フラ・フラダンスはアイカツなのか
フラ・フラダンスとは
結論から
スタッフが同じというだけでアイカツではないです。震災を扱うので故人の話もあるし、涙もあります。
ただ、アイカツ!を追ってきた人に対して、芯の部分であったり、震災始まりの無印アイカツそのもののメタであったりとご褒美アニメみたいな形の部分もあるので見に行ってほしいというジレンマがあるアニメです。
アイカツのスタッフでどこまでアニメとして戦えるかの指標になる作品であり、監督脚本の色が結構出ています。
僕はこの作品の芯の部分がとても好きだし、人を元気にさせる力のある作品という文を書きます。
最低限の(プレス、予告などの範囲で)ネタバレはあると思いますが、ご了承ください。
プロフィール
・アイカツのオタク
・アニメ映画のオタク
・水島精二監督の作品に影響されて生きてきた(シャンバラが好き)
・吉田玲子さんの脚本が好き
・(仕事として)アニメ業界無関係おじさん
これも推したいからと、試写で先に見たから書いています。
BNP試写会で先に拝見させていただきました
Twitter応募でこちらの試写会に行きました。試写室みたいなところ初めて入ったのでドキドキでした。ちゃんとスピーカーがスクリーン裏にある良い音響で体験しました。
見てほしい人
・新卒1~2年目の人
ターゲットなんじゃないかというくらいにおすすめできる。主人公の日羽ちゃんとシンクロする部分も多い。
・「若おかみは小学生」「きみと、波にのれたら」「劇場版ガンダム00」
「劇場版アイカツ」のどれかを見たことがある人
ここらへんのどれか好きなら見ても損はないです。
・アイカツ!(無印~フレンズ)を通ってきた人
ただし、アイカツ見てたから嬉しい!ってタイミングは多分ステージシーンと声優くらい(モブ声含め)
CGはアイカツ!のサムライピクチャーズ含むチームなので安心していい。
アイカツジャパンツアーのハワイキャラクター「モニカ・キキィ」のことは見ている間は忘れてもらって大丈夫です。
どういう話?
大雑把に言うと
・お仕事描写はアイカツ3期前半のお仕事描写を濃く
・若おかみは小学生を精神年齢高めに
・水島精二監督のジャッジで話を作った
明日の元気をもらえる映画。
5人のフラガールの背景があり、フラのチームになって、次なる目標へ。脚本的に「きみと、波にのれたら」の要素も結構濃かったのでチェックしておいてもいいかも(故人の扱いなど)
アイカツで一番近いとするとスターズ的な印象はあれど、その近さよりも水島精二監督と吉田玲子脚本の裁量が大きい。
良いポイント3点
■震災復興というより何があっても立ち直ってきた人がテーマの人間讃歌
3.11への配慮が丁寧だと感じた。震災のあった場所を舞台として、その配慮と亡くなった方への描き方がリアルであり、かつしっかり配慮されている。
あまり直に見てないとしても、この映画を見るだけで復興した街なんだな、という印象があり、ハワイアンズ行ってみたくなった。ロケハンをしっかりやったという言葉に重みがある。
■作画
めっちゃくちゃいい!けっこうリッチな作画が見れて、BNPすごいんだな、と素直に思いました。(舐めてたわけではないけど)劇場版としての作画でした。かなり作画でフラダンス踊るし、演技も描ける。あれどうやってんの??
■仕事をするかっこいい大人が出てくる
先輩という形で出てくる人がもれなくいい描かれ方をしている。先輩ダンサーや裏方の人の苦労ではないけど、ほぼ年間でレジャー施設を回している人の仕事の話とプロのあり方がある。鈴懸さんが好き。
これ以上はネタバレになりそうなので好きなポイントなど
・日羽ちゃんの面接の目標
誰かを笑顔にすることが根幹にあるので、他人の想いを受けるからやるという考え方でないのがすごく好き。
・CG作画
アイカツ!と比べリップシンクがないので楽だし、ステージを何回もできるんだな!
・花を渡すシーン
これ絶対脚本の吉田さんが好きなシーンでしょ
おわりに
気になった方は是非劇場へ。僕も試写見てからお好み焼きつつきながら感想会して、2回目見に行きたくなったので、公開当日行ってきます。