小川航基を想う
私はDFやボランチなど、縁の下の力持ちが好きだ。
好きだと思っていた。
初めてFWの選手で、ユニフォームを買うほど好きになった選手が、小川航基だった。
私は『横浜FCの小川航基』が好きだった。
個人チャントを歌うと、必ず拍手で反応してくれる航基が好きだった。
基本的に塩対応だと思うけど「ユニフォーム買いました!」と伝えた時には、はにかんで「ありがとうございます」と応えてくれるところが好きだった。
子供好きなのか、サポーター仲間の子供がサインを貰いに行った時は、めっちゃ笑顔で迎えてくれたところが好きだった。
『横浜FCの小川航基』が何よりも大好きだけど、航基のプレーを見ていると、いつしか
『世界で活躍する小川航基』
『日本代表で活躍する小川航基』
を見てみたいと、自然と思うようになった。
そう思っちゃったら、やっぱり応援するしかないよねと。
もちろん、寂しいけれど。
航基よ。どこにいても、応援するよ。
航基が壮行会の挨拶で、こう言った。
「次に日本に帰ってくるときは、必ず日の丸を背負って帰ってくる」
「次のワールドカップで点を取るのは僕」
横浜FCから海外に移籍する選手が出てきたということ、そして夢を見させてくれる選手が横浜FCに出てきたということを、喜ぼう。
そろそろ言っていいかな?
『小川航基は横浜FCで蘇り、横浜FCで羽ばたいた』
そう、自分に言い聞かせる。