【ビジネス構想策定】02 ビジネス構想策定アプローチとは
ビジネス構想策定アプローチとは
企業は事業を推進し、事業を拡充させるために、様々な課題解決に取り組みます。課題解決に取り組むためには、経営者層およびステークホルダ−の合意形成が肝要になります。
「ビジネス構想策定」では、課題解決において達成すべき目標を定め、課題解決プロジェクト(施策)のプランニングを進める中で合意を形成します。
ビジネス構想策定を以下のアプローチで実行します。
1.課題解決 達成目標を定める
2.課題解決 変革テコの当たりをつける
3.変革機会を分析し、課題を抽出する
4.課題を評価し、分析する課題を選択する
5.課題を分析し、施策を抽出する
6.課題解決プロジェクト案を評価し、実行する施策を選択する
課題解決 達成目標を定める
課題解決 達成目標とは、「課題解決において組織あるいは個人が実現し、達成しようと決めたこと」です。「主要成功要因」「評価指標」「目標値」「達成期限」の4つの要素を定めて合意します。
主要成功要因とは、「目標を達成するために重要となるビジネス活動を言葉で表現したもの」です。経営者層およびステークホルダーと達成目標について言葉(キーワード)を用いて合意を形成します。
評価指標とは、「ビジネス活動における目標達成度を測るものさしのこと」です。評価指標を「目標達成を測る評価指標(KGI)」「施策進捗を測る評価指標(KPI)」の2つに分けて定めます。
KGI: Key Goal Indicator の略称。
KPI: Key Performance Indicator の略称。
目標値とは、「評価指標毎に定める達成すべき目標の値のこと」です。
達成期限とは、「目標を達成すべき期限のこと」です。
ビジネス構想策定の最初に「主要成功要因」および「目標達成を測る評価指標・目標値」を定め、課題解決プロジェクトを選択する際に「施策進捗を測る評価指標・目標値」および「達成期限」を定めて合意します。
課題解決 変革テコの当たりをつける
課題解決 変革テコとは、「課題解決において目標を達成するために変革すべき経営資源の要素のこと」です。課題解決では、変革すべき経営資源の最適な組み合わせを選択することが肝要になります。また、変革すべき経営資源とするのか否かは分析することにより見極めます。全ての経営資源を分析することは非効率ですので、課題解決 変革テコ(候補)の当たりをつけることにより変革機会の分析対象を絞り込みます。
変革機会を分析し、課題を抽出する
課題解決 変革テコ(候補)において、変革機会を分析し課題を抽出するアプローチを定めます。課題とは、「将来の目標達成において解決すべき主題」です。
課題を抽出する方法は、以下の2通りです。
1.知見および経験から課題を抽出する。
2.変革機会を分析し、課題を抽出する。
課題解決の難度が高い場合には、変革機会を分析した上で課題を抽出します。変革機会分析とは、「課題を抽出することを目的として、課題解決 変革テコ(候補)において、変革することにより創出が見込める価値を分析すること」です。変革機会分析の結果に基づき、変革により創出が見込める価値が高い経営資源から課題を抽出します。
課題を評価し、分析する課題を選択する
課題を解決するための施策を抽出することを目的として課題を分析します。抽出した課題を全て分析することは非効率ですので、抽出した課題を評価の上、分析対象とする課題を選択します。抽出した課題を評価する項目は、「目標達成における重要度」「課題解決における難易度」「課題解決における緊急度」などです。
課題を分析し、施策を抽出する
分析対象とする課題において、課題を分析し施策を抽出するアプローチを定めます。施策とは「目標達成における課題を解決するために実行すべきこと」です。課題を分析するためには、課題から論点を抽出します。抽出した論点について、各々、いきなり論ずることは難しいので、論点を集約して分析テーマを設定します。分析テーマごとに情報を収集し、分析・評価をした上で、論ずることにより施策を抽出します。
課題分析アプローチ 基本形は、以下の3通りです。
情報収集 ー 分析・評価 ー 施策抽出
情報収集 ー 定義 ー 分析・評価 ー 施策抽出
情報収集 ー プロトタイプ作成 ー 分析・評価 ー 施策抽出
課題解決プロジェクト案を評価し、実行する施策を選択する
課題解決プロジェクト案とは、「抽出した施策の組み合わせにより定める課題解決プロジェクト案のこと」です。抽出した施策を組み合わせることにより複数の課題解決プロジェクトを立案します。
次にプロジェクト投資判定基準を、「正味現在価値(NPV)」「内部収益率(IRR)」「投資回収期間」などの組み合わせで定めます。
次に各案のプロジェクトリスクおよびプロジェクト投資価値を評価の上、プロジェクト投資判定基準に基づいて課題解決プロジェクト(実行する施策)を選択します。
課題解決プロジェクトの選択に際しては、課題解決 達成目標である4つの要素「主要成功要因」「評価指標」「目標値」「達成期限」を定め、経営者層およびステークホルダーと合意します。
ビジネス構想策定 14ステップ
ビジネス構想策定を以下の14ステップで実行します。
1.課題解決 達成目標を定める
2.課題解決 変革テコの当たりをつける
3.変革機会を分析するアプローチを定める
4.変革機会を分析し、課題を抽出する
5.課題を評価し、分析する課題を選択する
6.課題を分析するアプローチを定める
7.課題を分析し、施策を抽出する
8.外部リソースを評価する
9.評価する課題解決プロジェクト案を定める
10.プロジェクトリスクを評価する
11.プロジェクト投資価値を評価する
12.課題解決 実現方針を定める
13.課題解決プロジェクト 実行計画を定める
14.ビジネス構想をまとめる
【次に参考にしていただきたい記事】
次の記事では、ビジネス構想策定を実行する14ステップ(前編)について解説しています。ご参考になさってください。
【ビジネス構想策定】03 ビジネス構想策定 14ステップ(前編)
https://note.com/rtree_b_design/n/n34bb8aae7043
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