バンコク子連れガイドブック~2024 完全版~
※「はじめに」の章は無料でお読みいただけます。
ついに完成!バンコク子連れ最強ガイドブック!
はじめに
いつか作りたいと思っていた、子連れファミリーのためのバンコクガイドブック。ガイドブックって、大人用!女子旅!のものは多いのだけど…
それ、子連れだと厳しくない?とか、
私だったらここはオススメしないな、とか、色々思うことがあって。12年バンコクに住んできて得られた知識と経験、そして50回以上アテンド・100泊以上バンコクのホテルに泊まった経験があるからこそ、色々伝えたいこともあって。
だったら自分で子連れのための最高のガイドブックを作っちゃおう!と本腰を入れました。正直私なんかが書いていいのだろうか?見どころが多くて、移り変わりの早いバンコクを網羅できるわけがないと思ってずっと躊躇していたんです。
でも…
当たり前だと思っていた私の知識が
「おかげで一生の思い出になる旅になりました」
「Satomiさんの情報だけでワンオペ4人の子どもとの旅が楽しめました」
などなどお声をいただけるようになって。
誰かの役にたてるなら!と、ついにガイドブックを書くことを決めました。
子どもとの旅は"期間限定"
子どもの成長はあっという間。世界的な感染症の流行もあって、海外旅行に行かせたかった時期に叶わなかったママも多いのでは。気がついたら、学校行事に習い事、友達との時間優先でなかなか家族の時間が少なくなってる!って声をよく聞きます。
行くなら、今!なんですよね。
これを読んでくれている方は、タイ旅行に興味をもっていたり、旅行先をタイにしよう!と思ってくれているはず。先に言っておくと、タイを選んだママ、正解です!東京から飛行機で約 6~7時間。気軽に行ける距離だし、なによりタイは子どもにやさしい国なので、子連れ海外旅行にはぴったりなんです!子ども目線、ママ目線のガイドブックにすることで、家族全員の満足度をあげて、皆様のタイ旅行を最高の思い出にしていきますね。
『チェンマイ子連れ最強ガイドブック』の反響
2023年に書いた『チェンマイ子連れ最強ガイドブック』も、おかげさまで100名以上にご購入いただき、
「こんな子連れ目線のガイドブックが欲しかったんです」
「全然情報なくて困っていたけど、子連れでの不安が解消されました」
「憧れだったコムローイが母子で実現できたのは、このガイドブックのおかげです」
など、嬉しいコメントをたくさんいただけました。
今度は、みんなのバンコク旅が最高の思い出になるように書きますね!
正直、バンコクのガイドブックって一生書いても書き終わらないくらいすごい情報量だし、"完全版"って言い切るにはそれなりの調査や覚悟が必要なので…
書き出すまでにかなりの勇気が入りました。
でも、チェンマイガイドブックの感想を何度も読んで、みんなのバンコク旅行を一生ものにするんだー!という意気込みで書き始めました。
一生の思い出にしたいと思うのと同時に、失敗してほしくない!という気持ちがあります。旅は失敗してもそれもまた「旅」なのですけどね。ただ、子連れでの失敗はなかなかのダメージなので、回避できるところは回避しましょう!そして、ただでさえ安くない海外旅行。今は円安で、なおさら失敗したくないですよね。
思っている以上に、今、タイの旅行は高いです。
円はドルだけでなくタイバーツにも弱いので驚くと思いますよ。簡単に円安とタイの物価高についてまとめると…
10年前は1B=2.7円
今は1B=4.4円(2024年7月現在)
そして、観光需要UPや人件費UP、物価高で、価格は年々上がっています。肌感では3割増し、高級ホテルは5割増しになるかも。
高級ホテルを例にすると…
10年前は宿泊費10,000B、今は13,000Bだったとします。10年前は27,000円→今現在は 57,200円!
つまりは倍です。10年経って、老朽化していての倍ですよ。10年前、学生時代にバックパックで旅した人が、今子連れでタイ旅すると驚くのはあたりまえ。
ということで、ますます失敗したくないですよね。バンコクに来るからには、私が失敗させません!
だって私が、12年かけて失敗と改善を繰り返してきたから!その経験をしっかり共有していきますね。
著者Satomiの自己紹介
まえがきが長くなりましたが、まず私のことをお伝えさせてください。
Satomiってこんなひと
・7歳の男の子のママ
・タイ在住歴11年
・現在は日本とタイの二拠点生活
・休みがあれば母子で旅に
・英語は話せなくてもなんとかなるの精神
・子連れで行った旅先は、スペイン、フランス、イギリス、マレーシア、香港、韓国。
・タイ国内旅行はチェンマイ(10回以上)、チェンライ、ウドンタニ、プーケット、サムイ、クラビ、アユタヤ、パタヤ、ホアヒン、ラヨーン。
・2年前から始めた ”子どもと行くタイ” をテーマにしたインスタはフォロワー2万人
つまりはモノより思い出、貯金より旅!な家族です。
https://www.instagram.com/satomi_thai_traveler
Instagramで@satomi_thai_traveler で検索してみてくださいね。
バンコク在住歴=バンコクアテンド歴11年
タイに住んでいると、友達がたくさんタイに遊びに来てくれるんですよね。毎回、全力でアテンドするのが私スタイル。
アテンドのプランを考えるときに必ず聞くのは、タイの旅のゴール。ここに行きたい!とか、希望があればもちろん連れていくのですが、大抵「おすすめは?」って聞かれます。
でも、東京に5日間来て、ただただ「おすすめは?」って言われても正直困りますよね?笑 同じくらいバンコクにもなんでもあるし、刺激的な場所や素敵な過ごし方がたくさんあります。
だから、旅の目的を聞くんです。
・家族みんなで楽しめるスポットに行きたい
・子どもにタイの文化に触れさせたい
・日本じゃできないことをやってみたい
など、これだけでもオススメする場所が全然変わってきます。みなさんの旅の目的はなんですか?
まずはこれをご家族で話し合ってみてはいかがしょうか。
子連れ旅、タイが最高な理由
子連れ海外旅行でタイを選んだママたち!大正解です◎その理由を書いていきますね。
①子どもにやさしい
これに尽きます!タイ人はみんな、子どもに優しくしてくれる。だけでなくて、子どもはみんなで育てるみたいな精神があるんです。だから、思いっきり頼ってみましょう。レストランでもホテルでも、スタッフの方がめちゃくちゃ遊んでくれますよ。
「あれ?うちの子、アイドルだった?」
って勘違いするくらい、歩けばみんなが手を降ってくれんですよね。
「ナーラックジャンルーイ」(めっちゃかわいい)
「ジャ、エー」(タイの「いないいないばぁ」)
の声があちこちから飛んできます。これね、子どもだけじゃなくママも、自己肯定感が爆上がりするんです。「ふふふ、うちの子かわいいでしょ!いいでしょ」って。
日本では子どもが小さければ小さいほど肩身の狭い思いをすることが多くて…つい「すみません!」「ごめんなさい!」を連発していませんか?タイでは、泣いている子どもをみんな見守ってくれます。どうしたのと気にかけてくれます。もちろん日本人として、マナーを守りながらその状況に甘えてみてくださいね。みんなが笑顔で子どもを見てくれて、少しでも困ってたら助けの手を出してくれるんです。
私はタイで子どもを産んでタイで育てているのですが、子どもが生まれてすぐにラーメンも食べに行けましたなんとラーメン屋さんのスタッフさんが赤ちゃんを抱っこしてくれて、熱々のラーメンを食べられて大満足。タイで感じた「子ども・子連れとはこう接するべし!」というのを、ぜひ日本に持ち帰って広めてほしいと思うほど、子どもに対しての扱いが違います。それを感じるだけでもタイに来る価値大アリです!
②もっとママが楽しんでいいと思わせてくれる
子連れで旅をしながらも、大人も楽しめる旅ができるのがタイです。子どもを預けられるシッターさんも安いし、子どもを1日預けられる施設やアクティビティも多数。「子連れ旅は大変だよなぁ」と思うのは、子どもが興味を持たない場所かもしれない、ここでは子どもが食べられるものがないかもしれない、子どもは入場NGかもしれない、などといった不安からではないかと思います。タイなら心配無用。情報さえ間違えなければ子どもも大人も、それぞれの楽しみ方を両立できます!つまりは、このガイドブックを読めば大丈夫!
③時差が少ない
時差がわずか2時間というのも魅力。時差ボケに苦しむことなく、ほぼ日本と同じ感覚で旅を楽しむことができます。しかも2時間遅いので、朝10時まで寝たとしてもタイではまだ8時!この時差がちょうど良かったりします。朝から活動的に動けるのもいいところ!
④日本食や日本の商品が手に入る
他の国に比べると、日本食や日本メーカーの商品が比較的簡単に手に入ります。日本人の居住区に行けば、日本食がたくさん売っている日系スーパーの「フジスーパー」が5店舗も。日系の「マックスバリュー」もあるし、デパートの中のスーパーでも、日本からの輸入品がたくさんあって、品質も衛生面も安心。おむつは、メリーズもパンパースもグーンもちゃんと手に入ります。
⑤子連れ旅の強いミカタ、セブンイレブンがある
バンコクは数歩歩けばセブンがある!笑 というのはたとえですが、そのくらいセブンが乱立しています。スナック菓子だって、ジュースだって、おにぎりだってあります。タイでしか食べられないセブンのホットサンドは、旅行の目的の1つにしたっていいくらい美味しいB級グルメ!子どもが好きそうなもの、たくさん売っています。びっくりするのは茶碗蒸しとかね笑 タイ料理が不安なら、セブンでバナナとか、さつまいもを甘く煮たものがパウチされて売ってたりするのでそれを食べさせるのもいいかも!ほかにも、コスメやかんたんな薬も売っていて、メイク道具やコンタクトの洗浄液も現地調達だっていいんじゃないかなと思います。1日使い切り系のコスメもたくさん売っているので、お土産にもなります。セブンで買えるおすすめのお土産についてはインスタでも投稿しているので見てみて!
▼セブンで買えるおすすめアイテム Instagram投稿▼
⑥医療が安心
タイの医療が安心!って意外ですか?東南アジアの駐在員のみなさんは、タイに健康診断を受けに来るほど、タイの医療は超先端なんです。日本語の通訳も常駐している世界水準の総合病院がいくつもあります。しかも日本人カウンターまであります。事前に日本人窓口に連絡して病院に行けばスムーズに受付ができます。
その代わり、海外旅行保険には必ず入ってくださいね!保険なしの治療はかなり高額です。ちなみに先月友達の息子ちゃんが高熱を出して、そこまで高くないと言われる総合病院に3日入院して…会計75,000B(322,500円)だったそう!キャッシュレスで治療が受けられる保険に入っておけば、絶大な安心感が。心のお守り的な役割を果たします。こちらも本編の中で、病院のパートで詳しく書いていきますね。
ネガティブ要素も知っておこう
子連れ旅行に最適なタイですが、あらかじめマイナスな要素も知っておいてほしいのでちゃんとお伝えしますね。理想だけでなく、現実問題、これは変えられない。でも、しっかり対策すれば心配しすぎなくて大丈夫!
①暑い
年中暑いです。特に一番暑い期間は3月〜5月頭。この時期は暑季にあたり、暑すぎるので、タイの学校も長い春休みになります。40℃を超えることもザラ!!タイの旧正月も4月で、「ソンクラーン」という水かけ祭りもこの1年で1番暑い時期に行われます。なので、もしこの時期にタイに来るなら、熱中症などにならないよう、こまめな水分補給やしっかりとした暑さ対策が必要です。電車やタクシー、デパートなどは総じて涼しい(涼しいを通り越して、寒い)ので、ちゃんと寄り道して暑さ回避しましょう。この時期は暑さ対策してもしすぎることはないです!
ただし、これを書いている今(2024年7月)は日本の方がめちゃくちゃ暑いです。日本の夏にタイに行くと涼しく感じるかも…。理由は、そもそもの気候の問題もありますが、国をあげて暑さ対策をしているからってのも大きい。タイは1年中暑いから、ちゃんと暑さ回避できるように対策されています。屋内施設や公共交通機関では冷房ガンガン!これぞタイのおもてなし!ってくらい体を冷やしてくれます。屋外と屋内で温度差がひどいので羽織ものは必須です。
②道が悪い
日本は本当に道がきれいな国です。タイは、歩道も車道もボコボコ。え?なんでここに木生えてる?って叫びたくなるくらい、歩道の真ん中に木が生えていたりします。街なかでベビーカーを使うのに向いている道は少ないです。使えないことはありませんが、注意して押してくださいね。道の上においてある板などは、もろくて割れて落ちる可能性もゼロではありません。気をつけて!あと、私たちは「爆弾」って呼んでいるんですが、道のブロックみたいなのがはまってなくて、踏んでしまうと、その下に入り込んでいた汚い水が飛び散ったりすることも…!これは、見た目ではわからず気をつけようがないので、我が家では当たりってことにして、楽しむことにしました笑 いや、当たりたくない笑
③食中毒のリスクがある
衛生的な面でいうと日本より劣ります。というか、日本は世界一清潔な国ですので、日本と比べてしまうとどの国も劣りますけどね。タイではたとえ食中毒が出てもニュースになんてなりません。運が悪かったね。しかたなかったね。でもおいしかったでしょ!で終わります…。日本の常識は世界の非常識であることをまず前提にしましょう。食中毒にならないように気をつけるとしたら、
・水道水は絶対飲まない!
・食事はお客さんの多いところを選ぶ(食材が回っている)
・油の臭いで判断する。悪い油は胃もたれにつながり旅に支障をきたします。
・ナマモノは避ける
例えば、生のサワガニが入ったパパイヤサラダ(ソムラムプー)は高確率で日本人はお腹をこわすといわれています。なぜそんなものが提供されているのか、夫がタイ人に聞くと、「おいしいから、その後お腹をこわしてもしかたない」と言われたそうです笑 実際にタイ人が会社を休む理由、圧倒的1位は「お腹が痛い」です。食に対する考え方がそもそも違います。
あとは、運!です…。自分がソムタムプーを頼んでいなくても、前の人がソムタムプーを頼むと、それを潰した同じクロック(ソムタム専用の調理器具)で自分のソムタムが作られます。こればっかりはしかたないんです。
よくある質問として、野菜やフルーツも生であたりますか?と聞かれます。生の野菜やフルーツでは当たらないことがほとんどです!少なくても私や家族は当たったことはありません。ただし、お店での保管方法はちゃんとチェックしましょう。屋台でフルーツを買う時は必ず下に氷を敷いてあるか、切って時間が経ちすぎてそうか。フルーツは朝に切っている場合が多いので、昼以降は鮮度が落ちている場合があります。よく見てみましょう。
昔の東南アジアのイメージなのか、氷はあぶないですか?という質問も多いです。昔は、冷凍庫冷蔵庫も機能していないところが多く、氷も飲めない水道水を使ったりとか色々言われていましたが、現在はバンコクのレストランやカフェではそこまで気にしなくていいと思います。穴の空いた細長い氷は氷屋さんの氷で特に安心です。
④治安は良い方、でも日本よりは悪い
これも日本との比較になりますが、日本は世界一治安の良い国です。ただ、日本にも治安の悪いエリアはありますし、そこを回避しておけば、危険なことが起きる可能性を限りなく低くすることができます。
タイは、比較的治安がいいと言われています。私もパリの方がよっぽど治安が悪くて怖かったです。
ルーブル美術館にお金を払ってスリをしにくるほどですからね。タイでは、こちらが油断しなければ犯罪に巻き込まれる確率は減ります治安が良くないエリアの把握と、今までの犯罪ケースを知っておくことで危機回避はできます子連れは行ってはいけない場所は、後ほど触れていきたいと思います。
このガイドブックの使い方
このガイドブックで叶えたいこと
このガイドブックは二つの目的を達成されるように設計してみました。
①初めてのタイ。子連れでも全員が安心して楽しめる旅を実現。
②子どもの目線で学びながら旅する“まな旅”を実践。
子連れにオススメ!をたくさんご紹介していくのはもちろん、子ども目線で学びのある”まな旅”の要素も提案していこうと思います。
大人も子どもも楽しい旅にするために
旅行には不安がつきもの。初めての場所、かつ子連れならなおさら不安要素はいっぱいですよね。このガイドブックで重視しているのは、まずみなさんの不安を解消することです。
・英語もタイ語も話せないけど大丈夫?
・暑いってどれくらい暑いの?暑さ対策は?
・飛行機でどう過ごしたらいい?
・持ち物は何が必要?
・子どもが楽しめるスポットある?
・子連れでも安心して泊まれるホテルは?
・子どもの遊び場を知っておきたい!
・飛び込みでお願いできる託児所はある?
・ベビーシッターサービスを知りたい
・市内の移動はどうしたらいい?
・ベビーカーは必要?
・飲み水には困らない?
・タイ料理は辛いから食べ物が心配…
・子どもが安心して食べられるものはある?
・離乳食がなくなったらどうしよう…
・衛生面はどう?
・トイレが汚いイメージ…実際は?
・おむつを替える場所はある?
・安心できるメーカーのおむつは買える?
・上手なマッサージ屋さんはどこ?
・もしも、子どもが病気になったら?
・日本語が通じる病院はある?
・日本語が通じる薬局はある?
ざっと、こんな質問が来ました!全部このガイドブックに詰め込みましたよ。皆さんの不安を少しでも解消していきますね。
学びながら旅をする”まな旅”を提案
”まな旅”とは
海外旅行は子どもの可能性を広げ経験値を上げる、すごくいい機会ですよね。せっかくならこどもの学びにつなげてみてはどうでしょうか?
タイ旅行を、単なる観光だけで終わらせるのはもったいない!私たちは、学びながら旅をする”まな旅”を強くおすすめします。「旅育」という言葉が一般的になりましたが、旅を通じて育むことは、
子どもにとっても大きな刺激になり良い影響を及ぼします。ただ、旅に行くだけでそれがなんとなく育まれるよりも、もう一歩踏み出して親がちょっと学びのサポートをすることで、学びの体験が最大化され、グローバルな視点を得たり、多様性を受け入れる大きな経験に繋がったり、将来の可能性を引き出すきっかけにもなります。子どもたちにとっても、大人にとっても、新しい発見や学びの場を提供してくれるのが、タイ・バンコクの魅力です。ぜひお子さんと一緒に、”まな旅”の視点で旅を計画してみてはいかがでしょうか?
このガイドブックは、特に子どもの目線でも書いていきます。まずはママがタイの知識や日本との違い、面白ポイントを学んで、子どもに話してみてあげてください。ママと一緒に学んで、実際にタイでそれを体験すると、子どもの興味が爆上がりしますし、好奇心も沸き立てられると思います。せっかくの旅。行くからには、子どもの学びを意識して、世界への興味・好奇心を最大化しましょう!
私自身、小さい頃から両親がいろんな国に連れていってくれたのですが、7歳のときにスリランカに行った時、学びのため、ということでスラムに行ったんです。今思うと、最大の"まな旅"だったなと。
テレビや本、学校の授業などでは貧しい子どもたちを目にする機会があったのですが、目の前に広がる衝撃な景色、あの匂い、蒸し暑さ、なんとも言えない空気を、今でも全身で覚えています。あの経験があったからこそ、現在はスラムのお手伝いにつながるビジネスを始められたし、スラムやローカルに対して抵抗もない。
せっかく旅にいくなら。旅に学びをプラスして、子どもたちが多様性に触れ、グローバルな視点を得ることで子どもたちのその後の人生が豊かになるきっかけにして欲しいと心から思っています。ですので、今後もまな旅の発信は続けていき、どんどんタイでも学べる機会を作る企画をしていきたいと思います。
”まな旅”、具体的にどうしたらいいの?学びのエッセンスは、色々なところに散らばっています。一例ですが、”まな旅”の実践法をご提案しますね。
①タイの文化や言語を肌で感じてみる
子どもにとって海外に行くこと自体大きな刺激になります。それはYouTubeやテレビでは感じ取ることができないものだと思っています。例えば、空港に着いて、行き交う人の着ている洋服の違いを見て、聞いたことのない言語が飛び交うのを聞き、なんとも言えない日本と違う匂いともぁっとした空気を感じ、空港からタクシー乗るとき「え?自動でドア開かないの?」という違いに気づき…。タイに到着してたった数十分で、こんなにたくさんの刺激があるんです。
そして、ここからが”まな旅”。
・現地の言葉を1つ2つ覚えておく。現地の人と会話できる喜びを実感。
ありがとう(コップンカー)※男の子はコップンカップ
こんにちは(サワディカー)※男の子はサワディカップ
おいしいよ(アロイカー)※男の子はアロイカップ
・タイの衣装を着てみることで文化体験。タイの名産であるシルクの話にも発展。
・電車でタイのお坊さんの優先席を見てみる。仏教の位置づけを理解。
・タイ料理と和食の違いを確かめてみる。味・見た目・食材の違いを見て食べて体感。
・8時と18時は国歌斉唱の時間。放送で国歌が流れてきたら、みんなで立ち止まるって本当?
タイの愛国精神とルールについて知り、日本との価値観の違いを確認。
などなど。
親が事前に学び、子どもと共有することで、タイで過ごす間に意識的に体験することができます。このガイドブックでは、親が学び、子どもが見て学べるような内容も記載しますので、楽しみにしていてくださいね。
②アートや博物館、体験型の施設に行ってみる
旅の中で、あえてアートや体験型施設にいくことで大きな刺激になることもあります。特にアートは小さなお子さまも直感的に影響を与えます。アートが身近なのもタイのいいところ。美術館や現代アートのギャラリーも子連れOKがあたりまえ。無料なところも多いです。毎年乾季には、バンコクでは街をあげてのデザインアートの祭典が開催されます。一度に色々なアートを見て歩く、大きな刺激を得られる機会です。もしタイミングが合えば、ぜひ訪れてほしいイベントです。
▼バンコクアートカルチャーセンター Google Map▼
③英語と多文化多様性に触れる
意外かもしれませんが、バンコクでは英語が広く通じます。たぶん、いや、確実に、日本人よりタイ人のほうが英語を話せます。たぶん英語を話す観光客との会話に圧倒的に慣れていて、知っている英単語を並べてどうにか伝える力が強いんです。要は、場数の違いですね。
バンコクには本当にいろんな国籍の方がいます。人種差別を嫌う人が集まっているような国なので、皆さん基本的にはとてもピースフルでフレンドリー。ネイティブくらいちゃんと英語を話せる人にならなきゃいけない、なんていう固定観念を取っ払うきっかけにも、とても良い国だと思います。「あ、こんな感じでいいんだ!」って思えたら、ブレイクスルーも起きやすいかも?
また、性別もさまざま。タイには16の性別があるとラジオで聞いたときに驚きました。いわゆる男性で見た目は女性の方がデパートのコスメ売り場にいるのも当たり前です。余談ですが、デパートは開店の10時に行くとスタッフさんはみんな男性なのですが、時間が経つとみんなメイクが仕上がって、ばっちりメイクの女性に大変身していきます笑 日本ではありえないですよね。色々自由なんです。
④サマースクールに参加して学びの旅に
バンコクには160を超えるインターナショナルスクールが存在します。今までシンガポールやマレーシアに教育移住していた日本人ですが、近年タイにも注目が集まり、年々移住者が増えてきています。実は私もその1人。タイ移住は、息子をタイのインターナショナルスクールに通わせることが一つの目的です。そういう考えを持つ人は日本人だけでなく、アジア、ヨーロッパにもたくさんいるんです。そのインター校生向けに、国際的なサマースクールもあります。もし、英語にある程度抵抗がなければ、サマースクールに入ってがっつり学ぶことも可能です。
私たちは日本に住む子どもたち向けに、バンコクのサマースクールの企画・実施もしています。2024年夏に開催する英語ゼロでも”まな旅”ができるサマースクールは、英語を学ぶ語学スクールではなく、英語で学ぶ体験型のサマースクールです。英語のスキルを向上させるだけでなく、子どもたちが異文化に興味を持ち、世界が広がるきっかけになると思います。今年はありがたいことに1回目申込(+2度の開催日増設)で満席ですが、もしご興味ある方は、サマースクールの公式LINEにご登録くださいね。
▼タイのサマースクール情報 公式LINEはコチラ▼
ガイドブック制作にあたり
前回の『チェンマイ子連れ最強ガイドブック』に続き、今回も、子連れ旅のプロたちにしっかりチェックしてもらいました!インスタのおかげで出会った、子連れ旅プロのママたち。みなさんに無理言って読んでいただき、貴重なご意見をたくさんいただきました。本当にありがとうございます。
Special Thanks
・子連れで世界2周目、フォロワー7万人の カカさん
・子ども3人とローン抱えて世界一周した オカンさん
・プロ旅ライターSAKIKOさん
・marisolの公式ブロガーでママトラベラー MIKIさん
・旅インスタグラマーで活躍中のママ RIEさん
・子連れタイ旅行にくわしいママたち
・バンコク在住ママたち
たくさんの方にご協力いただき、原稿をブラッシュアップしてきました!なので、このガイドブックは私の知識と人脈の集大成です。みんなのためになるガイドブックができた!と心の底から思っています。
さて、長くなりましたが、子連れタイ旅行の魅力は伝わりましたでしょうか?ここからはガイドブックらしく、子連れタイ旅行に必要な情報で、みなさんの最高の旅行につながるようにサポートしていきますね!
目次はコチラ▼ 盛りだくさんでお届けします!!
バンコク子連れガイドブック~2024完全版~ 目次
子連れ旅の、もしも!という時のお守り代わりになるようなこともしっかり書いています。子連れ海外旅行、不安もいっぱいですよね。全力で旅を楽しむためには安心が必要です。もし、その安心のサポートになれたらとても嬉しいです。
また、なんと!このガイドブックには、読者限定の特別クーポンがついています!
私が行きつけの『本当は教えたくない』シリーズのタイ料理レストランやスパに頼み込んで、特別にクーポンを出してもらいました!
・行きつけのスパはプロモーション価格からさらに15%オフクーポン
・タイ料理レストランはデザートサービス
・アウトレットからは約2,200円分(500円分)のクーポン
・さらにアウトレットVIPラウンジの利用クーポン
それでは、いよいよ!本編にはいります。タイに行ったら子連れでもこんなことできるんだ!そんなワクワクをお届けできたらと思います。家族でのタイ旅行を想像しながら読んでみてくださいね♬
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