スフィア基準とは、の件
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スフィア基準とは、正式名称を「人道憲章と人道支援における最低基準」といい、災害や紛争の影響を受けた人々の権利と、彼らを支援する活動の最低基準を定めた国際的なガイドラインです。
この基準は、被災者の人権を尊重し、彼らが尊厳を持って生活できるよう、最低限必要な水準を定めています。具体的には、食料、水、衛生、医療、シェルターなど、生活に必要なあらゆる側面について基準が示されています。
スフィア基準が生まれた背景
スフィア基準が生まれた背景には、世界各地で発生する災害や紛争によって、多くの人々が苦しんでいるという現実があります。これらの状況下で、人道支援活動を行う際に、どのような基準で支援を行うべきかという共通認識が必要とされました。
スフィア基準の目的
スフィア基準の目的は、以下の通りです。
被災者の権利の保護: 災害や紛争の状況下においても、被災者は人として尊厳を持って生活する権利を持つことを明確にする。
人道支援活動の質の向上: 人道支援活動を行う際の最低基準を定めることで、より効果的で効率的な支援活動を実現する。
人道支援活動の透明性と説明責任の向上: 支援活動に関する情報公開を促進し、支援活動の透明性を高める。
スフィア基準が日本でどのように扱われているか
日本では、スフィア基準は、国際的な人道支援の基準として広く認知されています。特に、以下の分野で活用されています。
国際協力: 日本の国際協力機構(JICA)をはじめとする国際協力機関は、スフィア基準を参考に、開発途上国における災害復興や人道支援を行っています。
国内の災害対応: 国内においても、大規模な災害が発生した場合、スフィア基準が参考にされることがあります。例えば、避難所の運営や被災者への支援物資の配分などにおいて、スフィア基準が参考にされることがあります。
NGOの活動: 国内外のNGOは、スフィア基準を参考に、災害や紛争の被災者への支援活動を行っています。
**内閣府がまとめた「避難所運営ガイドライン」**においても、スフィア基準は、避難所の質の向上を考えるときに参考にすべき国際基準として紹介されています。
スフィア基準の重要性
スフィア基準は、単なるガイドラインにとどまらず、人道支援活動における普遍的な価値観を示しています。この基準を理解し、実践することは、人道支援活動に関わる全ての人にとって重要です。
スフィア基準の主な内容としては、以下のものが挙げられます。
参加: 被災者自身が支援活動に参加できる機会を提供する。
非差別: 性別、年齢、民族、宗教などにかかわらず、全ての被災者に平等に支援を提供する。
中立性: 政治的な立場やイデオロギーに左右されることなく、人道的なニーズに基づいて支援を行う。
独立性: 外部の干渉を受けることなく、自律的に支援活動を行う。
まとめ
スフィア基準は、災害や紛争の状況下における人道支援活動の最低基準を定めた国際的なガイドラインです。日本では、国際協力や国内の災害対応、NGOの活動など、様々な分野で活用されています。スフィア基準を理解することは、より効果的で人道的な支援活動を実現するために不可欠です。
日本では、自然災害が多いので、避難所に適用されることが求められますね。
今日のテレビでは、避難所のトイレの数など取り上げていました。
スフィア基準であれば、トイレの数は50人に1基。男性1に対して女性は3の割合が必要ということです。
こちらは、台湾の避難所。このれべるがほしいですね。
また、京都府では高等学校の体育館が避難所に指定されているところが多いので、来年度から順次冷房完備になっていくようです。熱中症対策でもありますよね。
一度、災害に遭って、避難をすることになると、本当に心身ともに疲れてしまうことだろうと思います。少しでもストレスのない避難所にしてほしいですね。