PILOT COCOON F
文房具が好きだ。
毎年元旦にノートを買って1年で使い切るようにしている。
ノートは無骨で見栄え良いのに、描くものがそこらで売っているボールペンでは格好がつかない。そういうわけで万年筆を買うことにした。社会人になりたての時に購入して、今でも使い続けている。
実家には古い万年筆がある。一時はそれを使っていたが、すぐに枯れてしまうので新しい自分の万年筆を買うことにした。
あまり太い字は好きではない。絵画でも繊細な線画を好む。そういうわけで細めのペン先のものを探した。どうやら海外の万年筆は太いものが多いようで、必然的に国産のものになった。漢字など文字文化の違いだろうか。どうせ持つなら少し他と違うデザインが良い。そういうわけで繭と表されるこの万年筆を購入した。価格も手頃だった。
このデジタルの時代で手書きのノートを持つ人はそれほど多くないし、何より理にかなっていない。検索性も悪い。それでも手書きにこだわる訳は思考のスピードが手書きだと一致するからだ。タイピングでは入力が速すぎて思考が追いつかない。手書きであれば書いているうちに次々と書きたいことや、アイデアが浮かんでくる。思考スピードがもっと早ければ良いが、それは叶わなさそうな願いだ。
webに関わる仕事はクリエイティブ職ともよく言われる。確かに言われるがままにプログラムするよりかは、自分の発想で作り上げる方が性格的にあっている。クリエイティブでいたい。クリエイティブになるには日頃から色々考える必要がある。そのための道具にはこだわるべきだろう。この判断は今のところ間違っていないと思う。
今は適当な詰め替え用のインクを買って使い続けているが、色にも拘っていきたい。これがいわゆる沼にハマるというやつだろう。一度買ってしまうと恐らく引き返せない。それが怖くて万年筆のコンバータは未だに手に入れていない。
アイデアは頭から手を通してアナログな形で出力されている。今後もこの形は変わらないだろう。
日常を大切にしたエッセイをこれからも書き続けて行こうと思います。 サポートいただけるとnoteを書くためにカフェに行くことができます。是非よろしくお願いします!!