平穏な毎日が欲しい
「毎日同じことの繰り返しで、日々が単調に過ぎていく…」
小説やドラマなどの冒頭でこういった場面がありますよね。
この後に主人公が「私、このままでいいのかな…」なんてぼやいたりします。
物語では大抵この後に何かしらのドラマティックな出来事が起きるわけです。
しかし、私はこの「波風一つたたない繰り返される毎日」というものに非常に憧れています。
なんなら、単調な日々に飽きている主人公に「何それ羨ましい!」なんて思います。
できれば毎日平穏で同じように過ごしていたいと願っています。
理由は二つあります。
まず、私は内向性が強く、かつHSPなので予想外のハプニングというものが非常に苦手だということです。
苦手な言葉は「臨機応変」
いつもと違う状態というものに即座に適応できないのです。
何かハプニングが起きると、それはもう慌てて焦ってパニックを起こしてしまいます。
だから、何かいつもと違うことがあったら、使い物にならないどころか、二次被害まで起こしかねません。
いわゆるマニュアル人間で、決められた作業を決められて手順で淡々と行うことに安心します。
単調で同じ作業の繰り返しが得意なのです。
二つ目の理由は、私が考え過ぎてしまう性格だということです。
noteでの内省日記で皆さんも気づいているかもしれませんが、私は常に何かしら思いや悩んでいます。
悩んでいる状態がデフォルトなので、不安や心配が大渋滞しています。
だからいつも頭の中はパンク寸前で、脳内会議は終わりがありません。
そんな私なので、日々の些細なことでも容易に思い悩みます。
大したことでもないのに、ああした方がいいのかもしれない、いやこういう方法もある、もしこうなってしまったらどうしよう…などと考えはまとまらないし、止まることを知りません。
「そんな大したことじゃないんだから、テキトーにやりなよ」と言われますが、どれがテキトーなのかがわからないのです。
仕事で誰かに声をかけることでさえ、タイミングやどう思われるかを気にしてなかなか話しかけられないですし、そのくせ、スマートに話せない自分について嫌われてはいないかと心配するのです。
一時が万事そんな調子なので、慣れた環境で同じ仕事だとしても、内心はいつも狼狽えています。
外交的で適応能力の高い人にとっては、特に何も感じずに通り過ぎてしまう単調な日常でも、私にとっては毎日違う波瀾万丈なサバイバル生活です。
もちろん、そんな毎日なので、とにかく疲れます。
おそらく自意識が強すぎるのでしょう。
リラックスできるのは家や家族の前くらいです。
だから私生活はめちゃくちゃにインドア派です。
そんな私なので、できれば安心できる我が家で毎日同じことを繰り返していたいのです。
刺激や日常へのスパイスなんて求めていません。
自分で勝手に作り出してしまうからです。
平穏を心から求めているのに、平穏とは真逆の思考回路をしています。
もっと考え過ぎずに色々なことをスルーできれば生きやすいのでしょうが、心配症と不安症、そして特大の自意識がそうさせてくれません。
難儀な人ですね。
何もしなくても疲れるわけですよ。
しかし、ことあるごとに心理的な寄り道をしているからこそ、退屈さとは無縁ですし、人の何倍も考えることができるというのは、きっと悪いことではないでしょう。
本人が苦しむくらいに考えすぎるのはセーブしたほうがいいでしょうが、そうやって考え込むことで、自分の内的世界を育てているのだと捉えることもできます。
現に、私はこうやって考え過ぎていることをネタにnoteを書いているわけですし、一長一短ですね。
刺激に敏感だからこそ、色々なことを感じ、考えることができる。
それはきっと人生の糧になります。