不味いコーヒーに対する言い訳 #30分でnote
今日、自分で淹れたコーヒーが不味かった。
苦い、ぬるい、酸っぱい、後味が悪い。
同じ豆で、おととい夫が淹れたコーヒーは、ほんのりチョコレートのような香りがしておいしかった。
同じ豆で、どうしてこう違うのか。
夫は、手動のコーヒーミルで丁寧に豆を挽く。
私は、電動のやつで、がーっととやる。
夫は、ドリップするときは、お湯の入ったポットを片手に、コーヒードリッパーの前から動かない。中の豆とお湯をじっと見つめて、お湯が落ちきる前に次のお湯をそっと足す。
私は、ジャーッとドリッパーにお湯を入れたら、その場を離れ、家事や用事をやって、お湯が落ちきってカラカラになったころに舞い戻って、またお湯をジャーッと。
夫は、かならず300mlぴったりでフィニッシュ。
私は、「これくらいかなー」の目分量。
味の違いは、一目瞭然。
丁寧と雑。
シングルタスクとマルチタスク。・・・・・・さもありなん。
ここで、言い訳を一つ。
家庭料理が飽きないのは、作り手のその日の気分や、環境によって、微妙に味が変わるから、らしい。
おなじ材料で味噌汁を作っても、お出汁が薄かったり、煮えすぎたり、味噌が足りなかったり。むしろ、昨日と同じ味を再現するほうが難しい。
料亭の板場をあずかるプロなら、日によって味が変わるなど許されないかもしれないが、家庭料理は味が変わるから飽きず食べられるんだという話。
だからさ、たまに不味いコーヒーの日があってもいいじゃない。
という開き直りの朝。
注)遠い昔の記憶なので、ほんとのところは分かりません。でも、とても心強い説なので、支持することにしています。
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