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映画「ディアファミリー」

夏ごろ公開だった映画を、ANA夜行便の機内で観た。暗闇の中で、涙ぼろぼろ、参りました。5ピーナッツ中4ピーナッツ評価。

実はいろいろ訳があって、これは観なくちゃと思っていた。

3年くらい前からお手伝いしている東京の医療機器ベンチャーの会社が、このお話のモデルとなった東海メディカルと仕事上の関係があり、会長が娘さんのために人工心臓開発から医療機器へと参入したという話は聞いていた。

東京の社長は日本在住30年以上のアメリカ人なんだが、7月に僕がこの映画は絶対見なくちゃと自分は観てないのに勧めたら、素直に日本人の奥さんと2人で日比谷で観てきたと。

「なみだがぼろぼろでましたよ。映画みて泣いたのはひさしぶりでしたよ」と言っていた。

いやー、僕もやられました。こういうともすればお涙頂戴プロットは苦手なほうなんですが、これ、実話だし、難病の娘を救おうと奔走するオヤジの話だし、ものづくりとか町工場の社長の話だったり、悲しい最後があったりと、涙腺直撃、逃げようがなく、夜行便でよかった。

役者たちもよかった。特に、奥さん役の菅野美穂が好演。難行に挑戦し続ける旦那を、さらっと鼓舞する。

主人公の坪井会長役の大泉洋も、雲一つない青空のようなポジティブさでひたすら人工心臓開発へ突き進む。内にひそめた深い悲しみなどこれっぽっちも見せずに。

やはり、会社とかひっぱるオヤジは、弱さをみせず、ひたすら突き進むのがいいな。そんな人たちいるし、そんな人たちが偉業を達成したりしている。

ネルソン・マンデラの有名な言葉、It always seems impossible until it's done 、何事も成功するまでは不可能に思えるものである、を地で行く話。

人工心臓はできなかったが、その過程での知見や人の繋がりで、IABPバルーンカテーテルという動脈での低侵襲性の治療医療機器を日本人の特性にあったものを開発する。これ実話。

涙もろいひとは、こっそり暗闇でみましょう。 ■

低侵襲性 バルーンカテーテル 東海メディカル heka.bio

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