視野の広い先生になりたい

昨日、某アングラSNSでお勉強通話を募集したところ、看護学生とマッチングしました。その時の話が凄い濃かったので、自分の備忘録として残しておきます。なお、勉強通話の目的は会計のレポートを進めることでしたが、書いたのは4500文字中200文字でした。あざすあざす。

商業生は多様な進路を描いている

商業科の学校は本当に進路が多岐に渡ります。普通科なら基本は四大へ進学し、ごく一部短大や専門へ進学するような進路が基本的です。商業科は就職も進学も割と選び放題で、夢がない人にはピッタリな学校だと思っています。逆に具体的な目的意識がある人にとっても、商業科は魅力的な学校です。そんな商業科の先生となるのであれば、視野は当然広く持っておくべきだと思っています。生徒自身が視野を自ら広げて、自分の進路に対して真剣に向き合うのは大前提ですが、担任や進路部の視野の広さは、その本人が享受できる広げ幅に大きく影響すると思っています。

看護師になりたい商業生は...多い?

看護師になるルートは看護専門学校に行く位しか方法がないように思っていましたが、そうではないそうです。昨日話した看護学生は関東のある大学の看護科に在籍をしているそうです。大学という手もあるのかと視野が広がりました。また、看護師ってものすごく大変なイメージがありましたが、そうでも無いそうです。その人が言うには、「看護専門学校は即戦力を育てるからめちゃくちゃ大変だけど、大学はそうでも無いよ」とのこと。「なるほど〜」となりました。
商業生から看護師になる人は多いのでしょうか。あまりいるイメージはありませんが、一定数は毎年いるのだろうというイメージもあります。単純に女子が多い学科であるからという安直な考えですが。

なぜ看護師になるのか

その人に「なぜ看護師を目指しているのか」と尋ねてみました。すると「単純に金を稼ぎたいから」とのこと。看護師は割と聖職なイメージが自分の中にはあり、「人を助けたい」「看護師がカッコよくて私もなりたい」みたいなものを想像していました。彼女曰く、そのような理想をもって看護学科に進学すると現実とのギャップにやられてしまう事もあるとの事でした。理想像だけのモチベーションだと続かない可能性があると言うことを伝えたいのだろうと思います。

夢に対する理想と現実

教員となった時、この生徒が抱える理想にどれだけ現実を当てつける必要があるのか。とても悩ましいです。そのような現実を話して、モチベーションが下がってしまうのであれば、きっとその生徒は看護師には向いていないと思います。ただ、行った後にモチベーションが高まるのも現実です。私も商業科に進学をして、成績が大バズり(?)して、先生という夢を本格的に目指そうと決心しています。中学の頃も薄っすら夢としてありましたが、そこまでモチベーションは高くありませんでした。商業科に進学をしてからモチベが高まったわけです。色々な先生から「先生はブラックだから辞めとけよ」と何回も止められていますが、モチベが下がることはありませんでした。進学してから(その道を進んでから)分かることもあるわけです。

夢を持たない生徒が多いのも現状

看護師になりたい!先生になりたい!〇〇をしたい!と明確な夢があるほうがまだ進路指導は楽だと思います。最近は明確な夢を持たない生徒も増えているように感じています。
ある記事によれば、成人を迎えた調査において夢があるかを尋ねたところ、「ある」と答えた割合は約半分だったと言います。これは小中高向けに行ったアンケートでもほぼ同じ結果となっています。

将来の夢があるか聞いたところ、「ある」54.4%、「今のところない」37.8%、「わからない」7.8%。将来の夢がある新成人は54.4%と、2008年に調査を開始して以来最低となった。

将来の夢がある新成人、過去最低の54
https://s.resemom.jp/article/2018/01/05/42142.html

Z世代と呼ばれ、多様化が進む現代では「働かない」「夢を持たない」というのも1つの選択として認められるものであるのかもしれません。私が働いている特性のある子が多いプログラミング教室の方が夢を持っている子が多いように思えます。

ネット社会と居場所、そして無関心

ネット社会が急速に加速する中で、各種SNSなどで様々な人と絡む事ができるようになりました。顔も名前も知らないような人と絡み、そこが居場所となっていく子も少なくありません。そこにいる人たちは現実世界の大人たちに比べれば、まともな人は少ない印象です。昔はまともな大人と対面で顔を見て絡む機会が多かったというのも、夢を持ちやすい環境の要因となっていたように感じます。「10年後、どう生きよう」か考えるよりも「明日の居場所はあるだろうか」と考える子は間違いなく増えているように感じます。ネットの普及によって、簡単に他人に依存できてしまう結果、未来を見据えて生きるのではなく、明日を楽しく生きることに重点が置かれているように感じます。そうなると、自分の人生を真剣に考える機会が減り、最終的には無関心になってしまうと思います。相手も依存してくれるような社会ですから、その人のために生きるのが夢になっているのかもしれません。

最後に

色々と俯瞰して考える良いきっかけとなりました。看護学生との話は多様化する個性や個別教育の相対的重要性、教員不足の現状についても話し合いことができました。気が向けば、それもブログ記事にあげようと思います。真面目な記事になってしまいました。次回はどうしようか^_^

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