わたしの10年|移住の節目
つい先日、ニューヨークに初めて越してきて丸10年が経った。
大学の同期が就活や大学院進学のための勉強をする中、ひとりダンス留学をする準備を進めて、大学を卒業した年の夏に渡米した。
私が選んだのはニューヨークの大手ダンススクールの海外留学生プログラムで、1年間月に決められた数のレッスンを自由に選択していくというものだった。
今振り返ってみると、ダンススクールのプログラムに通うよりダンスやパフォーミングアーツ専攻で大学院に進学したほうが後々圧倒的によかったし、ダンススクールに留学するにしても自由選択だけではなく必修のクラスもあるプログラムを選んだほうがよかったと思う。
そのほうが知らない(興味ない)ジャンルに触れる機会も強制的に増えるし、大学院に行っておけばテクニックもさることながらネットワークや就活のノウハウも学ぶことができた。1年で帰国してその後日本でやっていくと決めているならまだしも、漠然と戻る気がなかった私はそのノウハウを自分で切り開いていかなくてはならず、アーティストビザを取って仕事にありつけるまでかなりの回り道をした気がする。
10年。学生ビザ1年、アーティストビザ9年、今は永住権の申請中。途中おもむろに日本に1年帰ってOLしてたから10年間ずっとこちらに住み続けたわけではないけど、結局こちらに落ち着いた。(OLもすごく楽しくて向いてると思った話はまたいつか)
4年前は引退も考えてたのに、いまだに新しい発見があったり、思わぬところで人脈が広がったり、ニューヨーク10年目にしてダンサーとしてはまだまだこれからだ。
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