僕がラグビー登山家になるまで 32歳 | サンティアゴ巡礼の話。
僕は巡礼地を歩くのが好きである。日本で言えば、学生時代に四国お遍路八十八ヶ所、社会人になっても熊野古道を歩いていた。世界にも多くの巡礼地があるが、その中でひときわ光り輝く巡礼がある。サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼である。
サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の記録は、951年のものが最古です。ヤコブの遺骸の発見当初はガリシア地方に限定されていたサンティアゴ巡礼は次第にピレネー以北に拡大され11世紀にはヨーロッパ中から多くの巡礼者が集まり、最盛期の12世紀には年間50万人を数えました。こうした巡礼の広がりは、中世ヨーロッパの盛んだった聖遺物崇拝と当時のヨーロッパが封建社会で政治・経済が確立されてきたこと及び修道会の繁栄によるところが大きいと言えます。
学生の頃にノートに綴った「死ぬまでにやりたい10つのこと」の最後のアクティビティが実はこのサンティアゴ巡礼であった。僕はこの時、古典をしっかり学んだ上で、新しいものを創造したいとの思いがあった。古の時代から先代たちが祈り続けていた道に僕のこれから行うことへの祈りも重ね合わせたかったのだ。
僕自身もホタテ貝を胸にぶら下げながら、街道のあちこちに存在するホタテ貝のモチーフに心酔いしれていた。どこかノスタルジックな街道は呼吸するだけで、心地よい気持ちになれた。
アルペルゲ(礼者を対象とした宿)では牧師さんが50kmを走破したボロボロの僕を見るに見かけて、スープとワインを提供してくれた。骨身まで冷え切っていた僕を言葉通り、僕を生き返らせてくれた。
僕はレオンという街からスタートし、およそ10日で300kmの道のりを歩いた。そして、翌日から#WorldTryProjectがスタートしたのである。
#WorldTryProject という冒険はエクスペディションというよりかは、巡礼といった信仰的なものの方から実は影響が大きい。2019年に自国で開催されるラグビーW杯の成功を祈りながら、日本の古来から存在する山岳信仰のイメージと重ね合わせ、過去ラグビーW杯に出場した25カ国の最高峰の山頂を巡礼する。各国のゴール(山頂)もそうだが、ゴールに至るまでのプロセスでは各国の素晴らしき心を持った方々に出会い、涙なし語れぬ出来事も決して少なくはない。
ラグビーを掲げた巡礼というのは今回の僕の巡礼で最初で最期かもしれないが、どちらにしろ僕の全人生をかけた壮大な巡礼である。
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