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【類塾オンライン生に聴くvol.2】自宅で実践可能!国語ができる人の勉強法

 こんにちは、類塾オンライン教室の山本です。今日紹介したいのは、ある生徒が苦手だった国語を得意にしたとある勉強法です。約6年間、中学受験、高校受験の国語指導をしておりますが、国語が苦手と感じている人は少なくありません。
 しかし、ある類塾オンライン教室の生徒は、「聴覚」を意識した勉強法で国語が得意科目に変わったそうです。それは「音読」です。彼が実践している勉強法や思考法を基に、国語力を高めるための具体的な実践方法をご紹介します。


1. 言葉と心をつなぐ「聴覚脳」の重要性を理解する

 多くの人は、国語を「文字を読み書きする科目」と考えがちです。しかし、文字や数字は単なる記号であり、これに意味を与えるのは私たちの心です。言葉の根本は話し言葉にあり、文字はその一部に過ぎません。

例えば、昔の寺子屋では『論語3000回』といわれるように、音読を繰り返すことで言葉を定着させていました。実際、言葉の吸収過程は次のように進みます:

  • 0~3歳:「聞いて、真似して、喋る」を繰り返し、言語能力の基盤を形成。

  • 3~7歳:「これ何?」「なんで?」と周囲に問い続け、認識の世界を広げる。

  • 5~10歳:言葉を使って「どうする?」と考える習慣を持ち、追求力が育まれる。

これらを応用し、現代の学習においても「音読」や「聴覚を活用する学び」が効果的であることが証明されております。特に今回インタビューをした生徒は、オンラインではイヤホンなどを使い耳で学ぶ環境を整えやすいため、これを積極的に活用したと言います。


2. 音読の力で言葉を体に染み込ませる

 国語力を高める第一歩は「音読」です。生徒はただ読むだけではなく、「聴いて真似して発声する」ことを意識していました。

具体的な音読法

  • 文字を見ずに耳だけで真似る
    最初は音源や講師の音声を聴き、文字を見ずにそのまま真似をして発声します。耳で受け取った言葉を声に出すことで、定着度が高まります。

  • 仲間と一緒に声を出す
    一人で音読するよりも、クラスメイトや家族と声を揃えて読む方が学習効果が向上します。言葉のリズムや意味が、楽しく定着します。

 オンライン授業では、クラス全員で音読する時間を設けています。英語であれば、高校入試で過去出題された英文を文法順に並べた「暗唱例文集」、国語は日本の名文を用いた音読を通じて、生徒たちの言語感覚を磨いています。


3. 耳で読む国語:文章の「演じる力」を鍛える

文章を読むときも「聴覚」を意識することで理解が深まります。ただ目で追うだけではなく、筆者や登場人物の声をイメージしながら読んでみましょう。

具体的なトレーニング法

  • 筆者になりきる
    筆者が伝えたい内容や登場人物の気持ちを、自分の声を使って「演じる」感覚で読みます。これにより、文章全体の流れが掴みやすくなります。

  • 耳→口→目の連動を意識する
    音読しながら活字を追う練習を繰り返すことで、耳・口・目の言語回路がスムーズにつながります。

生徒は、解き終わった論説文・小説を演者になり切って声に出しながら音読するという復習を必ず毎回行っていたそうです。


4. 書く力を育てるには話し言葉から

文章を書く力をつけるには、まず「話し言葉」を鍛えることが重要です。話すことで頭の中に映像を描けるようになると、自然と文章化もスムーズになります。

具体的なステップ

  • 毎日の音読を欠かさない
    音読で体に染み付いた言葉が、文章を書く基礎になります。

  • 上手な人の真似をする
    作文や文章を書くときは、模範となる表現を真似ることで、自分の表現力が向上します。

「書くのが苦手」と感じている生徒でも、音読や、話す・まとめる・比べるトレーニングを重ねることで、自然と文章力がついてきます。


5. 国語の試験では「筆者だけではなく≪出題者≫への同化」を意識する

 国語の試験で得点を上げるためには、「筆者」と「出題者」の両方に同化する力が求められます。これを意識することで、正確な解答を導き出す力が鍛えられます。

試験問題へのアプローチ

  • 設問から読むのはNG
     まず本文全体をしっかり読み、全体の文脈を理解した上で設問に答えることが大切です。設問だけを頼りにして部分的に本文を読むと、文脈を誤解する可能性が高まります。

  • 筆者と出題者に同化する
     筆者が伝えたいこと(主張)、出題者が何を問いたいのか(条件)、それぞれの意図を汲み取る練習を繰り返しましょう。

 オンライン授業では、講師と一緒に本文や設問を読み上げ、生徒に話し言葉で答えさせる形式を適宜取り入れることで、「文字脳」に頼らずに解答する力を養うことができます。


まとめ:国語が得意になる勉強法・思考法をオンラインで磨く

 国語力を高めるには、文字だけに頼らず、「聴覚」を活用して言葉を吸収することが鍵です。「聴いて真似して話す」プロセスを徹底し、筆者や出題者の意図に同化する力を磨けば、文章への理解力や表現力は確実に向上します。

 類塾オンライン教室では、これらの学び方を自然に取り入れ、生徒たちが「苦手」を「得意」に変えるサポートをしています。オンラインでも、国語力は磨けます。あなたもぜひ、この思考法を試してみてください!

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