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サポーターミーティングを観て【松本山雅2022】


12月11日に行われたサポーターミーティングのアーカイブを観て感じた不安と期待について、書いていきたい。


~概要~

中期経営計画(5ヵ年計画)

目標
総収入:早期に20億円・5年以内に30億円
トップチーム強化:早期にJ2復帰・5年以内にJ1復帰

総収入の目標を達成するためには、チームの昇格が大前提である
とにかく、5年以内のJ1復帰を成し遂げることが最重要

そのために、トップチーム強化本部を設置(+育成への投資など)
下條SD(スポーツダイレクター):強化部門の責任者に


フットボール面

より攻撃的で魅力あるフットボールの構築
→速攻も遅攻もできるチームに

速攻:敵陣の高い位置でボールを奪い、ショートカウンター
遅攻:簡単に前に蹴り出さずに、もっとボールを大事に


~不安と期待~

5年以内のJ1復帰に向けて、まずはJ2に復帰しなければならない。

J2復帰までの猶予は、おそらく2年。

やろうとしているサッカーが大きく変わるため、戦術を落とし込むのに時間がかかることは十分想定される。
来季昇格できればベストだが、最初の一年はチーム作りを重視するのではないか。

来季のJ2復帰」ではなく、「早期のJ2復帰」を目標として設定したのも、それを考えてのことだと思う。


プレゼンを受けて、今後の山雅に対して、不安と期待、両方の感情を抱いたので、それぞれ深掘りしていきたい。


不安

問題が起こりかねないのは、来季昇格できなかった場合である。

仮に2年後の昇格を見据えてチーム作りをしていくとして、そのこと自体は問題ない。
ただ、来季昇格できない場合、当然主力の選手たちは引き抜かれていくことになる。

そうすると、その次のシーズンをしっかり戦っていけるかどうかは、1年目にどのようにチーム作りを行ったか、というところに懸かってくる。

「どのポジションの選手に、どのようなプレー・役割を求めるか」というのを、主力のみならずチーム全体に、具体的に落とし込むことができていれば、多少選手が欠けても、立て直すことができると思う。

ただ、全てを落とし込むことができず、戦術に関して曖昧な部分が残っていた場合、試合に出ている主力選手たちが、いわゆる「阿吽の呼吸」でチームを成立させなければいけない部分が出てくる。

そうなると、主力選手がいなくなれば、その「阿吽の呼吸」がなくなり、途端にチームが崩壊しかねない。

移籍しなくても、怪我をして離脱するリスクも当然ある。


相当丁寧なチーム作りが、1年目から必要になってくる。


期待

期待を感じる理由としては、次の2つがある。

  1. 下條SDのコメント

  2. 今季終盤戦における変化


・下條SDのコメント

下條SDのコメントを2つ紹介したい。

まず1つ目。

山雅らしさがなければ勝てない。山雅らしさだけでも勝てない。
※山雅らしさ:ハードワーク・球際・規律・勝利への執念(プレゼンのスライドより)

「今こそ山雅らしさを取り戻す時だ!」
などと言って、お茶を濁すのではなく、山雅は今のままではダメだというメッセージをしっかり発信していた。

山雅らしさは大事だけれども、それだけでは不十分で、山雅を進化させなければいけないんだ、という強い気持ちを感じた。


そしてもう一つ。

「One Soulってなんですか。会社の言うOne Soulは、選手・サポーターのOne Soulと乖離しているのでは?(全員が同じ方向を向いて一つになって戦うことができていないのでは?)」
という、参加者の質問に対してのコメント。

One Soulという声をみなさん一緒に出していただくことで一つになる、ということはあると思います。

サッカーと直接関係ない話かもしれないが、このような言葉が咄嗟に出てくる、その人間性が、素敵だなと感じた。


・今季終盤戦における変化

期待を感じる理由の二つ目として、今季終盤戦における、小松のプレーの変化がある。

変化の内容としては、以下の2つ。

  • ビルドアップの時に、前線で待っているだけではなく、下りてきて関わろうとするようになった

  • 相手ゴール前で味方がクロスを上げる時、相手DFの背後を取ることが増えた


小松が相手DFの背後を取ることのメリット↓

小松のビルドアップの時の変化↓


28節か29節か、あるいは30節か、細かいタイミングは覚えていないが、終盤戦になって急に、小松のプレーが明らかに変わった。

それまで全くなかったとまでは言えないが、上のようなプレーが見られる頻度が明らかに増えた。

「そのタイミングで新しいコーチでも雇ったのだろうか」と思うくらい、急な変化だったので不思議に思っていたのだが、今考えると、下條SDが小松にアドバイスしていたのではないかと思う。(完全に推測です)

下條SDは外部から来た人なので、あまり口出ししすぎずに見守ってきていたが、終盤戦に入り、昇格が厳しい状況になってきたので、アドバイスを積極的にするようになった、という流れがあったのではないか。

逆に、監督やコーチのアドバイスだったのだとしたら、なぜもっと早くそのアドバイスをしなかったのか、と不思議に思う。(あくまで推測です)


何が言いたいかというと、推測が正しかった場合、下條SDは今の山雅に足りない部分を理解しているし、それを修正できるということ。

山雅が生まれ変わるのを、信じて待ってみてもいいのではないか。


~終わりに~

個人的には来季が楽しみである。

ただ、佐藤和弘は山雅に残ってほしかった…
来季の山雅でなら、大活躍してもおかしくなかっただけに、少し寂しい。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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Rubin|山雅blog
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