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【ショートショート】ビール傘 工作員ヤンの恋（４０７字）
吉野家の帽子のヤンはいつになくそわそわ
語学学校のエリサが来る
会話練習でバイトの話題、それがきっかけ
ボリビア出身の小柄でラテン系の彼女には一目惚れ
イラシャイマセ～
２人連れが入ってくる
エリサとペルー人の同級生カルロス
１人でないのでがっかり、でも笑顔で迎える
カルロスが酔っ払いに絡まれてたのを助けたことがあった
注文を受ける
牛丼並２つ
こっそり、エリサには肉多め、カルロスには玉葱多く入れる
おどおどカルロスは生ビールを倒してこぼす
あやまるカルロス、問題ナイヨとヤン
食べ終わると２人は帰った
忘れた傘ひとつ
こぼれたビールで濡れてる
オツカレサマデーシタ
ヤンが帰る時にどしゃぶりの雨
仕方なく、ビール臭い傘をさしていく
麦くさい
失恋の香り
翌日、エリサから手紙
「牛丼、美味い
カルロスあなた大好き、シャイだから私が連れていった
あなたの気持は？
彼のオノロケ、あなたの素晴らしさ。私もファンになった」
ヤンは、任務を、復讐を、忘れてしまいそうなる