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INFPはリトマス試験紙なのか?(職場の話)※7600文字程度

あまり自分の仕事について話をすることはないのですが、最近特に思うところがあって、INFPと仕事(職場)の関係について書いてみようと思います。
(これはINFPだけでなく個々のエニアグラムの特徴もかなり影響していると思います)

職場(仕事)でのINFPについて

私もこれまで色々と仕事をしてきて(職種は伏せますが)、やはり転職も何度かしています。(INFPエニア4w5となると今は納得な感じですが)
その理由は仕事内容そのものというより、ほぼ職場の人間関係、風潮(社風)、価値観など、自分自身の中で感じる何かを重視しての結論となっています。

私がMBTIやエニアグラムといった性格診断を知ったのがここ2年以内くらいなので、それまでの人生や職歴の中では全く意識せずにいたことになります。それを踏まえて読んでいただければと思います。

仕事に関し総じて言えることは、「自分の価値観(正義感、倫理観)などにその職場が合っているか」ということを最重視していたと思えます。
まさに自分の世界観を重視するINFP、エニア4辺りの特徴に一致してはいますが。

なので、ある仕事を辞めようと決意するときは、「明らかに仕事のやり方が低水準だったとき」「社風や職場を占める風潮に対する同調圧力が異様に強いとき」「間違っていることを指摘しても、こちらの考え方がおかしいと片付けられるとき」「同僚や上司らの人間性が著しく低俗(精神的に幼稚)なとき」「会社全体の体質が旧態依然(昭和レベルの価値観)のとき」「上司含め責任転嫁が横行している職場」「ブラック企業(職場環境、やり口が劣悪)」
ざっと挙げてこのような理由がありました。(ちょっと多い)

いずれにしても、自分自身の価値観と大きくズレを感じたときに退職の意識が生じます。(大抵、この感覚が生じた場合はほぼ決定的であり、長くは続きません)

今回は、この中のいくつか、特に仕事場における人間関係についてフォーカスしてみたいと思います。

仕事におけるINFPの特徴(価値観)

まず、INFPの性格的特徴として「人当たりが良い」ということが挙げられます。
所謂「良い人」というやつです。
職場の中では自分の仕事を真面目にこなそうとし、例え立場が平社員であっても責任感を持って仕事にあたります。
これは「会社のため」というより、「自分自身の価値観に従っている」という状態です。
なので、正確にはお金のためですらないです。
出世をしたい野心もなく、給料にもそこまで執着していません。
(私の場合ですが、給与自体にあまり興味がないため、明細を数ヵ月見てもいないことがあったりします。さすがにこれは問題だと思いますがw)

そうなると、やはり視点はそれ以外のこと、「いかにその会社(職場環境)で行う仕事が、自分自身の価値観に照らして許していけるか」ということを重視します。
「許していけるか」という表現にした理由は、つまりINFPにとって、組織に属する仕事自体が大抵”合わないもの”だからです。
合わないものを無理やり合わせているので、必然的に「どこまで妥協できるか」のような感覚になり易いです。(自分の本当に好きな職種にいる場合は別)

そのため、他の人よりも純粋に「職場そのものの本質」を見ているように思います。

INFPの存在する職場で起こること

これは職場に限らず、組織と言える領域全般に言えることだと思っています。(例えば、学校、サークル、友人同士のような集合体)

人の良いINFPは、次第に他者から頼られるようになってきます。
この頼られるという形は様々で、本当に評価して頼ってきてくれる人もいれば、言いやすいから頼む、断らない(嫌と言えない)のを知っていて仕事を振るなど、その職場にいる人次第というところがあります。
言ってみれば、会社には都合の良い便利な人材というわけです。

INFPの場合、基本的にこういったことは受け入れて自分の責任として全うしようとします。
するとどうなるかというと、味をしめて似たことが繰り返されていきます。
これが功を奏して評価される場合もあれば、マイナスの方向に進んでいくこともあります。
(自分の経験上、大抵このパターンのいずれかが起こります)

評価される場合

INFPは基本的に真面目で責任感があるので、著しく自身の能力外の仕事でない限りは、そつなく結果を出していきます。
そのため、自然と一定の評価がついてきます。
上司としては、この時点で「まとめ役」や「責任者」のような位置付けを意識しているようで、ある程度の期間を経てそのような話が出てきます。
会社自体に不満がなければ、INFPとしては良い方向と言えますね。
そして、仮に責任者クラスになった場合は、INFPとしてかなり自由で独創的な動きができるようになります。
「自分で仕事の方向性を決めたり調整できる」という立場は、INFPの持つ価値観に一致するところがあり、周囲の環境さえ良ければ能力を発揮していけると思います。
INFPの方は、基本的にこのパターンを目指すと良いのではないかと思います。

マイナスの方向へ向かう場合

これは私の実際に経験した内容になります。
この事例と似たようなことが起きた場合は、INFPとして直ちに根本的な対策を講じないと、最悪の場合精神を病むことになります。

会社がブラック企業

これはもう、ブラック企業と言っている時点で終わっていますし、即退職を考えた方が良いレベルですが。
この手の会社はやはり退職者が多く、平社員から責任者クラスに至るまで入れ替わりが激しいです。(概ね一年以内に退職していたら要注意)

・出勤~退勤にタイムカードではなく任意記載だったり、申告制だったりする(サービス残業の温床)
・携帯電話を会社から支給されず個人携帯を使う
・交通費を地図上での直線距離で計算(道路ではなく地図を単純に直線で引いた距離)※これは法律違反というわけではないが、常識的に考えればという意味
・有給休暇を取れない(取れる風潮ではない)
・上司が責任転嫁する
・上と関連して、嫌な仕事だけを振り、ウェイトを無視する
・退職を申請しても引き止められ、なかなか辞めることができない

上記のような例が当てはまっている会社は、経験上ほぼブラック企業でした。
仕事中、常に退職のことしか頭になく、いざ辞めようとしても大抵理由を付けて引き延ばされ、最終的に嫌な思いで辞めることになります。
このような会社は面接時に判別できないことが多く、内情を知っていたら入社していないという感じなのが辛いところです。
この一連の事象(入社するまで内情がわからず、いざ退職しても次の仕事を決めるための労力、状況、評価がマイナスに向かっていく部分)は、日本の闇の1つだと思っています。
(レールを外れたら復帰が困難という状況)

会社の同調圧力が強すぎる

これは現在の日本の組織体系や閉鎖空間の闇の部分であると認識していることです。ブラック企業に通ずるものがあります。
主に、会社の「風潮」、「体質」などといった、形として目に見えない同調圧力のことです。
これはどの会社にも一定あるにはあります。また、むしろこの風潮を気に入り、利用していくタイプもいます。(このタイプは組織に残るため、更にその風潮は強まっていくことが多い)

INFPにとってはこの同調圧力は死活問題です。
そもそも「個」を重視するINFPにとって、右へ倣え、縦割り社会、軍隊式の命令系統、風潮の強制(飲み会や接待の強制など)、価値観の半強制的な共有、こういった要素は地獄のステータスです。
あくまで個人的にですが、この風潮を拒否できない、または拒否しようとすると陰湿な対応に変わっていく会社は、その時点で退職(または異動)することを考えます。

上司のご機嫌取りに終始する

レベルの低い会社(表現が悪くてすみませんが)は、大抵上司が無能です。
無能という意味としては、「自分の能力がそもそも無い」、「部下に対して無駄な叱咤をする」、「ごく個人的なことを会社に持ち込む(部下に協力的な態度を取らせる)」、「言葉遣い(言葉じり)を指摘してマウントを取る」、「家庭に戻ることが嫌いなため無駄に居残る」

ざっと挙げるとこういった要素が目につきます。
そもそも能力のない無能が上司をやっていた場合、環境は劣悪なものになり易いです。
上に挙げた例から言うと、部下に対して無駄にマウントを取ろうとしています。これは自分に自信がないことの裏返しでしょう。視野も狭いです。

大抵、こういった上司の元では、まともな人は嫌になるため、辞めるか異動しようとします。(大抵この類の上司は無能で厚顔無恥のため、居座ってしまうため自身が去るしか方法がない)
その結果、まともな人材を失い、その環境に迎合する人間だけが残るという、悪循環が生まれてしまいます。
また、そういった上司に対して気に入られようと、何よりも優先して上司のご機嫌取りを行っていく風潮が生まれます。
(例えばやり方がおかしい、と指摘するとこちらが異常という目で見られるなどが横行する)

同僚や上司の人間性が著しく幼稚(低俗)

これは上記と関連してのことですが、正直言って致命的です。
私の場合ですが、ある段階に達したらもはや退職を決めるレベルです。
正直、会社内を改善しようという気にもならない、馬鹿馬鹿しさと自分がその場に属している恥ずかしさで、一刻も早く消えたいと願うばかりとなります。(実体験ですw)

世の中には精神的に幼稚な人間が場を牛耳っていることが多々あり、そこはINFP関係なく日本社会全体の問題と汚点だと考えています。
こういった人間が場を支配することによって、善良で有能な人間が不利益を強いられ、場合によっては精神を病み、命を断とうとすることもあります。
ことINFPの性格上、こういった幼稚な人間にとって格好の餌食というか、利用されがちとなり得ることが、本当に不条理かつ公平性に欠くものだと思っています。

INFPはその組織の本質を見抜いている

「人間の本質を素早く見抜く」というINFPの性格特性から思うことを挙げていきたいと思います。
(全てのINFPに当てはまるものではないことを断っておきます)

これは、会社の社風、人間関係に至るまで、INFPは本質を見ているぞということです。
表面的には従順で大人しく、人当たりが良く、頼まれごとを嫌とは言わないINFPですが、内面としては常に自己の価値観と照らし合わせ、相反していないかを厳しくチェックしています。
その結果、相反すると結論付けた瞬間、いきなり退職を申し出ることがあります。(この決断には大抵驚かれる)

INFPとしては、出世欲があまりなく、金銭面にも執着があまりないことを先に挙げました。
つまり、「それ以外のことを重視している」と見るべきです。
INFPがその会社に「否」を突き付けたとき、その会社には根本的な問題が内在していると言えます。それくらい、INFPの決断は重い。

それが、会社の社風や仕組みの問題なのか、人材の教育ができていないからなのか、人間関係を円滑に回す土壌がないからなのか、そこは様々ですが、いずれにしても、致命的なものがあったということでしょう。

INFPはリトマス試験紙なのか?

記事タイトルの細かい内容となります。(実はこれが本題中の本題)

リトマス試験紙というのは、溶液が酸性かアルカリ性かを判別するために使う用紙ですが、INFPの性格的特徴をこれに当てはめて考えることがあります。

INFPに対しての接し方や言動で、大抵の場合、本質がいぶり出されていく。

少々暴論に近い言い方になりますが、これくらいインパクトがあった方が良いでしょう。
主に人間関係の話になりますが、INFPは同僚、上司問わず、基本的に相手に対して温厚で頼み事も聞き入れ、責任感を持って事にあたります。
そのため、”人間性が未熟な人間をすぐにあぶり出します”。

どういうことかと言うと、所謂「使いやすい」、「安全」な人間が目の前に存在していた場合、人間性が顕著に現れるからです。
使いやすいから、何でも押しつけようとするのか、協力して仕事を進めようとするのか。
安全で敵愾心のない人間だから、仲間として敬意をもってあたるのか、舐めてかかるのか。
それらはその人次第ではあります。
ただし、この接し方からINFPは常に本質を見ています。

例えばINFPに対して密かに馬鹿にしていたり、軽く見ているような人間がいたとします。
実はINFP本人に隠しているようでいて、そのことをINFPは既に認識しています。
わかっていて、あえて平静を装いながら事にあたっています。
内心、「ああ、この人は人間性が未熟だな」と本質的に掴んでいます。

そして、いざ人間関係のトラブルが発生した場合、「ああ、やっぱりな」と思うことがあります。
(実際、幼稚な人間ほどINFPに対して何らかの負の感情を押し付けてくることが多い)
例えば、何かを話していた際に突然キレたり(内容に不満があった場合)、正統な指摘であっても著しく不機嫌なったり、最悪の場合は陰湿な嫌がらせが始まります。
要するに、自分がINFPのような安全で優しい人に非難されることが許せないのでしょう。(上下関係で他者を見ている者にありがち)

この手のトラブルはINFPあるあるに近いのではないかと思っていますが、どうでしょうか。
正直、職場に留まらず、それ以外のあらゆる集合体(家族なども含む)で起こり得る現象なのではないかと考えています。

これについては、正直なところINFP(やそれに類する”真面目”な性格)が持つ貧乏くじみたいなもので、変わることはないと思っています。
普段いい加減な人より、真面目なINFPの方が同じ内容であっても非難される度合いが強いという不条理さも感じられます。
(これはINFPが持つステータス的呪いのようなもので、ロマサガ3のタチアナが持つ「くまちゃん」みたいなものだと割り切るしかないでしょう)

実は、私がMBTIや、自身がINFPと知るきっかけになったのは、この人間関係トラブルも一つの理由でした。
結局、相手に否があってたとしても場の空気は悪くなり、以後の関係性も悪化し、自分自身はそれに対して悩みが生じるわけですからね。
INFPの悩みの1つだと思いますが、この真面目で優しい性格が仇となり、人間関係トラブルを引き寄せてしまう穴があるということです。

まとめ(結論)

長くなってしまいましたが、職場で起こりやすいINFPの悩みやトラブルについてざっと書き殴ってみました。
実際の体験が元になっていますが、もしかしたら私以外のINFPはまた違う問題に直面しているかもしれません。

そして結論ですが、「INFPは自身の内面にある価値観を信じて良い」これを強く推しておきます。

上に挙げた内容からして、旧態依然とした組織に不向きなINFPですが、このINFPの価値観を自分で無視して周囲に迎合しようとしても、恐らく苦痛が生じるだけで遅かれ早かれその場から離れることになるでしょう。
精神を病むことや世界に絶望することが考えられるので、「これはダメだ!」と感じたらもはやその場から離れることを意識した方が良いと思います。
(その後の生活に対する悩みは発生しますが、留まることで生じる苦痛を考えるとまだマシなレベルです)
最悪でも、誰かしらに相談するなど、一人で抱え込まないことをお勧めします。(意識の上の負の連鎖に陥る恐れがある)

INFPは自身の価値観を信じ、良し悪しを自身で判断できる能力を持っています。
周囲が自分を否定したとしても、自分の価値観には自信を持って、まずは独自の判断をしてみましょう。(その上で他者の意見も聞き入れたりする)

実は、あなたの理解者は世の中に必ずいます。
現在の日本社会では、そういった本質的に優秀な人というのが意外に少なく、表に見えてこない場合が多いです。(これも日本の闇の1つ)
自身が苦境に置かれているとき、視野が狭くなっているときにはこれを感じ取ることが難しいですが、現代にはSNSもあり、他者の意見を聞いたり、コミュニケーションを取る方法は選択肢が無数にあります。
INFPはそもそも交友関係が狭い傾向にあるため、現代のSNSを上手く使っていきたいところです。
(ただし、SNSも結局は玉石混交なので、取捨選択の判断力は必要ですが、そこはINFPの得意分野なはず。)

そして一つ重要なこと。
人間関係トラブルを恐れるあまり、自分を捨てないように気を付けましょう。

ぶっちゃけた話、全員敵でも構わないくらいの心持ちで良いと思ってます。
私自身、職場で明らかに未熟で幼稚な人間性の人たちとも同じ空間にいますが、是々非々の気持ちで仕事をしています。
(そういった人たちでも、良いところはあります)
注意なのは、「敵対的な態度を取って良いということではない」ということです。
普通に自分自身の価値観に沿う正統なやり方で仕事をして、周囲とも普通に接していれば良いです。
別にプライベートな話や、個人的価値観について話す必要もありません。(話したければ話せば良いスタイルです)

ただし、間違っていること、改善が必要なことはきちんと指摘します。
その結果、相手がキレたり不機嫌になったりしても、構いません。
業務上問題な態度であれば、更に上司なりに報告し、改善を促します。
(結局、相手が未熟な場合、こういうことが平然と起こるのです。困ったことに。)
もし、上司に改善する気がなかったり、対応が不十分だったりした場合は、その上司の能力に問題があるということです。

注意点としては、「相手の人間性まで教育する必要はない」ということです。
人間性の教育係ではないので、例え責任者クラスだとしても業務以外の部分で教育する必要性は皆無です。
あとはその当人の問題であって、会社として評価してもらえば良い話です。
(実際、性格などはある程度の年齢以上になると簡単には変わりません)

まとめとして、INFPはその組織全体、または組織を取り巻く人間の本質を素早く見抜くことができ、ともすればいぶり出すことが出来てしまいます。
ある種特性と言えますが、INFP自身には辛い状況に陥ることも非常に多いです。
そのため、自身の内面や価値観への自信と信頼を常に持ってあたって欲しいと思います。(内省が特徴であるINFPであればこそ、その内面の価値観は信頼に足る)
できることなら、自分の理解者を見つけられたらとても救いとなります。
(なかなか見つけるのは難しいので、その場合SNSでも十分良いと思います)

またもや長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
INFPに限らず、似た環境や体験を持つ方にとって、何らかの助けになれば嬉しいと思います。


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