見出し画像

能登災害ボランティア 備忘録

能登半島七尾市で災害ボランティアに参加してきたので、備忘録(※Twitterの転記)
ーー
今日一日、被災家屋からの災害ごみ搬出とその分別に従事した結果、「まだ被災地は瓦礫まみれ!国はなにをしている!」と言う奴は
・現場を見た事がないFAKE野郎

・国家による強権発動を支持する過激派
のどちらかということが分かった。
(写真は許可がある範囲のみ、被災現場は当然不可)

災害ごみの搬出については、どこまでを「災害ごみ」と認定するかという判断が難しい。被災家屋の持ち主、特に高齢者からすると「これを機に、これも持っていって欲しいな」というものも山ほどあれど、全てを受け入れるリソースらない。
また一見きれいそうな家屋でも概ね内部が滅茶苦茶なので、見渡す限りの家屋に対して全てこなす総労力は計り知れない。

想像を超えて災害ごみの分類が厳しく、それを守らないと受け入れ側が拒否できる体制。一例だとコンクリートとアスファルトと壁材と土壁材が分類されていないと、拒否される。この前提だと、国家側から特例措置として分類をなしの強制埋立てが許可されない限り、人海戦術で分別するしかない。
七尾市はようやく公費解体のフェーズに入ったと聞いたけども、まだまだ時間はかかりそう。かからざるを得ない。
どこまで進めたら「復興した」と言えるのか、その線引きもとても難しいと感じた。
ーー
ゴミの搬出から受け入れ先での搬出までがかなり複雑なオペレーションになっているので、人員を大量投入しても指揮しきれない。本部がコントロールできる範囲の規模で進めるしかないのも厳しい。
今日は140人のチームだったけど、この規模で動かせているのは七尾市だからであり、より半島北部の街はそれ難しいとのこと。

山本太郎を筆頭とする「とりあえず来た政治家」たちが、なにをしに来て、なにをして、どんな観点を持ち帰って、どんな改善案を提示したのかが気になる。
ーー
阪神淡路や東日本大震災のボランティア経験がある歴戦の方もいたけど、揺れ自体による家屋被害は能登半島地震が格違いとのこと。
輪島中心街ような見たら分かる被害の裏に、膨大なパッと見で分からない被害の物量が凄まじい。でも、メディアで取り上げるのは「分かる」現場ばかり。難しい問題だ。
ーー
災害に限らず、今後国内で住む人が居なくなった空き家の処分がどんどん問題になっていくのだろうなとも感じた。
やはり人が生きていて、元気なうちに、国主導で各地域コミュニティのコンパクト化を進めていったほうがいいのはないか。
ーー
なにごとも内側に入ると「外側のヤツらは何をキャンキャンわめいてるんだ…」という認識になるな。
この先の人生も「外側でキャンキャンわめぐ人間」にならないように心がけたい。
ーー


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?