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SNS中毒は寝違え? #ハッピーになるかもしれない朝エッセイ

寝違えたら、首を痛くないほうに10回くらい振ってみて。次に痛いほうに1回。それから、また痛くないほうに1回。そしたら、痛みがだいぶ治まりますよ。

カイロプラクティックの先生から聞いた話。
これが、不思議に効く。
別の先生が書いた整体の本で読んだけど、人の体は、一度思い切りアンバランスに崩してみることで、体がニュートラルに戻るのだそう。
寝違えているのは、体がどこかゆがんでいる状態。そこをあえて、もっとバランスを崩してみることで、体がリセットされて、ゆがみが直るってことなのかなと、自分なりに解釈している。
これが、心にも効くのではないかと思うことがあった。

昨日から、30日のチャレンジをしている。
その名も「開運カレンダー」

どのへんが「開運」なのかよく分からないけど、中身を見ると、

・不本意な約束を減らす
・誰かと比べて傷ついている自分を卒業する
・ピンときた花を部屋に飾ってみる
・一緒にいると元気になれる人に会う

など、やるとご機嫌ゲージが上がりそうなものばかり。
ということで、ものは試しとやってみることにした。

1日目は「テレビやネットを見ない」

noteとTwitterは、私にとってもはや生活の一部。
このアプリを開かない日はない。
友人とのおしゃべり、新しい情報のキャッチ、明日の献立、生き方の新しい視点。生活を豊かにするあらゆるものがここにはある。
Twitterの通知が来るたび中身をチェックして、noteの通知が来るたびスキの数を確認する。返信するのに時間を費やし、くだらないつぶやきに反応が来るのを待つ日々。
一方で、リアルの生活を侵食している。
「ママは、スマホばっかり見て、話を聞いてない」と家族に叱られるほど。スマホ以外の時間がどんどん消えていく。まとまった時間がなくなった。
ちょっとおかしいなと思っていたけど、変えることができずにいた。

そこで開運カレンダーに従い、昨日の日曜日、朝起きてから寝る前まで、思い切って、スマホとテレビを断ってみた。

さて、何をしよう。
ああ、そうだ。「マスターキートン」を読もう。

ずいぶん前に、知り合いから借りた「MASTER KEATON」全巻。
袋に入って、ずっと私の部屋の隅っこにあった。借りたらすぐ読んで返す派だったはずなのに、読めずにいて、目にするたびに読まなきゃ読まなきゃと憂鬱な気持ちになっていた。
せっかくお借りしているのだから、読んでお返ししたほうがいい。

思い切ってページを開いた。
最初の数巻は苦行。

舞台が、旧ソ連とアメリカの冷戦時代のヨーロッパで、政治色の強いこのお話は、地理と世界史に疎い私にはハードルが高い。時代背景も分からなければ、カタカナの登場人物の名前も覚えられない。
セリフも多いし、政治的な駆け引きや、セリフに込められた皮肉が理解できない。

1冊、また1冊と読んでいるうちに、だんだんとこのマンガが描いた時代背景が分かるようになってくる。カタカナの名前はなかなか覚えられないけど、だんだんと人の顔が読み分けられるようになってくる。
長いセリフがすっと頭に入ってくるようになって、読むスピードが上がって来る。

このマンガ、面白い。後半が来てやっと面白さが分かってきた。
気がつけば、どっぷり日が暮れていた。

いつもなら、1冊読み終わらないうちに挫折していただろうな。
スマホを手に取って、Twitterを開いて「読めないよう!」とつぶやき、読むのをやめるところ。
スマホのせいで(SNSにハマったせいで)すっかり耐える力がなくなっていた。

おかげで、数か月掛かってもできなかった全巻読破まで、あと1冊。
ここでタイムアップ。娘が作ってくれた夕食(サバの味噌煮)を食べ、日課のウォーキング、子供たちの制服やお弁当風呂敷のアイロンがけをこなして1日を終えた。

まとまった時間がないなんて、ウソだった。
時間を作らなかったのは自分。SNSという楽な世界に逃げ込んで、ちょっと努力の必要な、でも心の糧になる大事な時間を失っていたみたい。

「人の体は、一度思い切りアンバランスに崩してみることで、体がニュートラルに戻る」

日常になっていたネットやSNSから思い切って離れてみることで、心がニュートラルに戻った気がする。

1日ぶりにTwitterを見にいったら、日本中、世界中から素敵な秋のお便りが届いていた。
そして、新たな命が誕生したとのうれしいお知らせが届いた。
麦酒ゆみさん、本当におめでとう!)

このnoteから数か月。コロナ禍の中での出産、気苦労も多かったと思います。お疲れさまでした。

見張ってなくても、大切な情報だけは、ちゃんと届くようにできている。
それでいいのだ。

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RUMI
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