【マーケターをやめます】マーケターを辞める理由と今後の方向性をP2Cに転換することについて
2024年2月末で、僕はマーケターとして企業に会社員としてもフリーランスとしても携わることをやめましたが、その理由と今後の方向性についてお話しさせていただきます。
1.マーケターを辞める理由"12個"
①これからスモールビジネスが主流になることが予想される
②募集要項・業務内容を見ていても、全て今自分がやっていることの延長線上でしかなく、企業のマーケターになることに全く価値を見出せない
③SNSマーケティングやインターネット上のナーチャリング、リード獲得業務ではアパレルの時の自分と今の自分との掛け合わせができない
④SEOメディアは今後、SGEの影響でYMYL・アダルト・大手メディア以外のメディアは衰退するので携わる必要がない
⑤SNS支援会社もフォロワーを増やしたり、認知獲得(俗にいうバズり)はできるが、売上やCVを考慮できない、そもそも考慮する気がない企業が多く、成果主義の僕とは合わない
⑥事業会社のリテラシーが低すぎる上、要望がめちゃくちゃでお話しされていることが論理破綻しているので、あまりに足を引っ張られるくらいなら、1人で悩みながらも自分の媒体強化をした方がいい
【お見送りをさせていただいた企業にコンサル級のメッセージを送った件】
なんらかのWebマーケティング経験者であれば、共感できることも多い内容かと存じます。
===以下送った文章===
先日は面談ありがとうございました。
今回はお見送りさせていただきます。
理由は以下の通りです。
ーーーーーーーー
①経営者(特にベンチャー)はとにかく利益を出してスタッフが働きやすい環境を作ることです。デジタル化・マーケティングの遅れをとっていることから、SNSに力を入れていきたいお気持ちは理解できますが、一番大事なサービスの見直しとお客様に向き合うことをおろそかにしているように感じました。SNSは良いサービスありきの加速装置でしかないので、今のサービス内容に悶々としているのでしたらうまくいきません。
②内製化は不可能です。リテラシーの低い企業は素直に運用代行に頼ってノウハウとデータを自社に蓄積するのがベストです。アカウントは伸びてある程度の売上はあるものの、貴社にはどうやって今の結果になっているのか、過程の理解が全くないように思えました。運用代行に依頼するいちばんの目的は、アカウントを伸ばす過程で得られたノウハウとデータの蓄積です。伸びてるからいいやではなく、動画制作のディレクションだけしていれば良いものでもないです。
・なぜ伸びたか?
・アカウントがどういう状態なのか?
・分析データの譲渡
これらをヒアリングしないと一向に運用体感が得られないので、内製化はできません。
③SNSマーケターの採用において、白馬の王子様を求めすぎです。あくまでSNS含むwebマーケターは媒体から売上やCVを創出することが役割であり、経営者ではありません。もちろん経営者の意図は汲み取りますが、経営はできません。着手したらずっと伸ばし続けないといけないので、OEMにも着手しつつも経営者のような動きは同時に取れません。経営者がインフルエンサーのようになりきれないのと同じです。だからお互いタッグを組んで弱みを補いあって事業拡大しようとしているのです。
④伸ばしていきたい事業は脱毛サロンより不動産事業ではないでしょうか?脱毛サロンより不動産の方が利益が出るのはわかります。それに、だとしたらやるべきことはオウンドメディアではなく、ターゲットがすでにそれなりの知見を持った方やオーナー様ならfacebook広告を回して貴社にあったリード獲得できるLPを作って営業にパスする方が早いです。オウンドメディアはそれこそ大量のライターとディレクター、AIライティングができる人材の確保も必要ですし、外注化は不可避です。大手は同じことをすでにやっているので、同じ環境で運営することが最低条件ですが、とても整えられる未来が見えませんでした。
⑤最初から手広くやろうとしすぎです。確かにデジタルマーケティングはノウハウの移り変わりが非常に速く、媒体の市場の変化もめまぐるしいので、何か1つダメになった時の回避策としてマルチチャネルでやりたい気持ちは僕もそうだったのでわかりますが、リソースのないベンチャー企業はスピード感を持って一点突破してそこで得た利益を他の媒体運用に使わないと中途半端で終わってしまいます。貴社の脱毛サロンの場合はウエイトが重いyoutubeよりも三人から五人いれば成り立つInstagramで最大化した方が内製化もできるので利益も出やすいです。それに、今はメタバースが話題になっておりますので、最終的には全部メタバースやスマートゴーグルに持っていかれて終わります。つまり、これまでスマホでやっていたことが無価値になります。メタバースは実店舗と相性がいいので、SNSをやるよりも今からメタバースを勉強しながら導入した方が不動産と脱毛サロン同時活用できます。顧客体験がSNSよりもメタバースの方が圧倒的にあるので。(先日メタバース空間でセミナーを受けたことから身をもって体感しました。)
ーーーーーーーーーーーーーー
僕よりも上には上がたくさんいるのに、僕のレベルでも言っていることややっていることが伝わらないのはさすがに厳しすぎます。
⑦企業側の覚悟が全く感じられず、他責思考が強い(主に事業会社)
⑧企業風土・文化がそもそもWebマーケティングを着手できるものではない(事業会社)
僕は1度アパレルの経験や服飾学校を出たことを自分の中で無かったことにして、新卒になったつもりでWordPressのサイト制作からやれることを全て独学でやってきて、関わる人全員が先輩だと思ってきました。
このように、1度作り上げたものを再構築する気合いもないなら着手もできません。
⑨パワーバランスがおかしい
会社組織は言われたことをやるところですが、Webマーケティングにおいてリテラシーが低い企業に携わるのであれば、ビジョン・ミッション・バリュー・媒体運用目的以外はワンマンで遂行するのがいいと思ったが、変化を嫌う彼らが素直についてこれるとは思えない。
➓Xで僕のレベルでも相手にしてくれていたり、考えややってきたことが伝わり、成果にコミットする意思が強く、成長意欲の高いマーケターとのつながりがあり、彼らと話しているとお互いに共感も多いので非常に心地がいい
11.デジタルコンテンツ販売(chatGPT搭載WordPressマニュアル)で既に自分の商品をゼロから作れており実績もあるので、この経験をもとに自分のコンテンツを増やしたり横展開しつつ興味のある人も増やして自社メディアの強化をした方が前に進む
12.広告屋を中心にマーケティングを勘違いしていたり、40歳・50歳になってもハイパワーマーケティングなどの横文字系の本を読んでマーケティングができた気になっている残念な人が多く、彼らの部下にも上司にもなれないーーーーーーーーーーーーー
2.マーケティングの定義は誰がなんと言おうとこれが正解!
マーケターを辞める理由の1つに、2024年1月26日、マーケティング協会が定義を新調されたことも起因しています。
これは2年前くらいから僕が気づいてたことですが、協会が定義してマーケジンもシェアしてるので、誰がなんと言おうとこれは共通認識ですね。
引用元:https://markezine.jp/article/detail/44655
赤線で引いてあることが最もわかりやすく重要ですが、
例えば1ヶ月米粒1つすら食べられてない人が目の前にいたとしたら、移動販売のフルコースを提供します。
彼は所持金0円なので、レストランやお店にいくことができませんから、大型トラックを高級レストランに改装した後、再度その人のところまでトラックで向かい、その場で調理して食べてもらいます。
このように誰に・何を・どのように提供するかがわかっていて実行することができれば全員マーケティングができると言えます。
ただ、この例は
・トラックドライバー(僕は無免許です。)
・料理人
・トラック改装できる業者
を雇う必要があり、ドライバーと料理人と一緒に提供しにいく必要がありますし、1ヶ月米粒1つすら食べられてない人は所持金0でスマホもないので、UGC=その価値を広く浸透させることができず、確実にボランティアになってしまいます。
ただ、定義としては合っているので、これに利益を考慮すればマーケティングとして成立します。
そして、これからは、決算書にインパクトを与えるマーケターが優秀なマーケターになるとわかりました。
上記の例のようにシンプルに考えればいいものを、変に小難しくしたり捻ったりしてるマーケターが多いですが、とてもじゃないですがほとんどのマーケターがいなくなりますよね。
彼らが決算書にインパクトを与えられるようには思えません。
本当はシンプルなものをわざわざ複雑にしている情報メディアやSNSを見るのも疲れたので、事業会社・支援会社含む、そういうメディアのライターやディレクターをやるのも嫌になったんです。
簡単なことをわざわざ複雑にしてさも自分が賢そうなブランディングをしないとやっていけないマーケターなら(SNSにうじゃうじゃいますが)それはもうマーケターじゃないですし、昔はそれで良かったかもしれませんが、もう通用しないとハッキリわかりましたね。
まとめますと、マーケターは広告やSNSができることでも、ゼネラリストでもなく、あくまでスタンスであるということで、決着がつきました。
3.2015年8月にアパレルをやめてからやってきたこと
これらは全て、会社員マーケターとして転職するために独学でやってきたことでしたが、今後は自分のために活かします。
4.捨てること
◆目標設定
CMOになりたい、SEO・SNSの前媒体でクライアントにマーケティング支援できる自分や組織を作りたい、ブログやSNSコンサルに騙される人を救いたい
◆X運用ででやってきたこと
発信活動、販促、企画、プライベートLINEを交換してないフォロワー
◆マーケティング関連、SNS関連、WordPress関連全てのサポート
◆情報
SEOメディアとSNSのジャンク情報
◆物
PC、スマホ、必要最低限の服や書類と嗜好品以外全て
◆データ
給与・税務関連、アパレル・Webの仕事、趣味関連以外全部
◆習慣
直接的な利益にならないと思うこと全て(発信するときと必要な市場調査以外SNSやYouTubeを見ない、本を買わない、データのダウンロード)
◆思考
→あれこれいろんなことをやろうとしない、必要以上に人のことを考えない、ものも武器も人脈も増やそうとしない
◆お金の使い方
→体験と必要最低限のもの以外にお金を使うこと(コンビニや自販機で買うことなど)
◆人
→マーケティング関連(SEOとかSNS、広告屋、コンサルも含む)でプライベートLINEを交換できない人全員、本質的かつ専門的なAI発信者以外全員
5.残すもの
・WebスキルとAIスキル
・SNSでプライベートLINE交換できた人
6.ビジョン
◆P2Cモデルの構築
詳細は未定だが、軸はAI関連にして新たに再開します。
◆DXも考慮
先日ホテルのDXサポートのスカウトメールがきてビビッときたので、周辺の企業や情報を追求してみます。
そのほうがアパレル実店舗経験と今やっていることの掛け合わせが伝わりそうだからです。
SNSマーケティングやインターネットにおけるナーチャリング業務ですとなんだか無理やりこじつけているようで、ストーリーとして不自然に思えました。
ハイレベルな方は、「アパレルの経験は捨てちゃダメだ。」というお声をいただいたり、いい経験をしていると言っていただけることが多いので、尊重させていただいております。
7.アパレル店長経験とWebスキルの掛け合わせの伝え方は転職エージェントでも難しい
マイナビさんにアパレル経験と現在のWebスキルの掛け合わせの伝え方について相談しましたが、全く対応できずとのことでした。
掛け合わせの内容を話したところ、「アパレルと現在のWebスキルの掛け合わせは今の説明できている。」と言われましたが、僕としてはアパレルの経験が今やっていることに生きていることは伝わるが、企業に対してベネフィットが伝わっていないという自己評価なんですけどね・・・
5.今後の方向性
ビジョン・ミッションはミニマムな暮らしです。
自分のビジネスにおいては、AI関連でのP2C(個人が自身で企画、生産した商品を中間業者や小売店をはさむことなく、消費者へ直接販売する取引形態のこと)をやりますが、そのためにサービスの作り方含むP2Cのマーケティングと財務関連を学びます。
企業に携わるのはDX関連ですが、これはまだ情報がないので未定です。
情報収集及び今月から準備期間に入ります。
2024年3月4日作成
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?