいいんだっけ。
オーケストラかもしれないしソロかもしれないし、アイドルかも。

わからないけどライブはもう始まってしまった、
ライトが少し眩しすぎるけどまあいいや。
それかもしれないギターをもって、そうかもしれないバンドを組んで、
多分合ってる舞台にたって、鳴らすよ、音。
多分しってる、響くよ、音。
どこまで響くかわからないけど、
目の前のあの子が笑ってくれたらそれでいいのだから。

それで、汗で滲んだ目をこすりながら確信するのよ。
このバンドで、ギターで、この舞台にたっている私を確信するのよ。

2023年元旦のふぁふぁふぁなポエム

2023年も10日も経ってしまいましたが、ようやく学校その他が動き出したので私の正月は今あけた気分です。

好きな漫画をイチから読み直して、気に入ったドラマを何回も見て、娘に教えてもらった曲を歌って、大変ゴージャスな時間を過ごしたお正月。なんてったってこの1年ほど1.5倍速で聞くのが当たり前になっていたポッドキャストを一旦やめて、普通の倍速でカルチャーを摂取したのがどう考えてもゴージャス。

年末フィクションに囲まれて過ごしたからか、元旦の朝は自分の内面がふわふわした言葉になってふぁふぁふぁと出てきたので急いでスマホのメモに打ち込みました。なんか今年は書き初めでガチッと目標!みたいな気分になれなくて、このふぁふぁふぁなポエムが書き初め代わりです。

天の邪鬼でハートが擦り切れててすぐに自分に自信をなくす私だけれど、普段は離れて暮らしている重心児の娘と夫と、年末年始家族としてしっかり時間を過ごせたので、なんだかある種類の自信を取り戻しました。お年玉で息子がスリッパとドライフラワーを買ってくれたからもしれない。

一方でなくした種類の自信もあるのだけれど、取り戻した自信Aを失わずになくした自信Bを回復するのが今年の目標です。
なんのこっちゃだけど、多分私しか読み返さないからいいや。
おめでとう私。今年もうまく私を操縦してくれよな。

実家近くの神社帰り

※写真はいずれも夫撮影。


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