【60代女性の腰痛】の裏にある要因️~人生の分かれ道~
60代の女性で腰痛に悩む方々には、
ある特徴がある。
年齢的に考えて、
ホルモンバランスの影響や骨粗しょう症などを
考えるかもしれない。
整形外科でレントゲン検査などして
異常がない事がわかり、
自律神経失調症ですね、
と言われ、治療法がなく
ドクターショッピングに走る人も少なくない。
西洋医学的な検査による原因探求に走ると
こうなってしまいがち。
でも、そうではない見方がある。
本人に聞くことだ。
何を聞くか?
最近の生活の変化である。
60代女性の
腰痛に悩む方々に
よくよく話を聞くと、
その生活背景の共通点が見えてきた事がある。
それは、
◉旦那が定年し、
旦那と一緒に家にいる時間が増え、
それをストレスに感じている
という点。
男性としては、あまり目を向けたくない現実ですが、、。
このストレス・生活の変化が腰痛を生んでいる可能性がある。
このタイプの腰痛には特徴がある。
それは、
●家にいるとなんとなくか腰が痛くなってくる。
●外に出ると腰痛があまり気にならなくなる。
●運動にて痛みが誘発されない
では、
どうやって対応するか?
①旦那が定年を迎え、家にいるようになった事にストレスに感じている事に気付く
②その問題に向き合う
・なんでストレスに感じてるのか?
・旦那にどうあってほしいのか?
・どんな夫婦でいたいのか?
・自分は、旦那とどんな生活を送りたいのか?
など
③自分の価値観・願望に気付く
事例紹介
62歳女性
・2ヶ月前より腰痛出現し、薬や湿布使うも改善なし
・運動による痛みの増減なし
・柔軟性 全体的にやや硬い
・レントゲン検査 大きな異常なし
セラピスト『最近なにか生活の変化はありましたか?』
患者『旦那が定年し、家にずっといるんですよ。』
セラピスト『嫌なんですか?』
患者『嫌ですよ。なんか落ち着かなくて。今までは、専業主婦で気ままにできてたから。』
セラピスト『旦那様が家にいる事がストレスなんですね。どうなってほしいですか?』
患者『趣味でもみつけめ外に行ってほしいのよ』
セラピスト『どんな旦那様なんですか?』
…
セラピスト『では、今後2人はどんな風に暮らしていきたいですか?』
…
患者『一緒の趣味を作って、一緒に出かけてみようかしら』
このように話が進んでいくと、
次のセッションでは、
腰痛は改善し、
夫婦関係も少しずつ進展しているようであった。
このケースを考察すると、
旦那の定年により、夫婦2人の時間が増えることで、夫婦関係のストレスが表面化し、
それが腰痛となって現れた。
今後、どういった夫婦関係を築きたいか
前向きに考え、行動し始めたことにより、
夫婦関係が妻のストレスではなく
課題となった。
いかがだったでしょうか?
痛みカウンセリングには、
少しコツが必要ですが、
参考になれば幸いです。