無題
※この記事にはドラゴンクエスト10のネタバレが含まれています。
※どうしてもタイトルが浮かばず。なしで公開しようとしたらエラーになったのでとりあえず「無題」をつけています。
昼間仕事中に知ってから夜まで必死で心を押し殺して堪えてましたが。
夜になって書いては消し書いては消し。
下の画像はドラクエ10のストーリーを進める際に装備(見た目)を新調した時に撮ったもの。聞きたく無いことを耳にしてエッという顔から、イヤイヤしながら「聞きませんー!」という動きがプクリポらしい。何も聞こえず何も起きていなかった事にしたい。
この「プクリポ」というキャラクターのデザインは鳥山明先生のものです。
たまたま、新しい装備に整えて写真を撮ってアップしようと思っていた時に、しぐさ「聞かざる」が良くできていると気づいて撮っていました。忙しくてアップしないままスマホに保存されていました。こんな形でアップすることになるなんて、言葉が出ない。代わりに何か違うものがあふれて止まりません。
今の自分を生み出してくれた存在
「自キャラの親みたいなもの」
「生んでくれて、この世界で生きることができてありがとう」
アニメの「Dr.スタンプ アラレちゃん」から知って、ポップな絵柄に惹かれつつもあまり触れて来れず…。ただ、則巻千兵衛という何でも作れてしまう博士みたいな人に憧れというか惹かれるというか。「宇宙・機械・生物…」お医者さんと機械や生命…あらゆる事象の発明家を混ぜたような存在になるのだと思っていた幼い頃。(いわゆるマンガ的な「博士」になると思ってました)
鳥山先生の作品としてきちんと触れたのは友人宅で触れたドラゴンクエスト2から。
ゲームをちゃんとプレイし始めたのはドラゴンクエスト3(ドラクエ3)から。パッケージデザインの赤とレトロな色合いのキャラがズラっと並んでおり渋くカッコ良くて、それぞれのキャラクターも魅力的で鳥山先生の作品達が大好きになりました。
ドラクエ3と出会わなかったら今の人生はありません。ドラクエ3 のゲーム性、ストーリー、キャラデザ、音楽…どれが欠けても今の自分はありません。
ドラクエ3以外にも大きな影響を受けたゲームや音楽などありますが、それらとの出会いも考えにくいです。
敵キャラであるモンスターは可愛らしかったり愛嬌があったりと魅力的で…中でもスライムは何度描いたかわかりません。多分一番描いた落書きはドラクエのスライムです。描き過ぎてあだ名が付いたくらいスライム描いてました。
初めて漫画の形で描いたのも鳥山先生のデザインとドラクエに影響を受けたからでした。
ゾーマのデザインもとても好きで、一番好きなボスは圧倒的にゾーマです。
生まれて初めて楽しく描くきっかけを与えてくれたのは鳥山明先生です。
コマを割って「漫画」として初めて描いたのも、スライムとホイミスライムの話でした。
ホイミスライムのデザインも秀逸で、たくさん描いた日々でした。ドラクエ3のキャラクターも。真似て描きたいと思ったキャラクターの大半は鳥山先生のデザイン。普段全然描かないですし、紙の端に雑にラクガキを描く程度でしかも下手ですが…それでも楽しいと思わせてくれたのは、鳥山先生のお陰です。
その後大人気となったアンソロジーの先駆け「ドラゴンクエスト4コママンガ劇場」に出会い…自分も少し描いてみた時期があります。
稚拙過ぎて何処にも出しませんでしたが…。しかし、そこから今の自分があります。
ドラゴンクエスト世界観と鳥山先生のキャラデザインをとことん楽しんだ4コママンガ
「ドラゴンクエスト4コママンガ劇場」では、描いている先生方もドラゴンクエストが…鳥山先生のデザインが大好きという気持ちが溢れていました。
今のようにSNSで語り合ったり交流したりできない時代。あの4コマ漫画を通して「あるある!」「こんなことあったらいいな」「こうなったら面白い!」みたいな共感を楽しんでいたように思います。よく考えると描く側も読む側もファンの情熱で構成されてるのって凄いことです。
鳥山先生のデザインを踏まえつつ各作家さんの持ち味も加わり、より想像豊かな世界に。ゲームをやっていない時間、ドラクエのイラストやドラクエ4コマのことを多く考えて過ごす自分がいました。
ドラクエ3の勇者の頭装備の輪っかとか、僧侶の帽子とか…装備しているもの魅力的で…単体でも描いていたことを思い出します。
鳥山先生の世界観に自分が存在できる…オンラインの世界
ご存じない方もいると思うので、少し説明すると、ドラゴンクエスト10では人間以外の五つの種族からスタートします。その中の一つが「ドラゴンボール」の「プーアル」を人型にしたみたいなプクリポという種族です。(「Dr.スランプ アラレちゃん」の「空豆ピースケ」にも似てる??)
プクリポという種族のキャラクターで10年以上プレイしてきて、自分にとってはドラゴンクエストの中に存在する自分自身に他なりません。(そういう考え方でない方もいると思います)
プクリポの姿をしていますが、「本当は人間」という設定で話はスタートします。プクリポの姿も人間の姿も、どちらも完全に自分自身として馴染んでいます。勿論元のデザインはいずれも鳥山明先生。
「鳥山先生から上がってきたプクが可愛いだけじゃなかった」とプクランド大陸のデザインを手がけた方が仰っていましたが、本当にその通りで。
当初はこの種族を選ぶ気持ちは全く無かったのですが、喜怒哀楽の表情や動きなどから猛烈に惹かれ今では完全に自分自身みたいな存在に。
(このあたりに後から画像を足す予定です)
キャラクターデザインだけではない、世界観の創生主
ドラクエ10の5つの種族のうち、エルフの初期の公式イメージ画には「葉っぱの傘」と「謎の生き物」が添えられていました。ドワーフには「謎の乗り物」が。当時これらは実装されていなかった。ユーザからお要望の後に実装されています。(要望が先か、開発が先か…の実際のところはわかりませんが、公式サイトに要望が掲載され、それに対して開発スタッフの方が回答していた記憶があります)
初めて課金をして入手したのはこの「葉っぱの傘」でした。
謎の生き物は「シュジャク」と名が付いて物語の中で登場し、一緒に連れて歩けるようにまでなりました。
(サボテンダーも好きで…左の「葉っぱの傘」を持っているメインキャラで連れ歩いているのはサボテンダー、中央のサブキャラで連れているのが「シュジャク」です)
サボテンダーはFF14とのコラボで実装されましたが、ドラゴンクエストの世界に違和感がなく溶け込んでいて好きで連れて歩いています。
イメージイラストでドワーフが乗っていた乗り物は「ドルボード」と名前がついて実装されるように。
開発当初の仕様にこの乗り物は存在しなかったようで、鳥山先生がキャラのイメージに描き加えたことで開発されることになったと公式サイトのどこか?もしくは配信で見聞きした記憶があります。
このドルボードという乗り物が大好きで、ゲーム内で一生懸命収集していました(お金貯めたり福引で当てたり)、リアルマネー課金で一番散財したのもドルボードです。鳥山先生の世界観の乗り物で疾走する…夢のようでした。
小柄なプクリポの写真だと、イマイチ疾走してる爽快さが感じられないのもプクリポならではの魅力?
ドルボードに乗る楽しさが伝わらなさすぎるので、サブキャラのエルフに疾走感あるドルボードの走りを見せてもらいました。動いてる状態で綺麗に写真撮るの難しい…。
初期のドルボードは鳥山先生がデザインした一つだけでしたが、様々な乗り物が追加されて大変楽しい世界になりました。鳥山先生がこれまでデザインした「キラーパンサー」や「黒竜丸」「れんごく天馬」など色々なモンスターにも乗って疾走することもできます。夢のような世界です。
(後でここに画像を足します)
元々機械好きだったこともあり、ドラクエ以外でも「Dr.スランプアラレちゃん」や「ドラゴンボール」の世界での夢あふれるメカニックの数々も大好きでした。どれも大変魅力的で心を奪われました。
ドラゴンクエストの世界観を創り上げくださった方でした。
また自分にとって何かを描いたり創作したりすることに対する心に光を注いでくれた方でした。
注がれた光のお陰で、たくさんの素敵な出会いに繋がりました。
オンラインゲームになったことで、自分自身の分身が鳥山先生の世界で生きていけるようになり、感無量でした。何千時間と幸福な時間を過ごしました。
改めて鳥山明先生ご冥福をお祈りいたします。
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