「内輪」を履き違えてはいけない
どうも皆様ごきげんよう。
ネットワークは「現実」だぞ。
嵩音ルイです。
どうして馬鹿って減らないんでしょうね?(突然の辛口)
別に多方面爆撃をしたいわけではないので、僕から仕掛けておいてなんですがその拳は引っ込めてください。ちょっと待ってね。読み切ってから僕を殴るかどうかは決めてください。
バカッターって度々現れるじゃないですか。
主に学生などが不謹慎な動画や写真を撮影しては投稿し、SNSで焦土にされるやつ。
我々からすると
「なんで過去から学ばないかね」
ってなるんだけど、冷静に考えたら4〜5年周期くらいなんですよね、問題に上がるの。
大学生ですら在籍者が一巡して一掃されるくらいのスパンなので、やらかしたやつの存在をそもそも忘れてる/知らない可能性があるなぁという気付きを投稿してる人がいまして。
なるほどなぁとも思いつつ、そもそも多分こういうことしてる奴らって
「俺(私)は大丈夫」
って思ってるはず。
もしくはまっっっったくそういう憂慮すらしてないかのどれかなんだろうなって。
だって面白いことをしてるんだから。(彼らにとっては)
ただ、馬鹿を観測しやすくなったのは現代ならではなんですが、別に現代の若者のモラルが低い云々みたいなところに直結してしまうのはちょっと違う気もしてまして。
ぶっちゃけ現代だからこそ観測されて問題に上がってきてるだけであって、こういう一定数の馬鹿って昔から居たと思うんですよ。
ちょっと学生時代を思い起こしていただきたい。
学生時代が嫌ならもっと昔でも最近でもいいですよ。
記憶の端に居ませんでしたか?
馬鹿なことやってゲラゲラ笑ってる馬鹿。
内輪ノリだからとまあまあなことをやらかしてる人、少なからず一名くらいは思い当たるんじゃないでしょうか。
僕が思い起こしたのは近所のお菓子屋さんでの万引き自慢をしてたバスケ部の部長なんですけど。
でもインターネットがまだ非現実的なものであった時代において、別にこういった自慢って拡散されることはなかったんですよ。
ここでいう「拡散」は文字通りに顔も名前も知らない人でも認識が出来る、という意味です。
あいつ万引き自慢してたよ、つってクラスとか学校で話題になったとして、それはおそらく現代基準の「拡散」とは言い難い。
うっかり先生の耳とかに入って進路に多少影響が出たとしても、人生が詰むような打撃になることって昔は早々なかったわけで。
でも今となっては誰かが思い至れば簡単に人の粗を掘り起こしてばら撒くことが出来る。
徹底的に燃やされて、草も生えなくなった頃には自身の人生が炭になってることを自覚する。
要は昔は狭いコミュニティでちょっと問題になるだけで済んだものが、ネットワークの海に放流されてしまって誰でも見れるようになった結果、浮き彫りにされてしまってるだけなのでは?と。
このあたり、SNSの怖いところだと思います。
誰とでも繋がれるフレキシブルな便利さゆえに「内輪」の範囲が洒落にならないほど広くなる。
内輪ノリだから、仲間と楽しむために公開しただけだから、って言い訳をするバカッターが何人も居て、世間としては
「悪いことしといて言い訳してんじゃねえぞ」
みたいなバッシングになりますよね。
庇うわけじゃないですし、大した笑いの才能もないくせにウケに走ろうとするからそうなるんだよという気持ちはあるんですが、それはそれとして動画を上げてしまった人って本当に「内輪ノリ」で済ませたかったはずなんですよ。恐らくはね。
子供達が「内輪ノリ」で亀をいじめて楽しんでたところを浦島太郎がその様子をSNSに公開して炎上して、結果として子供達は引っ越しと竜宮城への多大な慰謝料を余儀なくされるみたいな。
……嫌だなこの浦島太郎。
ともあれそういう形で、せめてLINEのグループとかで内々で楽しんどけばいいものをSNSに鍵もかけずに公開して、誰かの目に止まったが最後、みたいな案件なんでしょうね。
SNSがもはや人生になくてはならないパーツになりつつある現代だからこそ、寿司屋の醤油を舐めた学生が「損害を与えた」として訴訟にまで発展するわけで。
誰しもが簡単に被害者にも加害者にもなれるし、処刑人にもなれる。
SNSは路傍で叫べるような内容にしろとか上司に見られても大丈夫なようにしろとかいう注意が世間で度々あるのは、結局誰がいつ悪意を持ってあなたにガソリンをかけてくるかわからないからですよ。
こういう怖さがある反面、おそらく人生で巡り合うことなどなかったであろう人たちと交流したり仲良く出来るのは間違いなくインターネットの強みだとは思いますね。
正しく使おう、インターネット。