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小さい頃はかみさまがいて スマホが奪っていったもの#2

はじめに

みなさんこんにちは。荒井由実さんの代表的な曲「やさしさに包まれたなら」の始まりに

小さい頃はかみさまがいて、
不思議に夢を叶えてくれた

という歌詞があるのをご存じですか??

どこかわからないようででもなんだかわかる。そんな不思議なニュアンスを持つこの言葉ですが、この言葉が表すことその魅力は何なのでしょうか。少し野暮かもしれませんが、今回はこれを深堀りしていろいろ考察していきます。 
サムネ出典:pinterest

小さい頃はかみさまがいた

夕焼け 花畑

小さい頃はかみさまがいた。はっきり納得できるわけではないけれどなんかわかる、うなずいてしまうという方は多いのではないでしょうか。

僕自身もすごく感じるのですが、小さい頃ってあまりにも知らないものが多すぎて、世界の多くがキラキラして見えてたと思うんです。

ささいなことにもワクワクできたし、恋も遊びも無計画で、それがすごくたのしかった。気になるあの子のことはなにもわからなかったし、ゲームの攻略法もわかんなくて、うんうん頭を悩ませて、自力でそれが解けるとサイコーに楽しかった。

こんな感じで僕たちは、答えがわからないこの世界に(自覚しているかはさておき)すごく胸を躍らせていたような気がするんです。

スマホはかみさま?

僕がスマホやタブレットに触れたのはちょうど中学三年の頃ですが、手に入れた当時はそりゃはしゃぎました。やっとみんなが使ってるLINEなるものの話題にやっと自分も入れるし、ゲームの攻略法もわかってしまう。マジでスマホ最高。って思ってましたね本気で笑。

いいんです。今や僕たちはスマホなしでは生きていけないのは認めざる負えないし、実際スマホの僕らの幸せへの貢献度って高いと思う。それ自体に疑問の余地はないと思ってます。

だけど、僕はどうしても今このスマホ社会に小さい頃のようなあのドキドキやワクワクがあるとは感じられないんです。

そこには、記憶の補正とかノスタルジーとかでは片づけられない何かが有る気がしてならないんです。

不確定なものを楽しむ


今は疑問に思ったことはすぐにスマホで調べられて答え一応わかるし。、旅行だって行く前には色々調べて、計画を練る。楽しむために。

どこかへいこうものなら目的地への「最短ルート」を各種マップが教えてくれてそれに従って最短で目的地に到着できる。

たしかに便利です。「効率的」です。情報には一応の「信憑性」があってなんとなくこうだろうなって予想がすぐについて安心です。

でもそれって「わかりきった」たのしさ、だったり、「答えが保証/提供されている」ものですよね。

これらは少なくとも僕が子どものときに抱いたあの何とも言えないドキドキと「わからなさ」への憧れみたいなものとは遠く離れたところにあると思うんです。

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触るとしぼむイソギンチャクだったリ、なぜか落ちてこない真っ白な雲とか、何かがいるような気がする用水路の影。あのワクワクとは全く違う。

そして、こうやって考えてみると「小さい頃はかみさまがいて」という言葉は、
小さい頃は

不思議に形をつけないで、
不思議をふしぎのまま楽しめる心

があったって解釈ができると思うんです。

不思議、不確定なものに無理に答えを探し出して当てはめようとするのではなく、そのままその不確定さを含めて楽しむことができることって、実はすごく大切なことなのではないでしょうか。(もちろんバランスが大事ですけど)何にでも答えを求めるのではなく、答えのなさみたいなのを楽しむ余裕があるのとないのでは、きっと人生の色彩は変わってくるだろうし、何よりそれって、それってとても素敵なことだと思うんです。

おわりに

いかがだったでしょうか。今日はスマホが奪っていったものを、「小さい頃はかみさまがいて」という視点で考えてみました。ニュアンスだけでも伝わって、みなさんの日常の解像度的なものが少しでも豊かになればうれしいです。

不思議に胸を躍らせる

こと、みなさんは最近ありましたか?もしないな~、もしくは経験してみたいな~と思ったなら、一度スマホを置いて近所に冒険に出てみるのもありかもしれませんね。

それでは今日はこの辺で、
この記事がみなさんの「自分らしさ」の一助になれば幸いです。
         メディア部 タクト

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