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なごり雪

ちょうど1年前にFBでつぶやいた文章。

東京は季節外れの雪と聞いて、それは「なごり雪」か、と思ってなにげなく「なごり雪」とグーグルした。

あの曲の背景解説があった。

伊勢正三がこの曲を作った70年代には、地方から東京に出ていくのも一苦労で、地元に帰ってしまうと、滅多なことがない限り会えなくなるような時代だったと。ちょっと新幹線や格安の飛行機に乗れば行けてしまう今とは大違いの時代。卒業が永遠の別れにとても近かったような時代。

情景がしんみりと浮かぶ美しい歌詞だが、「君が去った ホームに残り 落ちてはとける 雪を見ていた」あたりから、なごり雪というのは、季節外れの春の別れの季節に降る雪だとばかり思っていた。たぶん、40年近く、春先の3月の雪が舞うと、この歌の情景を思い出していた。

ふざけ過ぎた季節の後の、なごり惜しい別れと、落ちては溶ける、春の雪、なんともいいなあと。

そして、どうでもいいWiki的気づきは、なごり雪は正しい日本語では「名残(なごり)の雪」だという辞書的説明。この春の季語でもある言葉は、「春が来ても消え残っている雪」という意味があったらしい。

それって、残雪?

急にイメージが、溶け残って排気ガスで茶色になりかけた道路の残雪のイメージに。

「東京でみる雪はこれで最後ねと、寂しそうに君が見ていた」のは、残雪では興ざめだな。やっぱり、はらはらと舞い落ちる春の雪であってほしかった。

それで、「残雪は残った残念な雪で、なごり雪は名残り惜しく季節の最後に降る雪」、そう頭の中のイメージの独善的辞書登録を整理しておいた。本件、これで今後不問。コロナが落ち着いたら、久しぶりにカラオケとか、ギターでもつま弾いて歌おうかな。

(タイトル写真は、ゆきで検索してでてきた画像を拝借)

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