空を撮るのが好き #ハッピーになるかもしれない朝エッセイ
たまには空を見上げてみませんか?
朝、職場近くの駐車場に車を停めて降りると、空を見上げる。
しばらく前に、駐車場の前にそびえたっていた古い鉄筋のマンションが取り壊されて、空が前より広く感じられるようになった。
ちょうどその時間に、南西から北東へ、関西国際空港か神戸空港に向かのか、少し高度を落とした飛行機のお腹が見えると少し心が躍る。
天気の良い日は、スマホを取り出して、空の写真を一枚撮る。
休みの日は、家の窓に見える空を、散歩途中の空を撮る。
自分のスマホの写真の中を「空」と検索したら、一面青の世界が広がった。いつの間に、こんなにも撮っていたのか。
青いだけの写真なのに、なぜか撮った時も見返しても、嬉しくなるのはなぜだろう。
空を撮るようになったきっかけは、数年前、入っていた「部活」。
名前は忘れてしまったが、ネット上に、大人の部活をコンセプトにしたサービスがあった。
入部申し込んで、部活の管理者から入部が認められると、投稿が見えるようになる。読書部や映画部なら感想を読んだり書き込んだり、写真部なら自慢の写真をアップして見せ合う。見た人は、FacebookやTwitterのいいねのような❤か★かなにかのボタンを押し、コメントしあう部活。
この部活の良いところは、入部、退部が自由。幽霊部員でもOK。
その中に「空部」というのがあった。
文字通り、空の写真を撮ってコメントを付けて公開して、見せあう部活。
これが、楽しかった。
私も下手なりに空の写真を撮って載せたりした。
日本中(世界中)の空が見られることや、虹や環天頂アークのような珍しい空の現象、変わった形の雲、たった一度しか見られない空の様子を切り取って見られるのがとても面白かった。
でも、そんなんじゃなくても、ただの空を見るだけで十分だった。タイムラインにならんだ青と白のグラデーションの世界は、とても美しかった。
残念ながら、そのサービスは随分前に退会してしまったが、それから天気のいい日は空を見上げるクセがついた。
めんどくさいことや、つらいことがあると下を向いてしまいがちだけど、少し上を向いて空を撮っていると、気持ちも上向きになるような気がする。
そういえば、私の好きな金城武が出ていた香港映画に男(金城武)が別れた恋人を思い出して辛くなるたび、空の写真を撮るシーンがあったなぁ。
(ラストシーンで2人がもう一度結ばれるきっかけが、そのおびただしい数の写真を見つけたことだったはず)
今朝は梅雨の中休みか、晴れていた。こういう日は空が撮りたくなる。
7月5日、今日の空は、1週間の始まりの空。
追記
ときどき、note空部やってます。