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ラズベリーの育て方 改訂版

以前にもラズベリーの育て方については書いていましたが、より詳しく書きましたので栽培の参考になれば幸いです

栽培歴は6年程とまだ浅いですが、さまざまな資料を調べたり、助言を頂いたりしてつけた知識を実践していく中で、満足できるサイズラズベリー沢山収穫できるようになってきています!

*趣味で栽培している素人の記事であるため、確実な育ちを保証するモノではないのはご了承下さい




その1.ラズベリーで使用している資材

・培土(土)
Berry′s Life ラズベリー・ブラックベリー専用土/ベガ

>土は通常の培養土でも良いですが、Berry′s Lifeさんの専用土その名の通りラズベリー、ブラックベリー用に作られているのでよく生育してくれます
また、水を吸った後も比較的軽いので植え替えや移動が楽になります。


スリット鉢:兼弥産業製

>売り文句通り鉢全体にしっかりと根が回るようになり、肥料を吸う効率が良くなるのか根張りが段違いでよくなります。

肥料
マイガーデンベジフル、ポリフィード5号(液肥)


>マイガーデンベジフルは緩効性肥料のためゆっくりと効いてくれるのもありますが、株元に撒いてしまっても根が傷まないという特性があります。
>ポリフィード5号は根を育てるような構成の肥料で、上物の枝葉もよく伸びてくれます。


その2.ラズベリーの栽培環境について


現在温暖化が進んできていると言われていますが、一部の弱い品種以外は遮光等の対策は必要なく、直射日光の下が最もよく育つと考えています。

日陰では根腐れ等のリスクも上がるので、よほど温暖な地域でない限り日差しの良く当たるところで育てることをお勧めします。

ただ、暑さには強くても蒸れることには弱いことが多いのでブロック等で鉢の下に隙間を作り風通りを良くすると生育が良くなります。

蒸れ対策で鉢の下にマットを敷いています



その3.水やり頻度について

鉢の種類(素焼き・プラ鉢など)や土の配合、日照時間、天候、植物の育ち具合など様々な要素を考えた上で行う必要がありますが、私の栽培環境での水のやり方を記載しますので、参考になればと思います。

・春(日中の気温が25度を超えない時期)は2日に一回行います。

・夏(日中の気温が30度を超える時期)は1日一回、18時以降の比較的涼しくなって来た時間帯に行います。

・秋(日中の気温が20度を超えない時期)は3〜4日に一回、鉢の重さを見ながら行います。

・冬(日中の気温が10度を下回る時期)は2、3週間から1ヶ月に一回、土が凍っていない時間帯に行います。

*春先は芽吹き具合を見ながら徐々に水やり頻度を増やしてください。

芽吹き初めのラズベリー


*夏場は鉢の乾き具合(明らかに乾いて鉢が軽くなる、萎れ始めているなどの場合)を見ながら水やりの回数を増やしてください。

根が回るほど乾きは早くなります



その4.肥料(固形肥料と液体肥料)をあげるタイミング

・固形肥料(マイガーデンベジフル)は植え付け時に元肥として用土に規定量(4g/用土ℓ)、追肥も規定の時期(2〜3月、5〜6月、8〜9月に規定の量(2g/用土ℓ)を与えます。

・液体肥料(ポリフィード5号)は芽吹き(新芽が動き出して)が始まってから1000倍液(1週1〜2、回与えます。苗の様子を見ながら毎日与えても大丈夫です

緩効性肥料だけでも良いですが、液肥を与えることによって成長が明らかに変わってきます。
値段もそこまで高価ではないので、より良い果実と収量の為にぜひ使ってみてください。

*一期なり品種は10月ごろまで与えても良いかと思いますが、二期なり品種は気をつけないと冬まで実をつけ続けてしまいます。1ヶ月は効果が残ると思い早めに肥料を切るのをお勧めします。



その5.剪定について

*ラズベリーには一期なりと二期なりがあります。剪定方法が変わるのでご注意ください

>一期なり品種:前の年に生えた枝に翌年の春、果実がつきます。
→病気や害虫の発生源になるので収穫が終わり次第切ります。

>二期なり品種:春先に生えた枝に秋から実がなり、翌年の春にも実がなります。
春に実った枝のみ収穫が終わり次第切ります。


(ラズベリーを調べていると、夏前にその年の春に生えた枝を半ばで切ると言う話も聞きますが、枝が混み合って害虫の発生が増えるためお勧めしません。)

冬場の剪定

2年目以降の苗先端の枯れ込み部分を冬場(2〜3月)に切ります。



その6.植え付け、株増し方法について

*関東圏の方は参考になるかと思います

新苗(買ったばかりの苗)の植え替え

・購入後はすぐに植え替えましょう。
植え付け後、地上部(土の上)から30cm程のところで切ります。
また、植え付けた後はすぐにたっぷりと水をやります。
その際にメネデールを混合して与えています。

8〜9月などの真夏は植え替えはせずに涼しくなる10月以降がオススメです。
もし夏場に植え付けた場合は暑さがあるので、植え付け後すぐは直射日光が当たらない場所に置くか、日除け(遮光ネットなど)をかけてあげると調子が崩れにくくなると思います。



基本的に2号大きい苗(6号鉢なら8号鉢等)に植え付けます。

株増し(鉢を大きくする)時期

・10〜11月に植え付けた苗は6〜7月上旬に2号大きい鉢へ
(12〜3月頃に植え付けた苗も生育状態(育ち)を見ながら株増ししましょう。)

・6〜7月に株増しした苗は10〜11月に2号大きい鉢へ

↑上記のように育成しています。最低でも10号鉢にすることでラズベリー本来の果実が期待できます。

我が家では新苗の場合、10〜11月の購入時に6号鉢、翌年6〜7月に8号鉢、10〜11月に10号鉢or生育状態によっては13号鉢へ株増しを行っています。
生育が芳しく無い場合は翌々年の6〜7月に13号鉢と育苗しています。

か弱い見た目の新苗も適切な管理をすれば
すぐに大きくなります



その7.苗の購入元

ラズベリーの苗は様々なところで販売されています。
ホームセンターでも販売させていますが、私のイチオシは『大関ナーセリー』

ブルーベリー苗の販売大手として界隈では有名ですが、海外の最新ラズベリーにブラックベリーまで販売しています。
大関の苗は根がよく張っているので、購入元としては間違いないでしょう。


ラズベリーのオススメ品種についてはこちらから↓



その8.消毒、害虫防除について

・無農薬でも大丈夫ですが、害虫を少なくする為に落葉期(2〜3月)にマシン油乳剤を散布することをオススメします。

・ラズベリーに付く害虫には、主に、アオムシ(葉を食べる)、アザミウマ(果実の中に住み着く)、そして重大害虫コガネムシがいます。

アオムシにはBT剤
アザミウマにはスピノエース
コガネムシは葉を食べるだけでなく、根を食べ株を枯らします。その対策として土壌改良材『メタリッチ』を培土にまぜ込み黄金虫の幼虫の住みずらい環境を作っています。


農協で買えるのですが少ロットがなく、5千円台半と値段はしますが効果高いと感じています。

https://www.katakuraco-op.com/site_fertilizer/products/pdf/metaritchi.pdf


その9.まとめ


ここまで同じように育てていれば美味しいラズベリーが沢山収穫できると思います!

今回の記事ははいかがだったでしょうか

ラズベリーの育て方について出来る限り分かりやすく記入したつもりですが、分からなかったことや質問があればコメントしてください!


おまけ
ラズベリーを使ってのケーキ作りは楽しいですよ!

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