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〜人を理解したいと思う話~ この1年の所感

この1年は自分にとって革命的な時間だった。
そう言えるくらい、世界の見え方がひっくり返ってしまった。

相も変わらず毎週山に登ったり
久しぶりに人と付き合ったり、別れたり
仕事で進むべき道に悩んだり

まあ色々あった、悶々と頭を抱えてながら生きていることだけはいつも通りだった。

それでも、今までにない位に人と、自分と向き合ってきたのではないだろうか。
そしてそれは9月頃に突然、雷鳴のごとくやってきて、自分の世界の見え方を変えてしまった。

山に登ること、哲学書を読むこと、人と付き合うこと、仕事をすること、人と飲むこと、歌を歌うこと…
自分が好きなようにやってきたことは、全て「人を理解するため」にやってきたのだと気がついた。

会社には創業者が考えた理念があって、僕らはそれ理解し、即した行動を考案し理念の達成を目指す。
過去の論文には著者が考えたロジックがあって、今の僕らはそのロジックを理解し、その上にもうひとつ積み木をつむことを目指す。
歌には作曲者・作詞者のメッセージがあって、自分はその思いを理解して、そのメッセージを感じながら口ずさむ。
漫画も、絵画も、会社の資料も、なんでもそうだ。

100人いれば、100人分の積み上げられた思想があって、今を生きる僕達はそれらに理解を深めていくことで、新しく自己を構築していくのだ。
色んな正義や、職、哲学があって、生きている人はそれを歯を食いしばってひたすら積んでいる。

人類が誕生してから今まで、生きてきた人の分だけ積み木が積まれている。
いま生きている人は、その膨大な積み木の積まれ方を必死に理解して、その上に自分の積み木を積もうとしている。

なんというか、その営みはとても愛おしいと思う。
こう思えるようになって、ようやくいま自分の人生はスタートしたのだと思う。
ここまでに25年もかかってしまいましたが笑

"何かを得た時にはじまる人生もある  何かを捨てた時にはじまる人生もある自分の人生がいつはじまるかなんてわからねぇ そればっかりはお前ら本人にしかわからねぇんだ”
”やっぱわかんないっスよ…そんなの”
”わかるよ はじまった時わかるよ”
『左ききのエレン』3巻より

毎回年の瀬に感じることですが、こんな面倒臭い人間に付き合ってくれる人が多くいてくれていることに、深く感謝しています。
ちょっと早いですが、2020年もいっぱい話しましょう。

良いお年を。

(この年末年始は初めて実家ではなく、ハンガリーで友人たちと過ごします、わくわく)

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