ヒュッゲに暮らすこと #ハッピーになるかもしれない朝エッセイ
「ヒュッゲ」という言葉をご存じだろうか。
ヒュッゲ(Hygge)はデンマーク語で、人の感情表現を表す言葉の一つ。
ヒュッゲな気持ちとは、心配ごともなく心が安らぎ、心地よく時間が流れているときに感じる心の動きを指すものらしい。
先日市立図書館で借りた本、
「日本で、ヒュッゲに暮らす」
著者はデンマーク生まれで日本在住のイェンス・イェンセンさん。
読み始めたときは、ヒュッゲの意味がいまいち分からなかったけれど、彼が提示するいくつかの暮らしのアイデアを読むと、その意味が少しずつ分かってくる。
例えばこんなふう。
本の中から、できそうなものをピックアップしてみる。
暮らしの中に明かりを取り入れる
キャンドルや間接照明で、部屋に陰影をつけ、見えすぎるあれこれから目を離してみる。
湯たんぽで暖をとる
お湯の温かさはなぜにあんなに心地にいいのだろう。動かすと、ちゃぷんちゃぷんと奥のほうで音がするのも、いい。
コージーコーナーを作る
コージーコーナーとは、読んで字のごとく、コージー(心地よい)なコーナー(区画)。人が暮らしていれば、部屋がちらかるのは仕方がない。言い訳に聞こえるかもしれないが、私は整然と片付いた部屋より、すこし乱雑にモノが配置されているほうが好き。でもあまりに散らかっていると心が乱れる。
だから部屋の1か所だけでも、ここだけは綺麗にして、好きな空間にすることを心がける。お気に入りの椅子を置いたり、日当たりのいい場所を選んだりすれば、狭くても自分だけの快適空間ができる。
仕事をする空間を心地よくする
オフィスで働いているとなかなか難しいかもしれないけれど、デスクに小さな緑を置いたり、お気に入りの文具を使ったり、息抜きにとっておきのお茶やお菓子を用意したりして、いい環境をつくること。
日曜日のパンケーキ
のんびりできる日曜の朝は、ちょっと特別感のある朝食にすること。パンケーキ、フレンチトースト、スコーン、クレープ、美味しいパン屋のパン。旅館の朝ごはんみたいな和朝食。メニューを考えていると、日曜だけど早起きしてもいいなかなと思えてくる。
おやつタイム
デンマークはコーヒーの消費量が多い国なのだそう。仕事場では、手作りのおやつや、地元の美味しい和菓子や洋菓子店のものを用意して、家族とお茶する時間。
などなど。
ヒュッゲは、日本語でいう「ほっこり」に近いのかもしれない。
心や体がほわっと温かくなること、To Doリストでオーバーヒート寸前の頭を、穏やかにクールダウンさせてくれるもの。
本に影響されて、まず、家族の集まるダイニングテーブルにテーブルセンターを敷いた。玄関でしおれかけていた花を切り戻して、テーブルセンターの上に。週末には小さなキャンドルを買ってきてともしてみよう。
壁に取り付けた無印良品の棚にはクリスマスの飾りや、いただいた素敵なイラストを、明日の朝ごはんは、お気に入りのパン屋のコッペパンをバルミューダで焼こう。
本には、キャンプとか、自宅でパーティーをするなんてことも紹介されている。キャンプもおうちパーティーもあこがれるし、きっと心和むものだろうが、今は冬で、人との接触を控えなくちゃいけない時期だから、もう少し先の楽しみにとっておく。
それ以外にも私がヒュッゲ(ほっこり)だと思うのは、もふもふのぬいぐるみを抱く、こたつで昼寝、夫と家で晩酌、推しの出ているドラマや映画を見る、陽だまりで読書、美味しいモーニングを食べに行く、天気のいい日の散歩、書店めぐり、友達とおしゃべり(SNS含む)あたりかな。
どれも、半径3キロ圏内でできそうなものばかりだ。
特別なことはなくても、近くで心を穏やかにすることは、意外と簡単にできるもの。
ヒュッゲなものを探していたら、いろいろあってモヤモヤした気持ちが少し穏やかになった。
そうそう、「noteに楽しいことを書く」も、ヒュッゲリストに追加しておかなくちゃ。