17年
少女であるということが、私にとってどれだけ重要か
「少女であるということ」が、何より大事なのだ。まるで使命のように、私はそう信じて生きてきた。
少女であるということが、私が許されてきた理由だと思うから、
少女ではなくなっていくこの命に、なんの価値があるだろう。少女でなくなるいつかを、私はどう生きるのだろう。生きていたってしょうがないのに、のうのうと、なんとなく、生きるのは嫌だな。
朝起きて、外に出て、疲れて眠る。他人の人生を眺めるような気分だ。そうだ、そういうことにしよう。17才でもないのに、私の人生が続くということが恐ろしくて仕方がない。背負えない。背負いたくない生きたくない。私じゃない。誰?別の私。17才で私を殺す。私は死にました。死にます。死んで、私じゃない私が私の人生をします。そういうことにしなくちゃ、生きていけない人がいるんだよ。