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【trade戦略】stage分析とbase理論をentry pointに活かす

はじめに

「自分の投資戦略を持つ」って難しいですよね。私自身「使えるsetupを増やしていく」という目標を立てて様々な書籍や情報に触れてきました。その中で、スタン・ウエインスタイン氏のstage分析とウィリアム・オニール氏のベースブレイクアウト戦略に強い親和性を感じました。それらを整理していくことで自分の投資戦略として活用できるかもと思い、重い腰を上げてnoteを作ります。

冒頭から余談ですが、マーク・ミネルヴィニ氏の書籍の冒頭にスタン氏のstage概念が取り上げられています。またミネルヴィニ氏はオニールの薫陶を受けた人物であるので、今回取り上げる内容は極めて当たり前の内容であると自認してます

スタン氏のstage分析とは

スタン氏は株価推移を4つの大局の表現し、一つ一つの大局をstageと命名しました。このstageは30wmaの推移を基準にして区別します。

stage1:底値圏 30wmaは水平に推移。トレンド無し
stage2:上昇局面 30wmaが上昇。価格は30wma上方で推移
stage3:天井圏 30wmaが緩やかに水平へ。30wma近辺を価格が推移
stage4:下落局面 株価は30wWMAをブレイクダウンし開始。

出典:テクニカル投資の基礎講座 スタン・ウエインスタイン著
出典:強気相場と弱気相場で利益を上げる秘訣 スタン・ウエインスタイン著

ここで重要なのは

  • stage2でエントリーすること

  • stage2に転換したタイミングが最も上昇の可能性を秘めていること

この2つだと私は考えます。

オニール氏のベースブレイクアウト戦略とは

30%以上上昇した後に発生する、高値と安値に挟まれたレンジのことをベースと呼びます。
このベースの形は様々でその成立条件も細かく規定されていますが、今回はここを細かく触れません。このベースを上方に、かつ出来高を伴って突き抜ける動きは、その後の強い上昇につながることも多く、投資機会としてあまりにも有名です。
オニールのCANSLIM分析並びにブレイクアウト投資は、関連書籍を読まれている人も多いでしょうから簡単に説明を終えます。

スタン氏とオニール氏の戦略をつなぐ

スタン氏のstage分析において、stage1からstage2へ転換したタイミングに投資機会があるとされています。しかし具体的にそのstage分析に関する書籍を読んでみると「今日stage2に転換した!」と判断するのは大変難しく、全体の値動きを捉えながらstage2入り判断します。またstage2から再度stage1に戻ったり、stage4などに突入することもあるので、早計な判断は火傷の元になりかねません。

つまりは「stage2に入ったタイミングで最も良い買い場ってどこよ!」という問題が立ちはだかるわけです。

この問題に答えを提供してくれるのが、オニール氏のベースブレイクアウト戦略の重要なピースとなるベースカウントの考え方です。

オニール氏の戦略では、先に挙げたベース(短期的なレンジでの価格推移)の成立回数が非常に重要です。これをベースカウントと呼びます。
ベースは、前ベースの安値を割り込むと(つまりは大きく調整すると)ベースカウントがリセットされます。
ここはわかりにくいので実際のチャートでベースを確認します。

$NFE 週足

□で囲われた部分がベースで、繰り返しの記号がベースリセットを示しています。

ベースブレイクアウト投資戦略では、ベースを上方にブレイクする動きでエントリーを行います。ただ、どのベースでもその戦略の勝率が高いかというとそうではなく、ベースカウントが若い、上昇してまもない銘柄の方が勝率が高いとされています

スタン氏のstage2出現のタイミングは、長期的に下落トレンドからの底打ち後に現れます。しかし、その把握は難しく再度下落トレンドへ戻ることも珍しくありません。

このタイミングを確かな裏付けで確認する方法の一つとしてオニールのアイデアであるベースカウントを利用します。具体的には、30wmaを価格が上に突き破った後、最初に出現するベース(1st base)を待ちます。そしてこのベースをブレイクするタイミングでエントリーをはかるというのが今回のnoteの趣旨になります

先ほどの「stage2に入ったタイミングで最も良い買い場ってどこよ!」のアンサーとして、「オニールのベースカウントで1stベースをブレイクするタイミングで買う!」ということです。

実際に見てみる

$DQ 週足

現在の$DQのチャートです。4月頃にベースカウントがリセットされ、その後黄色い線である30wmaを価格が突き抜けてstage2に入りました。7月頭より1st baseが形成されており、スタン氏・オニール氏どちらのセットアップにも該当する動きとなっています。

この戦略の優位性

  • トレンド転換が明確になった銘柄にエントリーができる

  • ベースカウント初期の銘柄にエントリーできるのでアップサイドが大きい

  • 30wmaの推移とベースカウントを使うだけなので運用が容易

  • 何よりテクニカル的なエントリー条件が厳格なので、規律を持って投資できる

実際には週足のローソク足の動き方(ワイコフの概念)なども利用してかねばなりませんが、ひとまず運用しやすい投資戦略としてこの組み合わせを使ってみたいと思います。

そしてせっかく取り上げたので$DQにはブレイクしてエントリーさせてほしいです。

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