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かつて18歳だった君へ。-若さはゆるやかに溶けて-

あの頃のわたしたち

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あの頃はいろんなことがわずらわしくて、まぶしくて、きれいだったね。

グラウンドを染める茜、廊下に落ちる影、眠たい朝とふてぶてしい校舎、笑い合う声。
あの時間は何より貴重だった。

それなのに勝手に「受験」なんてものがやってきて、二度と会えないであろう彼らを尻目に、わたしたちは歩き方さえわからないまま走り始めた。

教室を染めていった灰色はいたるところに広がって、わたしたちの色を、放課後を奪ってっいった。与えられた「答え」に向かって、一列に並んで走るわたしたちは、どこかまぬけで、苦しかった気がする。

きみは、なぜかみんなが大人に見えたりかしこく見えたりして、怖くておびえてた。怖かったからあえて平気なふりをしたし、その裏でわけのわからないモヤモヤとずっと闘ってた。そのモヤモヤはイライラに変わって、ときには家族にあたることもあった。

大人になる不安と期待がどろどろに溶け合って、どう歩けばいいのかわからなかったと思う。わたしは大人になんてなりたくなかったし、勝手に「大人」を着せられるのが嫌だった。(でも、お酒が飲めたり、狭いクラスに閉じ込められたりせずに、ちょっと自由になれるのはいいな、なんて期待もしてた。)

がむしゃらに18歳を走ったわたしたちは、とにかく必死で、わけもわからず走り続けた。

ただ、
何かが終わることだけはわかってた

いまのわたしたち

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そんなこんなで18歳を走り抜けた私たちだけど、いまもそんなに変わってない気がする。変わらず苦しいし、バカだし、恋もする。だけど確かに、私たちは少し歳をとった。

これを読んでいるきみはもう社会人かもしれないし、就活真っただ中の大学生かもしれない。

嬉しいこと、明けない夜、根拠のない高揚、それと数々の出会いと孤独。
いろんなものを経験して、私たちはすこし
「大人」になってしまったみたい。

あの頃のわけのわからないエネルギーを若さと呼ぶなら、若さはゆるやかに溶けていくものなのかもって、最近は思う。
苦しいぐらいに燃え盛ってたあのモヤモヤは、今はもうわたしの中で小さく揺れてるだけだ。

きみも私も少しはかわってしまったし、やっぱりあの頃のわたしたちにはもう二度と戻れない。あの予感は当たってたみたいで、少し自由になれたぶん、何かをすこし失った。気がする

でも、あの18歳は紛れもなくわたしたちのものだった。

それでも、そんなよくわからない自信と安心、
少しのさみしさを胸に、わたしは今日も歩いていく。



いまの私たちの前にはたくさんの世界が広がっている。まだ見ぬ出会いと別れだ。もし君が今どこかに閉じ込められているなら、それはきみが今そこにいるだけで、あの頃と同じだ。狭い教室に閉じ込められてたあの頃と。

おわりに:蛇足

いかがだったでしょうか。いきなりポエム!?なんてびっくりされた方もいるのではないでしょうか。前回はすこしややこしい記事を書いてしまったので、今回は特に教訓じみてない、読みやすくてエモいだけ(エモくないかもだけど)の文を書いてみました。こっちのほうが書くの楽しい笑。

サラッと読んでもらって、「あの頃」を思い出してフフッてなってくれたらうれしいです。この記事があなたの「自分らしさ」の一助になれば幸いです。

※お気づきの方もいるかもしれませんが、「18歳」は思春期のメタファーで、よく考えると時期的におかしかったりするものもあるかもしれませんね、笑。

今回の裏話

さて、今回の記事のきっかけになったのは、インスタです(ネタ切れじゃないですよ!)。
高校時代、あまり関わりの無かった子(たしか学校辞めちゃった子)がインスタのおすすめ欄に出てきて、今すごい楽しそうに暮らしてる様子だったり当時の苦しさみたいなものを見たらなんか書きたくなってました、笑。
あ、タイトルにもしている「ゆるやかに若さを溶かして」はこの曲から借りました!

はい、大好きです。これはTHE FIRST TAKEもあるのでぜひ!

あと、書いてて思ったんですけど、下の二つくらいの曲にめちゃめちゃ影響受けてます。

FNPはずるいですよね、音超かっけーのに歌詞もやばい。

GLIM SPANKYってアーティストの曲なんですけど、この曲は十代の80%以上を物語ってるんじゃないかと思います。

長々とお付き合いありがとうございました!今回はこのへんで失礼するとします。それではまた!

  メディア部 たくと
もし興味持ってくれた方がいたら
インスタ:https://www.instagram.com/takuto0199/?hl=ja 

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