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10年後までににFAXを撤廃したい

まえがき
大阪に引っ越してきて、小さな商社で働き始めて1年が経った。
慣れたこともあれば、まだ全然慣れないこともある。慣れないことの中には、習得すべきことと、その必要がないものがある。


慣れないことの中で、まあまあ頑張った方がいいのは関西弁のリスニング(笑)とくに60代以上のおじさんの関西弁の聞き取りが一向にうまくならない。電話が1番難しくて、それで最後に電話番号を言ってくれたりするんだけど、いやそれがもう「0↑6↓の→〜」のように抑揚をつけておられて、それで完全に頭が真っ白になる。誰かこの気持ちを分かってくれるものはおらぬか。

そして今の会社で本当に許せないことのひとつに、関係ない電話をなぜか私が取らなくちゃいけないってのがあって、今年の3月から6月まで毎日出勤の時に、全く関係電話に出た回数を数えてたんだけど(笑)、曜日によって波はあるものの、1日およそ25-30回くらいは取ってて、他の部署案件だからよくわからないストレス&それを適切な人に伝達する時間的コストが本当に無駄。上司に相談しても全然改善されない。上記の関西弁のおじさん達も、本来であれば関わらなくていいはずの部類。
でもこれは、一個人一企業のミクロの話。


今日お話ししたいのは、もっとマクロの話で、それは日本中のFAXを撤廃したい、ということ。面倒くさい件には大体FAXが絡んでる。諸悪の根源はFAX。そう、fucking fax(言いたかっただけ) 
自分の業務では、1%くらい使うかなと言う感じなのだが、国内の受注業務の場所は、ほぼFAXでやりとりをしている。




ビジネスにおける提案
意見を言う時は5W1H(when, where, who, what, why and how)を使って説明するとわかりやすいと、色んなところで言われているので、いっちょ前にビジネスパーソンらしく提案していこうと思う。まあまあ狂気じみています。

上記の順番で書くのがいいと、ネットの記事には書いてあったけど、理由から始めようと思う。



Why?
ーむだだ。

まずは紙の無駄。メールで済むことなのに、送信者と受信者がA4用紙にプリントアウトしてるってのが資源の無駄。

そしてお金の無駄。メールなら無料なのに。FAXだったら膨大な通信料がかかる。

時間の無駄。今のご時世、FAXをメインのツールとして仕事をしている人がいるんだっていうのが、かなりカルチャーショックだった。
初めて「さっきFAX送ったんですけど、届いてますか?」っていう怪奇電話を受け取った時は笑っちゃったんだけど、今となっては日常茶飯事だ。何でも、ひとつの番号に送信が集中してる時など、FAXはよくエラーが起こるらしい。だから相手からの返信が遅い場合に、もしかしてエラーだったのかな?ってなるみたい。メールなら、送信と受信は数秒しか時差がないのに、FAXはもっとかかるみたい。

コミュニケーションコストの無駄。
メールなら誰が誰宛に何時何分に送ったっていうのを明確に残すことができる。FAXも、たしかに上の方に小さく相手のFAX番号が印字されるが、過去の記録を遡ることは容易ではない。だからお隣の部署の人たちは、過去の記録を見つけるときに、ありえない量の紙の束から、バッサバッサやって、該当のA4用紙を探し出している。
たとえば、言った言ってないみたいな問題が起こった時とかね。

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(はじめていらすとや見たけど、いろいろあって面白いね)



When?
10年後、2032年12月31日

なんで10年後かというと、今60歳くらいの人に「デジタル化しましょう」と言っても難しいだろうけど、今からFAXやめましょう運動をやって、現時点で50歳の人は流石に「スマホ使えないPC使えないから無理です」は通用しないから。
Yes. I will give you 猶予, people. (訳:民衆よ、そなたたちに猶予を与えん)




Where? Who?
まずは百貨店がコミュニケーションツールをデジタル化したら影響力がありそうな気がする。

アパレル業界だと、生産から消費までを「川上ー川中ー川下」みたいに表現するんだけど、生産者よりも商社、商社よりもその先の卸先や百貨店、百貨店より消費者の方がパワーバランスが強い傾向にある。個人消費者は今回は関係がないので、その次に強い百貨店から変われば、否応なしに商社や生産者も変わらざるを得ないのではないか。

しかも、百貨店なら、衣食住に関わるいろんな企業が関係してるので、まずは百貨店が音頭を取って、出店している企業にFAXではなくてデジタル一元化を通達すれば、かなり影響力があると思う。




What?
もう一度言うよ、FAXを撤廃したい。



How?
FAXをメールに変えればいい。
こんな単純なことなのに、逆に何が問題なのだろうか。

現状のコミュニケーション方法は驚くことに、手書き又は送信者のフォーマットで印刷されたFAXに、「受領しました」みたいなハンコを押すだけとか、「XX日にお届けします」「ありがとうございます」みたいな文言を手書きで書くだけで、またFAXで返送してやりとりしているんだけど、なぜテキスト.txt で済むことを画像.jpg で読み取る必要があるのだろうか。


平凡な日常の日本語を伝統芸能やアートに昇華させるのは、野村萬斎や武田双雲がいるからそれは彼らに任せて、他の人は容量おとなしめにプレーンテキストで交信しようぜ。


小さな商店や個人経営のところは、会社用のPCが購入できない、とか騒ぐ奴らがいるから、plan Bも用意しておいたよ。


型落ちのスマホ(スマホっていうのも、古く感じてるのは私だけかな?だってもうこっちの方がマジョリティの携帯じゃん?)を5万円くらいで買って、月3000円くらいのプランに加入させる。それが難しい会社は、もうビジネスとして成り立ってないから無視。メールができないとかいう奴らにはLINEで対応してやるよ。シンプルな「XXXの商品をZZZ日までに届けてください」っていう連絡ならそれで十分でしょ。

それでも、もしかしたらLINEだったら外国資本だから嫌だ、とかいう奴らもいるかもね。だったら、最悪SMSも受け取ってやるよ。基本料金にちょっとだけプラスしたプランに加入しな。それでもFAXの通信量よりかは、断然お値段お安く済むと思うけどね。





そもそもなぜFAXはなくならない?
本当に、何が難しいの?って思うんだけど、「いやうちだけの問題じゃないから」って言って思考停止なんだよね。仕組みを変えるエネルギーやコストよりも、現状の人間のストレスや時間浪費のコストの方が低いという考えなのだと思う。ハード面でのハードルはかなり低いんだから、あとはどこかのタイミングで「一斉に」やる必要があると思う。

あとは怠惰。
一企業がいろんな企業と関わっているんだから、身動きが取りづらいのはわかる。でも「時代に合わせませんか?」って誰も言い出さない。
「こっちの方が慣れてるので〜」っていうのも怠惰。だってプライベートでFAXご利用になりますか?

それと既得権益。
何でもかんでも、大企業の何とか〜、経団連の〜、癒着〜とか結論づけるのは、それこそ面白くない気もするけど、津々浦々の企業の怠惰のおかげで、膨大な通信料が入って来るわけだから、これはネットワークの提供側が「そろそろ辞めません?」とかいう訳ない。



仲間はいねえが?
同じようなことを言っている人がいないか調べて見たけど、いた。

→うん。FAX撤廃からの自社ツールChatworksへの誘導。ナイス。


→去年の今頃にネット記事が出てたみたい。大臣がFAX辞めませんが?って提案したら、霞が関がいろいろ言い訳したんだって。本当に残念だよね。いけてない我々のガバメント。でも霞が関は私の守備範囲ではないので、一旦無視。




これから
まじでどうにかして私は百貨店の人の目に留まるまで、ずっと言い続ける。今の会社を辞めてFAXから解放されたとしても、2032年までは諦めない。この件に関しては執念深いからね。


そういう訳で、よろしく三越大丸阪急阪神その他諸々のデパートメントストア様。

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