「謙虚」とは何か
実家に帰る度、母に「仕事に対してもっと謙虚になりなさい」と言われる。
自身は謙虚なつもりであるが、母からは多少なりとも「傲慢」に映るらしい。
その食い違いについて考えるとともに、「謙虚」について整理してみた。
民間企業の研究開発に従事して3年目。
この自分が果たすべき「仕事」は、下の3点だと考えている。
① 課題背景、解決ロジックを構築・言語化すること
② ①の言葉に責任を持ち、速やかに発信すること
③ ②の発信に対する批判を真摯に受け止め、議論すること
この仕事をキッチリ果たせば、③に持ち込んだ時点で意見の輪郭はクリアになっているはずだ。
何故なら、輪郭が見えないボヤけた意見は、批判のしようなく議論が成立しないからである。
また、③で批判を受けた際も、自分が及ばなかった視点が明確化されているので、瞬時に受け止め、議論することが可能になる。
自分はこの状態を、「謙虚」であると認識している。その為、人から見た自分の仕事に対する語り口は雄弁に映るだろう(実際そうなのは否定のしようも無いが)。
母は自分に対し「3年目のぺーぺーが偉そう」と言うので、この点を「傲慢」に感じていると思われる。
また、自分は逆に、どんなに未熟な意見であっても、議論可能な状態までの言語化から目を背け、自信の持てない意見を議論に投げる方が余程「傲慢」と感じる。
今の職場は最悪に口が悪い集団だが、口の悪さは自分の仕事に対する誇り・自信の表れである。そして、みんな批判を真摯に受け止め、正面から議論をする。とても心地がいい環境だ。
誇りを持てるような仕事をすること。
その誇りを自身が認識できるよう、言語化に努め言葉に責任を持つこと。
これがあるべき「謙虚」の姿であり、仕事をする以上、「私なんてまだまだで…」とヘコヘコするのは何か違うと思う。
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