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映像コンテンツの魅力をライティングに活かすための◯◯力とは?
プロが作った映画より、自分の妄想のほうが楽しいことってありません?
「すずめの戸締まり」をようやく鑑賞した。
新海誠さんのアニメーションはどの作品も綺麗で心に残る。
星空が映るシーンなんてプラネタリウム館にいるかのようだ。
小説など、文章が中心のメディアではできないコンテンツだ。
• 記事は文章で感動させる。
• アニメは映像で感動させる。
文字の情報伝達能力と比べると、画像は7倍、動画は5,000倍と言われている。
文章とは違う魅力があふれていて、人の心を動かす力があるコンテンツだ。
その映像表現を、文章にも取り入れられないものか。
映画の構成要素は、
①映像
②物語
③音響(音楽・セリフ)
の3種類(プロの考えは違うかもしれない)。
この中で「映像と音楽」を文章に取り入れるのは難しそうだ。
文字は動かせないし、文字から音は鳴らせない。
物語とセリフは、小説を読んだほうが早い気がする。
やはり映像の良さを文章に活かすのは難しいのかな?
人の「想像する力」
しかし、小説の映画化作品で
「映画より原作のほうが面白い」
「期待外れだった」
「原作の価値を下げてしまった」
ということがよくある。
なぜだろう?
いろいろな要因はあると思うけど、キーワードは「人の想像力」だと思う。
小説は、それぞれの場面を想像しながら読んでいる。
常に想像力が働いている。
読者一人ひとりが、独自のイメージを膨らませている。
「映画化されたのを見たけど、原作と何か違う」
ということがよくあるのは、人間の想像力が映像を超えるからではないか。
漫画キングダムが大好きで原作は何周もしている。王翦が好き。
アニメ化もされ、実写映画は1作目から3作連続で50億円超えの記録を打ち立てている。
でも、見る気にならない。
それは漫画を読みながら、キャラを頭の中で自分好みに戦わせているから。
原作から描いた映像が自分の正解であり、アニメと映画のギャップが認められないのだ。
大げさに言えば、人は地球の中心地から宇宙の果てまで想像できる。現実のものとは違うとしても。
音楽でも、映画でも、鑑賞するさいは「想像力を広げる」のを意識するといいかもしれない。
発想が豊かになれば、 物語が深いものになるし、洒落たセリフもひらめく。
フィクションを考える力がつけば小説にもチャレンジできる。
書き手として伸ばしておきたい能力だ。