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人も、心も、過度に美化された「おしゃれトイレ」にまつわるファンタジー

『PERFECT DAYS』
外国人によって撮られた「現実とは遠くかけ離れて美化されたファンタジー」。それはサムライ(SAMURAI)への間違った憧れと大差ないように思う。サムライ、スシ、ゲイシャ、マウントフジ…ヤクショコウジ(役所広司)!さらに「UNIQLOの柳井正の次男・柳井康治がプロデューサーで、同氏が個人プロジェクトとして立ち上げた有限会社MASTER MINDが企画発案、出資、製作、プロデュース」「共同脚本・プロデュースの高崎卓馬は電通グループグロースオフィサー」など諸々の情報を知ってしまうと余計に萎えるというもの。これで「美しい国ニッポン」などと持て囃されるのであれば、世話がない。こんなもん、現実の低賃金のトイレ清掃者たちが観たら怒るんじゃない!?最後の最後、役所広司が「こんなのやってられっか!」とブチ切れて「おしゃれトイレ」をぶち壊して周り、クライマックスは「東京toilet」の本社?に殴り込んでその代表をぶち殺(以下、自粛)_という展開になれば面白かったのに!日本の実態を知らないヴェンダースはまんまと担がれたなぁ…

採点(★★☆☆☆)

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