素敵なものは突然に #ハッピーになるかもしれない朝エッセイ
「何か届いてるよ」
仕事中に夫からLINE。これは一体!?
クニトミユキさんからのお届けものでした。わお!
以前、すだちをお送りしたのを覚えていてくださって、お返しを送ってくださったんでした。私、わらしべ長者の気分。
仕事が終わると飛んで帰って、開封の儀。
晴れの国、岡山の桃のジャムソースとラズベリーと桃のジャム。
しばらく前に、「果物はダメでも、ジャムは食べられる?」と聞いてくださったのは、このためだったんですね。うれしい心遣いに、ほっこり。
果物アレルギーで、すいかとメロンとぶどうとベリー類を少々しか食べられない。でも、火を通すとアレルギーの原因になる酵素が壊れるんだろうか、不思議と食べられる。
でも、もう長いこと、生の桃を食べたことがなくて、先日、友人が食べる桃のクレープがうらやましくて、こんなnoteを書いたところでした。
1日目 土曜の夜は、かき氷
先週の土曜の夜、納戸から電動かき氷器を引っ張り出してきました。よく見たら、なんと今は亡きナショナル製。ほこりよけに覆っていたレジ袋が黄ばんでいました。最後に使ったのは、一体いつだろう。
子供たちがまだ小学生だったころは、夏になるとよくかき氷を作っていましたが、中学生、高校生になってからは、すっかり出番をなくしていた、この電動かき氷器。
ミユキさんのおかげで、再び活躍の場を得ました。
昼間のうちにかき氷用の氷を冷凍庫に準備して、スタンバイOK。
さて、ちゃんと動くかしら? おそるおそるスイッチを押します。
ぶううん、ぶううんと、前と変わらず、ちゃんと動きました。さすがナショナル。
かたまりの氷が、どんどん雪のように白くふんわり削られて、お皿に積もっていきます。
できたてのかき氷に、桃のシロップをたっぷりかけました。(中にも埋められています)
口に入れると、キーンと冷気が舌を刺激します。
そのあと、ふんわりと桃の風味が。ああ、そう、桃ってこんな味だった。
まだ果物アレルギーではなかった(もしくは気づかなかった)子供のころ、お中元やお歳暮に頂く桃の缶詰。シロップに浸された白いつやつやの桃を、口につるんと滑り込ませて、ギュッと噛んだときの味、そうそう、この味。
なつかしい。
「美味しい、美味しい」と連発。語彙力ゼロ。「食レポ、ヘタか」と娘に笑われながら、桃の味を堪能しました。
2日目 日曜の朝は、ヨーグルトに
頂いたジャムをヨーグルトにかけました。
桃のジャムとラズベリーのジャムが二層になっています。長いスプーンまで一緒に送ってくださって、心遣いがありがたいな。
ふふ、今日は、贅沢に桃の層だけ頂いてみました。
うわー、桃! 桃! 桃!(語彙力)
桃のエキスがたっぷりのジャム。幸せ。
この日も、おいしいしか言えないため、また娘に「食レポ、どんだけヘタやねん」とツッコまれました。
3日目 月曜の朝は、ダッチベイビーで
ダッチベイビーがすっかり我が家の定番朝ごはんになりました。
卵、牛乳、砂糖、バニラエッセンス、小麦粉を混ぜて、溶かしたバターの入ったスキレット鍋に入れて、トースターで焼くだけ。
「ブルーベリーが食べたい」
先日のとくしまマルシェで買った徳島産のブルーベリーが甘くてお気に召したらしい娘。イオンモールで「また食べたい」とねだられました。
おや、これは、桃とラズベリーのジャムと生ブルーベリーのコラボができるのでは!?
家に1枚しかなかったスキレットを、急いでニトリで家族全員分買い足し、スタンバイ。
もう、見た目からおいしそう。
ちょっと溶けた生ブルーベリーと桃とラズベリーのジャム、ホイップクリームが口中で混然一体となって、朝からハッピーホルモンが噴水みたいに吹き出ちゃう。
一口ごとに「幸せ……」とつぶやけば、「やっぱり、ママに食レポは無理ね」と娘があきれ顔。
おいしいものには、おいしいしか言えんのよ。
次は何と合わせよう。
桃ジャムソースを、炭酸で割ってみようかな。冷えたスパークリングワインに入れるのはどうかな? そうそう、紅茶に入れても美味しそう。
ジャムは、トーストにのせて食べたいし、マフィンに入れて焼いてもよさそう。
想像するだけで、お腹がすいてきました。
こうやって、自分の街の美味しいものと、友達の街の美味しいものを取り交わせるは、大人ならではの楽しみだなあと思う今日この頃。
ミユキさん、素敵なお届け物をありがとう。