【ビジネスデザイン】02 ビジネスデザイン(BFD型)とは
ビジネスデザイン(BFD型)とは
企業が課題解決に取り組む際には、目標を達成するために自らの経営資源を変革します。
ビジネスデザイン(BFD型)は、主に「ビジネスファンクション」「ビジネス情報」「情報システム」を課題解決 変革テコとして実現すべき姿を定義する型です。
ビジネスファンクションとは
ビジネスファンクションとは、「ビジネス活動を構成する要素を顧客への価値創出および価値提供の観点で分類したもの」です。
ビジネスファンクション 5つのレベル
ビジネスファンクションを5つのレベルで可視化し、定義します。
ビジネスイベントとは、「ビジネス活動の始まりを定めたもの」です。ビジネス活動の始まりを「外部組織からビジネス情報を受けることにより始まるもの」「あらかじめ定めた時間により始まるもの」の2つに分けて定めます。
ビジネスプロセスとは、「特定の成果および成果物を創出するために遂行する活動を定めたもの」です。ビジネス・アクティビティを論理的に集約して定めます。
ビジネス・アクティビティとは、「ビジネス活動におけるビジネス情報の収集、伝達、価値付加、保管、廃棄を定めたもの」です。
ビジネス・プロシージャーとは、「ビジネス・アクティビティにおける手順、スクリプト、シナリオを定めたもの」です。
ビジネス情報とは
ビジネス情報とは、「ビジネス活動において収集、編集、記録、伝達、保管、廃棄することを必要とする情報のこと」です。
ビジネス情報 4つの分類
ビジネス情報を4つに分類し、定義します。
ビジネスリソースとは、「経営資源に関するビジネス情報で、主に経営資源管理業務において用いるもの」です。例えば、顧客、取引先、組織、人財、製品、商品、サービス、原材料、部品、土地、建物、設備、情報システムなどです。
ビジネストランザクションとは、「外部組織と受け渡しをするビジネス情報で、主に取引業務において用いるもの」です。例えば、見積、販売契約、受注、売上請求、入金、見積依頼、購買契約、発注、購買請求、支払などです。
ビジネスマネジメントとは、「事業管理に関するビジネス情報で、主に計画・管理業務、財務会計業務において用いるもの」です。例えば、販売管理台帳、債権管理台帳、購買管理台帳、債務管理台帳、固定資産管理台帳、資金管理台帳、B/S、P/Lなどです。
ビジネスアナリシスとは、「外部環境および内部環境から収集するビジネス情報で、主に経営管理業務、分析業務において用いるもの」です。例えば、市場動向、競合動向、顧客動向、製品・商品動向、経営状況などを分析するために収集するものです。
情報システムとは
情報システムとは、「コンピューターシステムを用いてビジネス情報の収集、処理、蓄積、伝送などをするために必要とするリソースの組み合わせのこと」です。
情報システム 4つの構成要素
情報システムを4つの要素で構成し、定義します。
システムデータとは、「ビジネス情報をコンピューターシステムで処理するためにデータベースに格納するデジタルデータのこと」です。
システムファンクションとは、「コンピューターシステムにおいてシステムデータを処理するソフトウェアのこと」です。
システム基盤とは、「コンピューターシステムを構成するシステムハードウェア、システム制御ソフトウェア、ミドルソフトウェアおよびコンピューターシステムを設置する施設のこと」です。
システムサービス業務とは、「コンピューターシステムを開発および改修しつつ、安定的に稼働させるための業務のこと」です。
ビジネスデザイン(BFD型)における成果
ビジネスデザイン(BFD型)では、以下の成果をまとめます。
ビジネス情報に関する成果
エンティティ一覧
属性一覧
コード体系
エンティティ・リレーションシップ図
ビジネスファンクションに関する成果
ビジネスファンクション・マップ
ビジネスイベント バウンダリー・マップ
ビジネスイベント一覧
ビジネス・アクティビティ一覧
ビジネス・アクティビティ ルール一覧
ビジネス・アクティビティ ルール記述
ビジネス・プロシージャー一覧
ビジネス・プロシージャー記述
ビジネスロール一覧
ビジネスロール記述
ビジネスプロセス一覧
ビジネスプロセス依存関係
ビジネススケジュール
情報システムに関する成果
情報システム一覧
システムファンクション一覧
システムファンクション要件記述
ユーザーインターフェース 属性一覧
システムファンクション CRUD マトリックス
情報システム間連携一覧
システム基盤構成一覧
システム性能要件
システム可用性要件
システム拡張性要件
プロジェクト プランニングに関する成果
課題解決プロジェクト投資価値評価結果
課題解決プロジェクト 実行計画
ビジネスデザイン(BFD型)アプローチ
ビジネスデザイン(BFD型)を以下のアプローチで実行します。
1.課題解決 達成目標および施策を理解する
2.課題解決 変革テコを分析し、変革ポイントを定める
3.ビジネス情報(To-be)を定義する
4.ビジネスファンクション(To-be)を定義する
5.システムファンクション(To-be)を定義する
6.システム基盤構成(To-be)を定義する
7.実現すべき姿における整合を検証する
8.課題解決プロジェクト投資価値を評価する
9.実現すべき姿への移行方針を定める
10.課題解決プロジェクト 実行計画を定める
【次に参考にしていただきたい記事】
次の記事では、ビジネスデザイン(BFD型)におけるアプローチ概要について解説しています。ご参考になさってください。
【ビジネスデザイン】03 ビジネスデザイン(BFD型)アプローチとは
https://note.com/rtree_b_design/n/n83ed623d7cd4
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