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touch -intro-

The begining





始まりは緩やかに





Love at first sight



彼を見た瞬間
息が止まった


一目惚れだった




Drive

彼に会うために 車を運転する
ガソリンゲージが 半分になる
彼の勤めるスタンドへ 向かう
彼の休日は 火曜日と第二木曜
スタンドへ行くのは 水曜四時
混み合ってない時間を 選んで
もしかしたら 彼と話せるかも
計算してても 目論見は外れる





Start

彼に声をかけられたのは
小糠雨降る夕暮れ帰り道
彼が休みの筈の第二木曜
他愛のない世間話だけど
心は浮き立ち会話途切れ
一言二言交わして別れる
帰り道一人で怒濤の後悔





Love is…

心躍る
途端にブルー
恋はいつも情緒不安定






He touched

彼に好きだと言われた時
嘘だと思った
だって私は彼より年上で
キレイでも可愛くもない
フツーの何処にでもいる女

彼が頬に触れた時
夢だと思った
だってこんなこと有り得ない
車が好きって理由だけで
近くにいたいと思ってただけなのに

彼に抱きしめられた時
息を止めて思った
このまま時間が止まればいい
二人きりの世界で彼だけ感じたい
明日なんか来なくていい




With U

彼と話す

彼と歩く

彼と食べる

彼と寝る

ただ彼が一緒なだけで

世界はこんなにも

色鮮やかに光輝く




In the eyes

彼の瞳に映るもの
私も一緒に共有したくて
同じ空間に存在したくて
少しだけ好きだった車の事
ちょっとだけ詳しくなった
音楽の好みは最初から似てた

私の瞳に映るもの
彼にも知ってもらいたくて
同じ感動を味わって欲しくて
少しだけ過去の事を話したり
ちょっとだけ傷口を見せたり
私の全部を知って欲しかった






ただ それだけだったのに




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