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役者はもっと喰らいあえと言う話。

物理的な話ではないので、そんなに物騒な話じゃないです。

私は演劇を観に行くのが好きだ。
最近はもっぱら東宝がやってるグランドミュージカルと、2.5次元と呼ばれるジャンルをメインに観ているが、学生時代は夜勤の工場で働いて、そのまま銭湯に行って、貰ったばかりの給料で小劇場の当日券に並んだりしていた。
それくらい好きだ。
そんな話をしようと思う。

ちなみになんだが

便宜上、2.5次元とか小劇場とかグランドミュージカル(面倒なので以後グラミュと略す)とかでジャンル分けすることについては、消極的に反対である。
マーケティング的にはあった方が便利なタグだけれど、観る側にそう言った偏見は要らない、と思っている。

なんで2.5次元とグラミュか

シンプルに、脚本の面白さが保証されているからだ。
小劇場の事前情報って、あるんだかないんだかわかんない4、5行のあらすじに、よくてキャラクタービジュアル。だいたいはなんだかよく解らない抽象的な絵だ。
意味があることもあれば、ないこともある。
あの辺りのチケット相場も高くなってきた。3時間と5千円からの金額を賭けるのはなかなかハードなギャンブルだ。
対して2.5次元は実に解り易い。人気となった漫画・アニメ・ゲームなどが舞台化それる。舞台化の巧拙はあるが、基本的に物語が面白くないってことはない。面白くなければ、舞台化するまで売れないからだ。
グラミュも大体は似たような感じだ。題材は多くは古典から採取され、そもそも海外で売れたものが入ってくる、と言う認識である。
だとすれば、演出や演技の巧拙はあれども、根本的に脚本で面白くない、と言うことはあんまりない。
いずれも、not for me は無論あるが、基本的にはそんな感じである。

そうだとしても

板に立つ役者は割と決まり切ってくるのである。
それは仕方ないだろう。板の上にはうまい人が立つべきだ。一定評価がついている人が多く出演するのは当然の話になるだろう。
これについては、特に異論はない。

しかし、モノ申したいこともある

特に多いのが2.5次元であるが、「卒業」「キャス変」に対する過剰な盛り上がり。
あれ、マジでやめてほしい。
別に誰がやろうが一緒じゃないか。いや、違うんだが、なんというか、たくさんの人がやった方が楽しいじゃないか。いままで何万人の役者がロミオを演じたと思っている。
役者なんだ。役で競り合い、勝負しろ。そして一番うまいものだけが生き残れ。世界はそういう風にできている。
長い物語で、複数回に分けて公演をうつのであれば、全部違うキャストが演じたってかまわない。なんなら、それくらいの方が面白そうだ。だいたい、物語で描かれる側面によって必要な役者は違うと思う。役者と演出家が変われば同じ脚本が別の物語に生まれ変わる。
それくらいでなければ、舞台は面白くないし、生で見に行く価値もない。

あと、あれ。
声が声優に似ている、ってやつ。褒めてんだろうけど、双方にめちゃくちゃ失礼な発言だという認識を持って言って欲しい。
舞台の役者に対しては、お前の演技は誰かの真似だけ上手い、って言ってる、ってことだし。声優については、お前の演技、別の役者に簡単に真似できる程度だぞ、って言っているようなもんだ。
すげー失礼だと、なんで思わないんだろうか。
それくらいしか褒めるところがあるわけでもあるまいに……いや、まあ稀にいるけど。

でもさあ

例えば不祥事を起こした役者がいたとしよう。しようも何も、私を知っている人が読んだら、何の話かは諸バレなんだが、まあいたとしよう。
そんで、何も始まる前から降板になったとする。
シュレディンガーのお役。もしかしたら、新しく決まった誰かよりもうまかったかもしれないお役。
それが観られないのはとても悲しい。

そろそろ何を書きたいのかわからなくなってきた

なのでおしまいにする。
いくつかnoteを書いてみたが、私、物語じゃなくても話を閉じるの下手だな。

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