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好奇心が一番怖い
好奇心…
基本的に僕は常にこれに従って生きている。
人間にはまず、いわゆる三大欲求というものがある。
食欲、睡眠欲、性欲、この3つだ。
だが、僕はここに「知りたい」という欲求(=好奇心)
が入ると考えている。
探究心とも言っていいかもしれない。
「これ、知りたい!気になる!」
この欲求によって人間の文明は発展してきた、
と僕は思っている。
僕の場合もこの好奇心が強いので、いろんなことが気になる。
本やネット、誰かに聞いて自分が満足するまで調べてしまう。
だからいろんな知識が身につくし、いろんな人と関わることができる。
だから良いことだ!
と昔は思っていた。
が、
ある時からこれがとても危ういことだと気付いた。
それはNHKの映像の世紀という番組を見た時だった。
そこでは、あるナチスの科学者のことが紹介されていた。
彼は宇宙が好きで、好きで好きでたまらなかったから
ロケットを作ろうとした。
ナチスはそのロケット技術をミサイルに転用できると考えて、
その研究を支援した。
彼は「ロケットが作れるなら誰のもとについてもいい」
と考えていたので、ナチスのもとで研究をした。
これによって大陸間弾道ミサイルの技術は発展した。
僕はこれを見た時に、自分を満たすために好奇心を優先させ過ぎると、
倫理とか道義とかが見えなくなってしまうことがある、それを知った。
そして、僕は自分も好奇心に従い過ぎて、
周りが見えなくなることに気づいた。
好奇心によって自分が支配されていると、倫理観が吹っ飛ぶ。
例えば、僕が自分の好奇心を満たすために誰かに質問しまくることが、
実はその相手を傷つけているかもしれない。
しかし、
僕の知りたいという欲求のために、他の誰かを傷つけることは、
間違っている。絶対にしてはいけない。
僕の知識欲のために他者の辛いことや苦しみを食い物にしてはいけない。
好奇心は人の頭を豊かにしてくれるし、
人生も楽しくしてくれる。
一方で、倫理なき好奇心は
そこに悪意がなく純粋な「知りたい」という思いがあるからこそ、向かう先を誤るととても危険なことになる。
この好奇心の両側面を常に意識して、僕は生きる。