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サボール・ア・ミ(セレナータ) 連載終了あとがき
くどいようですが、メキシコの古い曲「サボール・ア・ミ」をYouTubeでみていたらこれに出くわした。
なんと、なんと、ナントの勅令。21世紀現代バージョンの深夜の求愛のセレナータ。深夜の住宅街に大音響が鳴り響く。ボーカルにアンプまではいっている。バイオリンも、バカでかいベースのようなギターもはいった大所帯のバンド。
場所は第2の都市グアダラハラのあるハリスコ州にある Tecalitlan というところらしい。
セレナータ、まだ、やってたんだ、メキシコ人たち(笑)。
「サボール・ア・ミ」私の味 (歌詞部分抜粋訳)
この愛、どのくらい時間が過ぎたのだろう
我々の魂はこんなに近づいた
君の味を僕は保持して
君も同じ様に僕の味を持ってくれている
もし君の人生に僕の存在を否定するなら
肩を抱いて会話するだけでもいい
君にたくさんの人生の日々を与えた
それで自然と君も僕の味を持ってくれている
君の所有者づらするつもりはない
僕は平凡な人間だし虚栄心もない
僕の人生から良いと思う部分を与えた
僕は貧しいし他に何ができるだろう
千年たっても、もっと年月がたっても
愛というものが永遠なのかわからないが
あちら側でも、こちらと同じに
君は君の口の中に
僕の味を持ってくれていると思うんだ
*
そして、徒然なるままにグーグルしていたら、こんなことも。
これまで、「マリアッチ」はフランス語のマリアージュ(結婚式)が語源と思っていた(メキシコは19世紀の一時期ナポレオン3世の出兵でフランス領だった)。結婚式でやる楽団みたいな語源かと。
なんとなんと南都銀行、「マリア」から来ているという説。
17世紀のキリスト教布教の過程で、先住民が聖母マリアの歌を歌う過程でナワトル語、スペイン語、ラテン語が混じり合って、マリア・チェ・・・という歌い出しから来たという説があるという。
…..なにかと深い。
(おしまい) ■
(以下Wikipedia マリアッチ より)
マリアッチ (Mariachi)は、メキシコの音楽のひとつであると同時に、その音楽を演奏する楽団の総称として呼ばれることもある。
演奏にはヴァイオリン、トランペット、ギターなどを使用する。しばしば「マリアッチス (mariachis)」と複数形で表現される事もある(王立スペイン語アカデミーなど)。マリアッチによる音楽は、メキシコでは祭り、宴会、記念日、卒業記念などの時に親しまれている。また、母の日(5月10日)や聖グアダルーペの日(12月12日)などに、愛する人へ送るセレナータにも用いられる。2011年、ユネスコの無形文化遺産に登録された。アルゼンチンのタンゴとともに中南米音楽の2大ジャンルとして認知。
(中略)
リカルド・エスピノサ (Ricardo Espinosa)は『メキシコの太陽 (El Sol de México)』2001年4月8日号の『こう言います (Como dijo)』のコーナーで次のように述べている
マリアッチという言葉は、先住民が聖母マリアの歌を歌う過程でナワトル語、スペイン語、ラテン語が混じり合って作られた。この歌は "Maria ce son ..."と歌い出すのだが、これは「我マリアを愛す」の意味である。
グアダラハラ大司教区の歴史に詳しい司教座聖堂参事会員のルイス・エンリケ・オロスコ (Luis Enrique Orozco)が1695年の日付を持つコクーラで発見された資料に基づいてこのことを述べている。
https://note.com/rubato_sing/m/mbabda804ba98