僕がラグビー登山家になるまで 31歳 | 中古団地を購入し、DIYした時の話。
当たり前の事だが冒険をしようと思うと、多額の資金が必要となる。
僕、個人の感覚で言えば、途上国を中心に世界一周をするのであれば150万円ほどの予算で済む。しかし、世界的な冒険フレームを実行しようとすると世界一周の予算と比べて一桁変わってくる。
山好きの間で皆の憧れである世界七大陸最高峰はやり用にもよるが、ガイド登山で3000万円ほどと言われている。その大半がエベレスト登頂に関わるものであり、8000m級の山に酸素マスクをつけて事前に訓練することが推奨されており、決して7個の山だけでは済まない。北極・南極冒険もルートや、やり方にもよるが3000万円ほど。このWorld Try Projectは25カ国の最高峰を登ることを想定しているが、1200万円ほどを考えている(実際には何度か敗退しているので、もっと高くなっているが!?)。ちなみに海洋冒険家の白石さんは世界一周ヨットレースに参加するために7億円を調達したということで、昨今ニュースになった。
いくら冒険をしたいと思っても、お金がなければ実際に動くこともできない。資金調達は冒険を志す者にとっての絶対に避けられない道なのだ。
皆の間で知られている有名な冒険家というのは元々プロスキヤーだったり、白石さんのようにその業界内で日本を代表とするトッププレイヤーである。その一方で最年少記録ホルダーの若手の冒険家たちはどうやって資金調達を行なったのかとの話は必ず上がるが、親からの資金援助は皆、なかったと言ている。しかし、親の職業というものが何かしらの形でスポンサー企業へ影響があったものとの話も聞く。
誰もが冒険家と名乗った時点で冒険家になれるのだが、最初のスタートダッシュというのは先天的なものを色濃く影響を受けるのは間違いない。
冒険家は資金調達と合わせて自己ブランディングも大切である。芸人さんであったイモトアヤコさんはその点、当初からブランディングされていた。しかしながら、大多数の冒険家がそうであるようにはじめから皆から注目を受ける舞台が用意されていたわけではない。一歩ずつの成功を積み重ねでブランディングを確立していった。それはそれで骨が折れるものである。
資金調達力もブランド力も何もない僕にとってはスタートから助走段階まで自己資金で賄わなければならなかった。
貯金についてもちろんゼロではなかったが、それでも泣けなしのお金しかない。こんなことをしているが、家族もおり、一番お金を使わないやり方を模索していた。そんな時にニュータウンの中古団地を購入し、自らDIYするとのアイデアが思い浮かんだ。
東京で例えば新築でも中古でもマンションを購入しようとすると、僕みたいなサラリーマンはローンをだいたい組む。その間は基本、お金を返するために働いていないといけないものと考える。しかし今住んでいる所から名古屋の中心地である栄まで45分で着く。アクセスはそこまで悪くない。東京で家を構えようとするのと比べておよそ20分の1で「住」が賄える。
ニュータウンと呼ばれるところはだいたい団塊ジュニアが大量に入居したタイミングと重なり、そのままみんな年をとるので高齢化社会の問題が現実問題としてある。しかし、都市計画に基づいた街づくりであり、病院も近くにあれば、保育園、学校、日用品、全て整っている。建物は古いかもしれないが、日当たりも良く、自宅からは名古屋駅にあるツインタワーが見え、夜景も綺麗だ。水、電気、ガス、そしてWifiさえあれば、何不自由は感じない。
そしてもう一点、この場所に住んだ理由として、世の中で俗に言われている高齢化社会という実態を見てみたかった。メディアの中で取り上げられるものは高齢化社会の不安を煽るようなものばかりで、ご年配の方々がどのような生活をリアルで送っているのか生活を通して感じ取りたかったのだ。
このプロジェクトをやる前のアイデアとして、僕がこのプロジェクト終えた時には「山のトライ王」になり、その後にご年配の方々をトライさせることを次のステップと考えていた。そもそも何をソリューションとするのか考え中であり、今後どうするのか何も決まってはないが、今後の僕にとってリアルな日本社会を知れる勉強の場でもあると感じている。
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