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滋賀旅(1日目) お城と琵琶湖と近江牛
1泊2日で、夫とドライブ旅行に出ました。
夫と旅行に行くのは実に1年ぶり。前回は、奈良旅でした。
今回の行き先は、滋賀県。
国宝の彦根城に行ってみることにしました。
彦根城は、彦根藩主の井伊家のお城なんですね。幕末に桜田門外の変で暗殺された大老の井伊直弼が有名です。
ですが、私の推しは、初代藩主、井伊直政。徳川の家臣団、徳川四天王の一人です。
井伊直政は遠江の井伊谷の出身ですが、戦国の権謀策略により井伊家は一度断絶します。唯一の嫡男であった直政は、井伊家再興のため、徳川家の出仕し、武功を上げて出世します。真っ赤な甲冑に身を包み、命を捨てにいくように敵陣に突っ込む姿は「井伊の赤鬼」と呼ばれたそうです。
関ヶ原の合戦の後、家康から彦根の所領をもらって藩主となり、彦根城を建てたんだそうです。
高殿円さんの歴史小説と、大河ドラマ「おんな城主直虎」で菅田将暉くんが演じていたのを見て、ハマりました。(さっきの説明もドラマと小説の受け売りです笑)
もとは今川家の家臣だった井伊家が、今川家と縁を切り、徳川家の家臣になるまでには、多くの困難がありました。
今回の大河ドラマ「どうする家康」では、貴公子のようなお顔の板垣李光人くんが演じます。楽しみです。
余談が過ぎました。
さて、出発します。
午前6時、徳島を出ました。行きの運転は私。
いつものように、大鳴門橋を渡り、淡路島を越え、明石海峡大橋を渡ります。2時間ほど走って、宝塚北SAで休憩しました。
まだ朝が早いのでオープンしていないお店が多い中、パン屋さんが開いていました。
お店の名前は「森のパン」
入り口の看板に「カレーパンが人気」とあったので、買ってみました。
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衣がカリカリ、パン生地はもっちりとしていて、粘り気のあるカレーのあんと絡まっておいしかったです。
夫と運転を交代して、彦根ICまで一気に走ります。
いつも思うことですが、本州は広い!
見渡す限り、遠く向こうの山まで田んぼが広がる風景は、山林が多く、平野の少ない四国にはありません。いつ見ても気持ちが良いです。
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10時半、彦根城に到着。今はシーズンオフなのでしょう。駐車場は空いていました。でも、観光客は多め。
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いざ、入場。
まず、彦根城博物館へ。(そういうルートになっているようです)
ここで見たかったものは、ただ一つ。
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ひこにゃんではなく・・・・・・これ!
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井伊家の甲冑です。武具が朱色で統一されていて、ひときわ目を引きます。
これが井伊直政も身につけたと言われる「井伊の赤備え」
家臣となった井伊直政に、徳川家康から、滅亡した甲斐の武田氏の家臣(遺臣というそうです)が与えられます。その家臣団が身につけてたいたのがこの朱い甲冑。
大河ドラマでは、菅田将暉くん演じる直政を前に、武田の家臣団が一斉に膝をついてかしずくシーンは感動的でした。
ひこにゃんの兜も、直政の兜がモチーフですって。
#ひこにゃん ~💕バッチリうつってますー😍#戦国武将総選挙 #井伊直政 #17位#赤備え pic.twitter.com/2TUgfyKv99
— 彦根城内 鐘の丸売店【公式】 (@kanenomaru_413h) December 28, 2019
赤備え井伊直政、かっこよすぎんか?#おんな城主直虎 #最終回 #赤備え#菅田将暉 pic.twitter.com/j0A43cVgj9
— 井伊直政@最終回で元服 (@ii11in2017) December 17, 2017
また、脱線してしまいました・・・・・・
というわけで、実物を見られて感無量です。(といっても、展示されているものは、もっとずっと後の時代に作られたものだそうです)
博物館で、お菓子と抹茶をいただきました。
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特別展は「雛と雛道具」でした。
大老・井伊直弼の娘さんのお嫁入り道具だったものだそう。家財道具やおもちゃまで、どれも手のひらサイズで本物そっくりに作られています。
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さて、博物館を出て、いざお城へ。
彦根城は攻めも守りもバッチリな、難攻不落のお城だそうです。
こちらの動画で、お城のすごいところを(夫が)予習しました。
まず、坂を上がっていきます。
彦根城を攻める武将のつもりで、お城に向かいましょう。
狭い階段、その上、至る所でカーブして見通しがききません。進めど進めどお城が全然見えま
そして、この通路は、石垣の上から進入する敵を矢で射ることができるようになっています。
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息を切らして、なんとかお城の入り口近くまでやってきました。
ここもまた、櫓の上から、矢で敵を射ることができるつくりになっています。
また、敵が攻めてきたら、この橋を壊して進入を防ぐそうです。
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鉄壁の守りでした。
お城に進入するまえに、私なんか100回は死んでいますね。
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彦根城を攻めるのは諦めましょう。絶対落とせません。
次は城主になりましょう。
ついに本丸。はい、どん。
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中に入ります。
階段が急で、めちゃくちゃこわい。階段と言うより、もはや、はしごです。
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急な階段が苦手なので、足を滑らせるのではないかと、ヒヤヒヤしました。
無事登り切り、外を見ますと・・・・・・
街の向こうに琵琶湖が見える!
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実際に彦根城を建てたのは、二代藩主の井伊直継だそうです。直政が築城の構想していたそうですが、彼は関ヶ原の合戦で傷が原因で、間もなく亡くなりました。その後を継いでお城を完成させたのが直継だそうです。
さて、お城はこの辺にして、ひこにゃんに会いに行きました。
ポージングがモデルばりに上手いひこにゃん。さすが。
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彦根城を堪能し過ぎて、お昼をとうに過ぎ、とにかく、お腹が空きました。
夫はもっと見たいところがあったようですが、空腹の私の不機嫌が最高潮に達したため、お城見学はここで終了。
彦根城の前にある「夢京橋キャッスルロード」を歩いて、飲食店を探します。町屋風に統一されたお店が軒を連ねます。江戸時代の城下町をイメージしているそうです。
そこで見つけたのが、近江牛のハンバーガーを販売するお店。
「ルパン(LU・PAN)」
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Theバーガーを注文。
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近江牛のパティは、肉汁たっぷりでジューシー。口のなかでお肉がふわっと消えていきます。また、バンズや玉ねぎなどのお野菜、ソースとの一体感にびっくり。全部まとめて一つの食材みたい。
時々、ピクルスだけがやたら主張したり、トマトの酸味が際立ったバーガーに出合いますが、そういうのが一切ないんです。
食べる口が止まらない。みるみる、おなかの中に消えていきます。
胸焼けゼロでした。
ポテトも注文。これも全く油っこくなく、外はカリッと中はふんわり。とても軽い食べ心地。
バーガーを待っている間にほとんど食べてしまいました。
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デザートのスイーツは、ガイドブックを見て、目を付けていたお店へ。
お店の名前は「栗りん」
目の前で仕上げるモンブランが人気です。
はい、どん。
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最中のお皿の上に一口サイズのお団子と生クリームが載っています。その上に栗のクリームを目の前でたっぷりかけてくれます。
甘さ控えめで、食後でもぺろりと完食。全然いけた。大を頼めばよかった。
今度は、コロッケの良い匂いが漂ってきました。コロッケ好きの夫の目が、きらめきます。
お肉屋さんの店先で売られている近江牛のコロッケでした。
じゃがいもがなめらかで、お肉の味がしっかりしていました。
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さて、彦根を後にして、琵琶湖を眺めながら、近江八幡へ。
写真が上手く撮れなかったんですが、琵琶湖の水量にびっくり。あふれそうなくらい満水、たっぷたぷでした。調べたら、琵琶湖の水量は、近畿の人が使う水の11年分もあるそうです。すごいですね。さすが近畿の水瓶。
広さは、淡路島とほぼ同じ。
淡路島って広いんですよ。淡路島を高速道路を使って走り抜けるのに約1時間かかりますから。それがそっくり湖の広さだなんて・・・・・・
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今夜のお宿は、ホテルニューオウミさんです。
滋賀県の旅行割でちょっとお得に泊まれました。
宿泊者は、ロビーラウンジでワインが自由にいただけます。
夕食まで、1時間ほどワインを飲みながら、持ってきた本を読みます。
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滋賀と言えば近江牛。昼間もハンバーガーで近江牛を食べましたが、やっぱりステーキが食べたい。今回、このホテルを選んだのは、ホテル内のレストランで近江牛の鉄板焼きが食べられる宿泊プランがあったからです。
最上階のレストランで滋賀の夜景を見ながらディナー。最高でした。
シェフが目の前の鉄板で地元の食材と近江牛を焼いてくれます。
滋賀県民割のクーポンを頂いたので、滋賀県産赤ワインを追加注文し、スタンバイOK。
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鉄板焼きの担当してくださったシェフと、滋賀の気候や食べ物の話から、郷里(四国の方でした)のことなどお話ししてもらいながら、できたての料理を頂きました。
旅先でのこういう会話は、「行くだけ」になりがちな個人旅行を味わい深いものにしてくれます。
初めて見た食材たち。
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真っ赤なこんにゃく(織田信長の派手好きにあやかって作られたとか)
見た目の色にびっくり。でもお味は普通のこんにゃくでした。買って帰って、「こんにゃくチリチリ」にしました。
丁字麩(四角いお麩)
チーズが挟んでありました。これもレシピを教わったので、家で再現してみようと思います。
ビワマス
前菜のシーザーサラダに添えられていたのは、琵琶湖固有種のマス、ビワマスのマリネでした。臭みもなく、鮭と変わらない味。さらりと食べられました。
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そして、念願の近江牛のステーキ!
年齢とともに、肉の脂に耐性がなくなって、胸焼けしたり、おなかを壊したりするので、最近は焼き肉から遠ざかっていました。今回も「おなかが重たくならないかな」と心配していましたが、全くの杞憂でした。
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テレビのバラエティ番組で、いいお肉を食べたタレントが「お肉が溶けるぅ」と叫びながら食レポする場面をよく見かけますが、「おおげさな!」とバカにしていました。
世の食レポタレントの皆さん、申し訳ありません。
本当に、お肉は溶けます!
お肉を噛むと、じゅわっと肉汁が出ると同時に、お肉が消えて行きます。脂が全然しつこくなく、いくらでも食べれそう。
ステーキソースなんていりません。もはや肉汁の甘みがソースです。
ほとんど塩だけで食べてしまいました。
世の中には、まだ食べたことのないおいしいものが無限にあるという学びを得ました。
さて、締めはガーリックライス。(こちらもクーポンで普通のごはんをグレードアップしました)
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シェフがおしゃべりしながら、鉄板の上で華麗な手さばきを披露しながら、牛脂とニンニクをごはんと混ぜて作ってくださった。
ニンニクはきつくなく、ほどよい加減。ごはんはパラパラ。本当においしかったです。
デザートはプリン。
柑橘系のアレルギーでと伝えると、ゆずアイスをバニラアイスにチェンジしてくれました。
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おなかいっぱい、はち切れそうになったのに、朝にはちゃんとおなかが空く。本物は体にも優しいようです。
お土産に買ったもの。
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「飛び出し坊やのとび太くん」は滋賀県が発祥だそうです。
県内の至る所で見かけました。
彦根城からホテルのある近江八幡に行く途中、びわ湖大橋を渡ってみました。
ついでに道の駅へ寄り道。
買ったもの
滋賀の地ビール
近江牛のレトルトカレー
赤こんにゃく
丁字麩
朝宮ほうじ茶
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ここまで、4500字も書いてしまいました。お読みくださりありがとうございます!
2日目はまた後編で!
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