【M3-2022秋】楽曲解説(前編)『鈴花のリベルテ -Refine-』
こんにちは、ruhaと申します。
10/30に開催されたM3-2022秋にて、サークル『Pastel Tone Music』の新譜として、ファンタジー物語音楽CD、新譜とリメイク作品の2種類をリリースしました。
今回は、その前編として『鈴花のリベルテ -Refine-』についての楽曲解説です。(長くなったので前半・後半に分けさせて頂きます)
# 『鈴花のリベルテ -Refine-〜』 について
2019年に制作した旧CD版が完売していた事もあり、今回リメイク版『鈴花のリベルテ -Refine-』として、新ジャケットと、2曲を追加した新装版という形でリリースしました。
同時リリースの新譜、歌姫シリーズ第4弾の『Guirnalda ~紅炎の歌姫~』では、メロディーを流用していたり、本作のキャラも登場したりと、特に関連の深い作品になってます。
『リベルテ(Liberté)』はフランス語で『自由』という意味です。
響きが気に入ったのと、コンセプト的も合いそうだと思い付けました。
(確かタイトル先で、それから内容を考えていった気がします)
# 歌姫シリーズについて
作品単体でもお楽しみ頂けますが、架空言語や世界観が共通なので、合わせてで聴いて頂くと、歌詞やフレーズに色んな繋がりが見つかるかも!という造りになっています。
今作はタイトルに『歌姫』と付いてはいないですが、外伝的な立ち位置としてシリーズに含まれます。構想のほんの初期では『鈴蘭』がモチーフの独立した物語の予定だったのですが、ストーリーを考えている内に連作要素が加わったという経緯があります。
▼シリーズ第1弾『Lila 〜紫花の歌姫〜』サブスク配信中!
# ストーリーについて
メインの登場人物は二人。『鈴花のリベルテ』ではイラスト右の子に焦点を当てています。今回のリメイクに伴い、2019年当時の設定に若干変更を加え、再構成しました。以下大まかなストーリーです。
主人公は貴族の令嬢。【共鳴】の力を隠す為、表向きは病弱という体で療養中の身。同じ共鳴の力を持つ紅髪の少女と引き合わされ、やがて従者兼友人のような存在となる。
だが、その少女は自分が万が一【共鳴】の力を持つ【魔女】だと疑われた際に身代わりとなる為、常に側に付き従うよう命じられているのだと云う。
不条理な立場を背負わせる事に後ろめたさを感じつつも、徐々に絆を深めていく。
そして、歪ながらも穏やかな日々は終わりを告げる。
偽りの病は現実となり、緩やかに衰弱しつつある身体では共鳴の力を抑えられなくなった。容態を告発され、それを庇った紅髪の少女が【魔女】として捕らえられてしまう。
病に蝕まれる身体、塗り潰される真実、望まぬ婚姻、果ては貴族に対する革命の勃発。何物からも逃れられないのならば。せめて自分の代わりに広い世界へと、『本当の自由』をその手にと、紅髪の少女を解放し全てを託す。
自分こそが本物の【魔女】だと云う証明を紡ぎ、辺りが炎に包まれる中、少女は瞳を閉じた。
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▼ ここからトラックごとの楽曲解説です ▼
・Tr.1 『鈴花のリベルテ(Music Box Ver.)』
以前公開した1周年記念の音源の収録です。メロディーに関してかなり気に入っていたので、色々アレンジしたい欲もあって制作したものでした。
▼ご支援版にMIDIファイルのおまけもあります!
リベルテ旧版をお持ちの方向けの追加データも兼ねています。
・Tr.2 『灯る希望へ』
歌姫シリーズでいう『〇〇の歌姫』に当たる位置付けの曲です。
リメイクに伴い、旧版から音源やコーラスバランスを調整しています。
コーラスの雰囲気は合唱団の『Libera』から取り入れた事を覚えています。(3年前に書いたあとがきがあったんですが、テンションが違いすぎて恥ずかしいので下げました…!)
ちょっと暗めで、ゆったりしたテンポの造語コーラス曲は持ち曲の中でも意外と少ない気がするので、変化が付けられているのではと思います。
・Tr.3 『薄暮に燃ゆる』
毎月更新中のBGM素材企画、6月分からの収録。蛍をテーマにした幻想的なBGM素材集です。リベルテのリリースが6月だった事もあり、構想として思い付いたので、共通の収録曲として組み立てていきました。
『薄暮』は夕暮れの暗くなりかけた頃。楽曲の仄暗い雰囲気と、蛍の儚くも力強い輝きのイメージが、リベルテにも合っているのではと思います。
・Tr.4 『鈴花のリベルテ』
表題曲。一連のストーリーを描いた物語音楽。
リメイクに伴い、旧版からコーラスバランスを若干調整しています。
サビのメロディーやラストのコーラスが気に入っている曲です。
制作時の事については、正直3年前になるので記憶が朧げなんですが、過去のあとがきによると、
らしいです。作った曲を振り返ると、時々よくこんなの作ったな(良い意味で)と思う事が多々あります。こちらも、その時の感性だからこそ作れた曲じゃないかなと思います。
実は没曲があり、後日そちらを流用しました。(詳細は楽曲解説後編で!)当時の制作状況についてもメモを残しておくのも大事だな〜と思いました。
▼ミニラジオの方で少し長めの試聴を流してます!
・Tr.5『自由を求めて』
ケルティック曲。本作制作の時点では姿は出て来ていませんが、今回のストーリーでいう紅髪の少女視点でのインスト楽曲です。
らしい。そして、今まで制作したインスト曲の中でもトップクラスに気に入っています。(後々『紅炎の歌姫』内にもメロディーを流用しました)
エンディング曲としても丁度良い感じの曲調なので、今後もミニラジオなどで使っていくかもしれません…!
# まとめ
今回は前編として『鈴花のリベルテ -Refine-』の解説でした。
来週辺りで後編、同時リリースの新譜『Guirnalda ~紅炎の歌姫~』の解説や、ストーリーなども記載していきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします!
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