らの

大学卒業後、3年間老人ホームで介護士の仕事をしました。コロナ禍転職を乗り越え、最近印刷屋さんで働き始めました。元ドラマー。趣味 : 散歩(ジジイ)

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大学卒業後、3年間老人ホームで介護士の仕事をしました。コロナ禍転職を乗り越え、最近印刷屋さんで働き始めました。元ドラマー。趣味 : 散歩(ジジイ)

最近の記事

介護士をやめた理由

夜勤明けの僕は海に来ていた。ある人に声をかけられた。     その人と僕は不思議と話が合った。しばらく2人で海外を歩いて、他愛もない話で盛り上がり、連絡先まで交換した。     相手はおっさんだった。 ・     僕は以前介護士をやっており、ハードな夜勤をこなしていた。       新人時代は若気の至りで、夜勤明けでも帰らずに遊び歩いていた。といっても、ひとりで気ままに電車で好きなところに行って、ただ街歩きをしていただけなのだけど。 【若気の至りの詳細↓】    介

    • あだ名は「雷神」ドSの女王様(86歳)の話。  |  新卒介護士カイゴ録

      「おはようバアさん、今日もデブだねえ!」   「コラジジイおはよう、ハゲ散らかしてどこ行くんだ!」   これはある方の朝の挨拶。とにかくドSのおばあちゃんがいた。     ・     老人ホーム勤務時代の話である。リビングの中央やや奥の特等席に、その方はひとりで鎮座ましましている。       仮名Kさん。なぜひとり特等席が用意されているかと言うと、他のご利用者と一緒のテーブルに着くと、必ずケンカが始まるからだ。     この方が我が老人ホームの女王。Kさんこそが、以前の

      • 失恋(同棲解消)がしんどいので、しんどい理由を分析してみた。

          失恋した。同棲解消である。   7月7日の七夕は付き合い始めた記念日だった。あれから3回目の七夕に僕は、引っ越しのトラックを手配する電話をしている。     傷心のままTwitterを見ていたら、流れてきたある投稿。   https://twitter.com/lefort_dt/status/1276504889313509376?s=19   ああ、分かりみが深い。深すぎる。     ああなるほどそうなのか、だからこんなに心がサイバイマン後のヤムチャみたい

        • 夜勤明けで鎌倉に行ったら、1000匹のホタルが飛んでた話

          鎌倉では、毎年梅雨のころにホタルが飛ぶ。   北鎌倉の山のほうではなく、海のほうでもない。鎌倉駅チカ徒歩10分あたりでホタルが飛ぶ。   そんなばかなと思うだろうが、本当である。 ・ 僕は介護士としての新人時代、夜勤明けで帰らずその足で遠出するのが好きだった。若気の至りである。   若気の至りの詳細はコチラ↓ その日も、夜勤が明け、職場近くのスーパー銭湯でひとまず心身を回復する。その足で駅に向かい、電車に飛び乗った。   向かう先は決めていなかったが、とりあえず

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          完全「夜勤明け」マニュアル  |  新卒介護士カイゴ録

            介護士の夜勤は、16時間労働である。   だいたい15時とか16時に始まって、次の日の9時とか10時に開放される。まる2日分の労働である。休憩や仮眠はあったりなかったりする。(施設や病院によって全然違う。3時間くらい寝られるところもあれば、ほぼ一睡もできない職場もある。ウチは後者であった。)   看護師の夜勤も同じような感じである。ちなみに介護士も看護師もさすがに給料はちゃんと2日分+深夜手当。   この法外な労働体制は、さっさと新都知事に改革してもらうとして、真に

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          おじいちゃんに学ぶ、究極のスルースキルの話。  |  新卒介護士カイゴ録

          僕はあるおじいちゃんとマブダチだった。介護士してた頃の話。 その人は仮名Jさん。90越えた元気じいちゃん。 理由は知らんが僕のことはわりと気に入っているようで、会うとよく顔をくしゃっとして「久しぶりだなあ!」と叫んでくる。昨日会っていても「久しぶり」である。 それでまわりの職員に自慢を始める。「あいつとは40年前から友達なんだよ!」 確かにあなたとは友達だが、僕は20代である。 そんなJさんは、いつも笑顔の絶えない人気者の、気のいい認知症おじいちゃんである。 ・

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          老人ホームで、サッカー代表戦を観て、ハイタッチした話。  |  新卒介護士カイゴ録

          老人ホームで働いていた頃の話。   若い女性の入居者さんがいた。   前回の記事で、恋に悩み、クリぼっち回避に人生をかけていた僕を憐れみ、相談に乗ってくれたあの慈悲深いOさんである。Oさんとの話を少ししようと思う。   例の記事はコチラ↓   Oさんは複数の疾患をお抱えで、免疫力や体力に難があったが、知的な障害、疾患はなかったことと、年齢が比較的近い(それでも30は離れている)ことから、よく他愛もない会話をする仲だった。   Oさんの部屋は廊下の一番奥にあり、手前の

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          老人ホームで、クリスマスに、恋をした話。  |  新卒介護士カイゴ録

          数年前の話である。   23,4の僕は、恋をしていた。   場所は、老人ホーム。   僕は新卒で老人ホームの会社に入社し、介護士として働いていた。入社1年目のペーペーの頃、ひとりの仲のいい、女性の入居者さんがいた。    当時僕は介護度が重度の入居者さんばかり集めたフロアに所属していた。日々関わる方の中で、数少ない、会話ができる入居者さんがその方であった。そして歳は僕の親世代くらいであり、老人ホームにあっては飛び抜けて若かった。仮名Oさんとする。   僕らは愚痴を言

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